2005年11月26日
オペラ「アンドレア・シェニエ」
20日に初日、好評公演中。
２００５／２００６シーズン新制作「アンドレア・シェニエ」がプレミエを迎えました。
１７日（木）に行われたゲネプロをジ・アトレ会員２０名様にもご覧いただきましたので、お寄せいただいた感想の一部をご紹介いたします。
■「アンドレア・シェニエ」公演情報
■公演内容のご紹介（動画） ■（写真）
＜ジ･アトレ会員の皆様のご感想＞●白、黒、赤を基調にした清楚でありながらドラマティックな舞台と、中間の映像とが見事にマッチして、またまたアルロー氏の美しい舞台に感激しました。ドラクロワの絵画を所々に配して、総合的に大変格調の高い作品で、一度見たら二度、二度見たら三度と見たくなる舞台です。後半は死を前にしたシェニエとマッダレーナの２人が歌う場面がロマンティックで、このオペラの圧巻でした。タナー、ルカーチの美しい歌唱は勿論、初日のレイフェルクスの名歌唱、名演技に心から期待しております。（６０代 女性）
●アルバレスさんのジェラールは期待していたのですが、代わりがレイフェルクスさんでは文句の付けようもありません。これ以上の代役はいないでしょう。
今回の演出には様々な新味が加えられており、何回も観ている「アンドレア・シェニエ」がとても新鮮に感じました。舞台も新国の装備をフルに活用して奥行きを出すと共に、ストーリーの解釈を促進しています。今シーズンの演目の中でも充分に堪能できるオススメの舞台だと感じました。（５０代 男性）
●私は滅多に上演されないオペラ「アンドレア・シェニエ」が大好きです。今から２０年くらい前、マリオ・デル・モナコが亡くなってその追悼番組として来日公演がテレビで放送され、初めてこの作品を知りました。音楽も気に入りましたが、ストーリーに大変惹かれました。特に最後のテノールとソプラノの二重唱で、愛を声高らかに歌う場面は何度見ても感動します。（５０代 男性）
●とてもおしゃれなプロダクションに仕上がっていると感じました。演出のアルローさんをはじめスタッフの方々のすぐそばの席で観せて頂き緊張感も伝わり、本公演とは違う雰囲気を味わえ楽しかったです。ウーマンさんの衣裳はホフマン物語の時にも感じたのですが、ベーシックをしっかり保ちながら、見ている我々に心地よいサプライズを提供してくれる素敵なデザインですね。今回も素晴らしかった。オペラトークにも参加したので演出の意図も解りやすかったです。
本日解禁のボジョレー・ヌーヴォーでも妻と２人で傾けながら２０日の初日を楽しみにしています。（４０代 男性）
●上演では目にすることのないスタッフの皆様の姿を見ることができ、よかったと思います。作品の完成までの過程のひとこまを垣間見たことは、私のオペラ鑑賞に深みを与えてくれたように思います。新国立劇場に足を運ぶ機会は多いですが、いつも合唱はすばらしいと感心しています。本日はどうもありがとうございました。（４０代 女性）
●ナナメを中心とした舞台装置は不安な時代を表しているのか？判りやすい演出だ。演出のフィリップ・アルローさんは現在のフランスの暴動をどう見ておられるのか。現在の革命では死者は多く出ないが、このオペラの時代には多くの人が亡くなったのだろう。クライマックスを中心にオケと歌手はとても良かった。（５０代 男性）
●一番印象深かったのは、最後まで絵画の様に美しかった舞台そのものでした。比較的シンプルな演出をより効果的に見せてくれたと思います。オーケストラの響きも美しく、歌も迫力が感じられました（特にマッダレーナ）。合唱はいつもながら大変美しいものでした。（５０代 女性）
●ハラハラ、ドキドキしながら劇場の中に１歩足を踏み入れたとたん、会場内の緊張感に一瞬にして捕らわれてしまいました。スタッフの張り詰めた空気に、私もクラブ・ジ・アトレ会員の一人としてしっかりと見学しなければと強く感じました。
フィリップ・アルロー氏がホフマン物語に続いて演出、美術、照明と３役すべてを手掛けるというので興味を持っておりましたが、思っていた以上の出来栄えでたいへん感動いたしました。「アンドレア・シェニエ」といえば情熱的なアリアが多いヴェリズモオペラの傑作ですが、今回の歌手達もそれぞれの個性が出ていて、アリアや二重唱を立派に歌いきっており感激しました。特にシェニエ役のカール・タナーが素晴らしかった。４幕目ですぐに歌うアリアが良かった。ラストの二重唱はアルロー氏の演出にぴったりとはまって大感動でした。（５０代 男性）
●オペラゲネプロは初めての体験でしたが大変感動しました。幕が開き革命前の華やかな時代が展開しその演出にまず眼を見張りました。全体を通して演出の素晴らしさはあく事なく、感動々々でした。そして最後の二重唱はすばらしく心に響きました。（７０代 女性）