2006年9月9日
2006/2007シーズンの開幕を飾るオペラ「ドン・カルロ」がプレミエを迎えます。新シーズン開幕にふさわしい新制作プロダクションとなりました。これに先立ち4日(月)、ジ・アトレ会員によるゲネプロ見学会を開催しました。多くのご応募の中から今回は抽選で30名様のジ・アトレ会員と、新入会のジ・アトレ会員30名様をご招待し、様々なご感想をいただきました。その一部をご紹介いたします。
■「ドン・カルロ」公演情報はこちら。
■「ドン・カルロ」キックオフパーティーの模様はこちら。
<ゲネプロ見学会 ご感想>
●古今のイタリアオペラの中で最高峰である「ドン・カルロ」。数々の名アリアに多くの重唱があり聞き応えがあるが今回は全員のレベルが高く堪能した。特に第2幕以降は歌手の力があふれ息もつかせぬ迫力であった。特に指揮とエリザベッタは出色であった。音楽の力に圧倒された。(70代 男性)
●すばらしかった。感激しています。後半は歌を聴きながら涙がこぼれました。(50代 女性)
●巨大な十字架の前で繰り広げられる人間の業の悲しさ、愚かさ。ヴェルディの最高傑作に相応しい重厚かつ壮麗な舞台に仕上がっていると思いました。歌手、オーケストラ、合唱、すべて素晴らしくまさに「陶酔」の一夕でした。切符をお持ちの方は当日をお楽しみに。お考え中の方は迷わずボックスオフィスへ。(70代 男性)
●舞台装置と演出が特に素晴らしいと感じた。壁の構成、動きは感動。テノール、バリトンの男声歌手は素晴らしかったし、大村さんも光っていた。本番さながら観客に吸い込まれない分、響きが素晴らしかった。(60代 女性)
●大変感動しました。かつてアンケート等は記入した事がありませんでしたが、今回は書かずにはいられないと言う感じです。少し難解なところもありましたが、格調高く品が良く、本当に引き込まれました。(60代 女性)
●一幕の始めから最後までの、十字架に象徴される崇高なこのオペラに引き込まれ、心からの感動を覚えております。シンプルで美しいステージとそれにふさわしいセンスが良く統一された衣裳がマッチして、大変レベルの高いステージになっており、世界的にもトップクラスの演出だと思います。歌手のみなさんもそれぞれの役の特色を生かし、特にドン・カルロ役のドヴォルスキー氏の哀愁のある歌唱が全体の雰囲気をさらに盛り上げ、心の苦悩を良く現していましたし、エリザベッタ役の大村博美さんも蝶々夫人のときより更に美しい歌唱が、同じ日本人としてとても嬉しく感じました。前回の「ドン・カルロ」に勝るとも劣らない今回の演出、歌手陣に初日の期待は益々高まるばかりです。(60代 女性)
●初めての観劇でしたがすべてのものに感激しました。話の内容がとても人間のドロドロしたもので、よく表現されていたと思います。装置がシンプルでしたが歌に魅せられ美しい造形に見えました。人間の悲しさ、淋しさが心にしみる演出でした。(60代 男性)
●ゲネプロとは思えない。ソリストの殆どフルヴォイスを堪能。すばらしい。セット美術、照明が秀逸。モノトーンとライティングで十字架をメインモチーフにしてシンプル化。ソリストではエリザベッタの大村さん名唱。ガントナー、ドヴォルスキーもすばらしい。オーケストラも名演奏。特に弦の透明感。(50代 男性)
●舞台はシンプルながら流麗さがあり、好感がもてました。王妃の衣装はもう少し際立っていた方が良かったと思いますが、聖女的ではありました。合唱の盛り上がりはさすが新国の威力と感じました。(50代 女性)
●特に装置がシンプルでダイナミック―――圧倒されました。すばらしい演出、そして歌手の皆様のアンサンブルが素敵でした、本番が楽しみです。(60代 女性)
●新国立劇場、今までのパフォーマンスの中では白眉と思う。但し、装置が少々スッキリしすぎて、本オペラのドロドロした時代背景を示すにはシンプルすぎると感じた。(70代 男性)
●今回のゲネプロは私にとってオペラ鑑賞のデビューでした。お芝居の好きな私は少し前まで「オペラ座の怪人」にはまり、何回か観ているうちにオペラそのものをみたくなりました。オペラは400年を越す年月を世界中で愛され育まれ今日まで続いているのだから、私の期待は半端ではなかった・・・。
「ドン・カルロ」は十字架をモチーフにしたシンプルな舞台だった。ところが物語が進むにつれてシンプルな舞台はまるで時と場所を生み出すように七変化を繰り返し、迫力ある歌と共存してひとつの世界を作り上げていた。
日常の生活の中できゅうきゅうとちぢこまっていた私の心が内側から押し広げられ、心豊かに、生きている喜びに満ち溢れた感じがした。歌手の方々の心の叫びが伝わってきた。この分だと私はこれからオペラに足繁く通うでしょう。この「ドン・カルロ」は忘れられぬ作品になるでしょう。(40代 女性)