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2005年10月12日

「セビリアの理髪師」ゲネプロ見学会
ジ・アトレ会員のご感想

2005/2006シーズン話題の新制作「セビリアの理髪師」が10月14日(金)にプレミエを迎えます。それに先立ち11日(月)、ジ・アトレ会員によるゲネプロ見学会を開催しました。多くのご応募の中から抽選で20名のジ・アトレ会員をご招待、様々なご感想をいただきました。その一部をご紹介いたします。少々厳しいご意見もいただきましたが、ご意見は芸術監督にも伝え公演の成果の向上につなげて参りたいと思います。
なお、次回オペラ「アンドレア・シェニエ」でも同様の見学会を行う予定です。詳しくは会員情報誌「ジ・アトレ」11月号をご覧ください。

■「セビリアの理髪師」公演情報
■公演内容のご紹介(動画)


<ゲネプロ見学会 ご感想>


●ロッシーニは大好きで楽しみに参りました。歌手の技巧ばかりで退屈になるものもある中、本日はどの時も自然で、飽きることなく楽しめました。本番もっと楽しみです。何回も観たくなるような、「くせ」になる、あとをひく演出でした。歌手もそれぞれ味があって個性にくせがなく、すんなり自然に舞台と溶け込めました。すごく難しいパッセージも難解さを感じさせず、さすがですね。(40代 女性)

●現代的で楽しい演出です! 作品の明るさをそのまま表現したような舞台装置、それにマッチした衣裳が盛り上げてくれます。今回ゲネプロということで独特の雰囲気の中楽しめましたが、本公演も楽しみです。ありがとうございました。(30代 女性)

●今まで20年近くミュージカルを見てきましたが、今年からオペラを見てみたいという気持ちが高まりました。まだ5つくらい見ただけです。セビリアの理髪師、聞き覚えのある歌で始まりました。リズミカルで、歌手も音楽も心に響き、わくわくとした場面に楽しさが高まっていきました。ただ、T幕の終わりあたりは、せりふにもありましたが、混乱の渦の中に巻き込まれて、少々参りました。しかし、そのためにU幕がひきつける力が増して効果的だったかもしれません。とにかく楽しい時間を過ごすことができました。(70代 男性)

●ゲネプロなのでダメ出しや返しがあるかと思ってましたが、本番さながらの上演、カーテンコールもあって感激しました。18日の本番楽しみにしています。フィガロのベルチャーさんが素晴らしかったです。(60代 女性)

●装置は大変良く、舞台転換が素敵でした。ドン・バジリオは大変光っていました。演出面でもう少しキャラクターを活かしてほしかった。(50代 男性)

●舞台の美しさに感激しました。4〜5本のセビリアを観てますが、部屋にTVまであって愉快でした。バルトロ、ベルタ、フィオレッロ共に素晴らしかった。合唱もオケも良かったです。アリア“うわさは風の様に”は少し迫力不足に感じました。メリーゴーランド的迷路が楽しかった。(70代 男性)

●オペラの稽古を見学するということがまったく初めての経験で、始まる前からワクワクドキドキの緊張感が続いて、いざ本番が始まるとあまりのすばらしさに、すぐに引き込まれました。歌手、指揮者、演出家、管弦楽、美術、衣裳、照明、合唱、舞台監督、大道具、小道具、その他いろいろな人達が協力しながら作られているのがヒシヒシと伝わってきました。芸術という名のもとに一つの舞台をPerfectをめざして作り上げるということは、なんと感動的なことでしょうか! 私もクラブ・ジ・アトレ会員の一人としてこのような場に参加でき、うれしく思っております。
私はロッシーニのオペラが大好きです。彼の音楽は聞いているだけで気持ちを高揚させ華やかな気分にしてくれる。特に「ロッシーニ・クレッシェンド」は最高です。お腹がいっぱいになる位、堪能させてもらいました。(50代 男性)

●久々のロッシーニのオペラ。ロッシーニが生きた時代の精神を強く感じた。常に今、演じられているのが200年もまえのことだと思うと、なんと高尚な笑いかと感嘆する。舞台も徹底的に木造アパート風の雑居住宅を意識させ、町かどがクルッと回転していくテンポが楽しい。絶え間ないオーケストラの流れがロッシーニなんだな、まさしくこの音楽は、と感じ入る。どたばた喜劇としかいいようのない舞台の筋書きとは全く別に、歌手の声のアクロバットが本領であることをあらためて知る。ロジーナよし、アルマヴィーヴァよし、そうフィガロはやっぱりヘルマン・プライが頭にこびりついて今ひとつ・・・。指揮者の音楽づくりは本日の最高点!(50代 男性)

●“スピーディーで現代風に舞台も衣裳もシンプルに”は世界的なオペラの傾向なのでしょうが、できればもう少しゴージャスに(費用がかかるのはわかります)。医者の家なのでもう少しリッチな感じがほしい。(60代 女性)

●演出も舞台もとてもモダンでfunnyなセビリアだと思います。カバレッティの指揮も適確でオーケストラが良く響いていたと感じました。最近の公演ではおしなべてオーケストラ、合唱のレベルが上がってきているように思います。劇場になじんできたのでしょうか・・・!? これで新国立劇場には粟国さん演出の超オーソドックスなセビリアと今回の超モダンな演出の2つがレパートリーとなり、ますます作品の上演に厚みが出ることでしょう。(40代 男性)