新国立劇場からのお知らせ

小田島雄志氏ご逝去の報を受けて

英文学者、翻訳家、演劇評論家の小田島雄志氏が、6月8日にご逝去されました。享年95歳でした。


小田島氏は、日本を代表する英文学者として、特にシェイクスピア戯曲の翻訳に多大な足跡を残され、全37戯曲の個人全訳を成し遂げられました。その翻訳は、シェイクスピアを日本の現代演劇に広く根づかせ、数多くの上演に大きな影響を与え続けています。


また、1999年4月から2009年3月まで新国立劇場の理事を務められ、劇場の運営と発展に多大なご尽力を賜りました。


当劇場では、『ヘンリー六世』三部作や『リチャード三世』などの「新国立劇場シェイクスピア歴史劇シリーズ」をはじめ、多くの演劇公演で氏の翻訳による作品を上演してまいりました。当劇場の主催公演や演劇研修所公演を通じて、その言葉は舞台上に豊かな世界を立ち上げ、スタッフ、キャスト、そして多くの観客にかけがえのない舞台体験をもたらしてくださいました。


ここに謹んで小田島雄志氏のご功績に敬意を表するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。



公益財団法人新国立劇場運営財団


演劇『ヘンリー六世』(2009年)より
演劇『終わりよければすべてよし』(2023年)より