2005年12月8日
三木 稔が、自身の日本史オペラ8連作の完成として作曲したオペラ「愛怨」(あいえん)。それは、瀬戸内寂聴氏が初めてオペラの台本を手掛けた、愛と運命の物語です。日本と中国を舞台とした壮大な恋愛ドラマとして皆様にお届けします。
舞台デザイン画 |
オペラ「愛怨(あいえん)」は、日本オペラ史において特筆すべき名作となることは間違いありません。是非この感動を客席でご堪能ください。
<ものがたり>
8 世紀中庸、琵琶奏者大野浄人(おおのきよと)は遣唐使として大和の聖明(しょうみょう)女帝から、唐の光貴妃(こうきひ)によって秘曲となっている琵琶曲「愛怨」を必ず持ち帰るよう厳命を受ける。彼は結婚したばかりの妻・桜子(さくらこ)を奈良の都に残して出立するが、嵐に遭遇し遣唐船は難破。その知らせを聞いた桜子は狂死する。南の海辺に流れ着き一命を取りとめた浄人は、持ち前の囲碁の腕を認められて長安に着き、玄照(げんしょう)皇帝と光貴妃に会う。そこで、女帝の寵愛厚い琵琶の名手・柳玲(りゅうれい)と出会う。柳玲が妻・桜子に酷似していることに驚く浄人。実は、二人は幼い頃生き別れとなった双子の姉妹であった。皇帝は恒例の囲碁大会の優勝者に柳玲を“賞品”と定める。柳玲をめぐる囲碁対決、柳玲と浄人の間に芽生える愛、許可なく秘曲を伝授するは死罪。秘かに浄人へ「愛怨」を伝えた柳玲は、囲碁試合で浄人が勝利者となると毒をあおり、光貴妃に自ら犯した罪の許しを請う・・・。
記者発表の様子(1) |
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