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2006年2月17日

「愛 怨」ゲネプロ見学会
ジ・アトレ会員のご感想

話題の新作オペラ「愛 怨」が17日プレミエを迎えます。それに先立ち15日(水)、ジ・アトレ会員によるゲネプロ見学会を開催しました。今回は抽選で20名様のジ・アトレ会員と、新入会のジ・アトレ会員29名様をご招待、様々なご感想をいただきました。その一部をご紹介いたします。なお、次回オペラ「運命の力」でも同様の見学会を行う予定です。詳しくは会員情報誌「ジ・アトレ」3月号をご覧ください。

■「愛 怨」公演情報
■「三木稔、日本史オペラ8連作を語る」開催のご案内

<ゲネプロ見学会 ご感想>


●素晴らしいオペラでした。久し振りに「見て楽しめる」「聴いて楽しめる」オペラでした。琵琶の名演奏もたっぷりと。初日の本番が楽しみです。寂聴さんの台本・歌詞はブラヴィッシマ!です。オケもよかった。すべてが良いオペラでした。(70代 男性)

●人が持つ運命の厳しさがとても強く現れている作品だと思います。決して逆らうことのできない運命の中で、もがきながら、それでも力強く生きようとする人間の姿が印象的です。
とにかくすばらしい舞台でした。長安の華やぎ、繁栄していた時代とその中で楽しく、力強く生きる庶民の姿も印象的でした。宮廷絵巻そのままのきらびやかさもばっちり伝わる演出にも感動です。そして、セリフの一つ一つがとてもシンプルでリアルで美しく、心を揺さぶりました。すごいものを見てしまった!!という感じです。(30代 女性)

●美しい愛の賛歌。素晴らしい原作からなんと輝く舞台となったことでしょう。琵琶演奏の楊静さんの演奏に圧倒されました。存分に楽しみました。(60代 女性 新入会員)

●当劇場開場以来、日本語のオペラは全部見たが、今回が一番圧巻だった。ストーリーがよく出来ていて、どうなってゆくのか、ハラハラドキドキしながら見ることが出来た。こんな気分で見ることが出来たのは今回はじめてである。音楽がまたすばらしく良くできていた。ありがとうございました。(70代 男性)

●以前にも三木稔さんの「春琴抄」を見てすばらしいと思ったが、この「愛怨」が三木さんの『日本史オペラ8連作』完結編とのことで、日本のオペラとして夕鶴などと並ぶ話題作となることを期待します。釜洞さんが抜群。琵琶という楽器がこれほど独奏楽器として魅力的だったとは・・・。秘曲「愛怨」の演奏、本当にすばらしかった。「愛怨」を伝授している時の舞台が美しかった。多くの人にすすめてあげたい。(50代 女性 新入会員)

●力作だと思いました。歌手もよく歌い込んでいてゲネプロとは思えない素晴らしさで感激しました。それに合唱がすばらしかった。よく練習されていることがわかりました。琵琶を弾かれた方も熱演で本当に良かったと思います。作品そのものは少し説明的過ぎるきらいがありましたが。このような機会があれば是非また来たいと思います。(50代 女性 新入会員)

●日本語の美しさとメロディを大切にした素敵なオペラでした。歌手の方々の水準もとても高かったように思います。芸術監督のノヴォラツスキーさんはこのオペラをどのようにご覧になったのでしょう。ウィーンのシステムや日本のオペラに新しい風をいろいろ送ってくれましたが、日本のこのすばらしいオペラを世界に向けて是非紹介してほしいです。(30代 女性 新入会員)

●“人生は人を愛すること”という人生永遠のテーマを物語にしたこのオペラは、美しい日本語のアリアに民族楽器の琵琶の音色がオーケストラによく調和し、オペラの素晴らしさを十分に味わうことができました。新国立劇場で世界初演となったオペラ「愛怨」はきっとオペラを愛する人たちに受け入れられる演目となると予感しました。(60代 女性)

●日本の創作オペラは聴きにくいものが多いので、今回もあまり期待していなかったのですが、音楽が美しくてビックリしてしまいました。装置、衣裳などもシンプルであって適切、物語をわかり易くしていると思います。全体として愛のメッセージをうまく伝える内容になっていたと思います。とても楽しく最初から最後まで集中して見て(聴いて)いられました。(60代 男性 新入会員)

●第1幕は少々間延びしましたが、第2幕は展開も音楽も楽しめました。日本語の歌詞が聞き取りやすくて、作曲者の力量が良く表れていました。時々出てくる下ネタは少々食傷気味でしたが。(50代 男性)

●思ったより壮大なスケールでした。セットで季節がわかったり、装置も色彩感があり、良かったです。歌手の方たちで日本語が明瞭でない方がいらして少し残念です。三木先生の作曲の見事さが際立っている作品と拝見致しました。(40代 女性)

●中国の街のシーンは、町の人々の動きがきめ細かで、大変素晴らしい。囲碁を打つという“静”の動作の難しいところに対して“動”をうまく生かしていると思う。中国の宮廷の舞台は美しく、大和(奈良)での地味な風景と対比させたのがよい。感動的な最後のシーンは、大方の涙腺がゆるむものと思われる。三木先生のメロディーを重視されている姿勢が伺え、アリアが美しかった。(70代 男性)