新国立劇場からのお知らせ
慶長遣欧使節出帆400年記念、オペラ「遠い帆」リハーサル進行中!
仙台市と(公財)仙台市市民文化事業団が主催するオペラ「遠い帆」公演が平成26(2014)年8月23(土)・24日(日)に、新国立劇場中劇場で上演されます。
本公演は、文化庁平成26年度地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ事業として上演されるもので、地域の文化芸術創造活動を活性化させ、東日本大震災の被災地の皆様の「心の復興」を図る事業であることから、新国立劇場では本公演に協力しています。
慶長遣欧使節出帆400年にあたる2013年6月には、関係資料がユネスコ記憶遺産に登録されるなど大きな話題があり、仙台公演は同年12月に行われ大成功を収めました。
奇しくもそれは、慶長津波から約2年後に出帆した使節のように、東日本大震災から2年後のことでした。
「遠い帆」は、歌曲から管弦楽曲までクラシックを幅広く手掛けた作曲家で、文化功労者の故・三善晃氏(2013年10月逝去)が作曲した唯一のオペラ作品で、14年ぶりの東京公演です。
仙台市の委嘱作品として1999年に初演された「遠い帆」は、1613年に仙台藩主・伊達政宗が支倉常長(はせくらつねなが)らを慶長遣欧使節としてヨーロッパへ派遣した史実に基づき、時代に翻弄されながらも運命をしかと受け止める支倉の気高き人間性を描いています。
この作品は、初演時から三善が第31回サントリー音楽賞を受賞するなど大きな反響を呼び、上演が繰り返される中、「和製オペラの代表作のひとつ」として評される作品となりました。
三善晃の精緻かつ重厚で息をつかせぬ音の連なりと、脚本を担当した詩人・高橋睦郎による研ぎ澄まされた言葉の数々で構成された世界観を、ドイツの歌劇場の専属歌手として活躍し、日本人として初めて宮廷歌手の称号を獲得した小森輝彦が歌い上げるのを筆頭に、国内外で活躍するソリスト、市民合唱団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、俳優、スタッフほか総勢約300人が、岩田達宗による新たな演出で表現する、濃密かつ圧巻の舞台です。
7月5日から立稽古を開始し、8月23日の初日に向けて、昨年の仙台公演を凌駕する迫力の舞台をつくりあげる、との強い意気込みが仙台から伝わって参りました。どうぞご期待ください。
仙台公演の様子(2013年12月)
稽古の様子(2014年7月)
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オペラ「遠い帆」公演情報はこちらから
【オペラ「遠い帆」公演概要】
会場:新国立劇場 中劇場
公演日程:8月23日(土)、24日(日)両日15:00開演(14:00開場)
☆両日とも14:15より演出家他によるプレトークあり
総監督:宮田慶子
指揮 :佐藤正浩
演出 :岩田達宗
出演 :小森輝彦、小山陽二郞、井上雅人、金沢平、平野雅世 ほか
合唱 :オペラ「遠い帆」合唱団、NHK仙台少年少女合唱隊
管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団
料金(全席指定):S席12,000円、A席10,000円、B席8,000円、Z席1,600円
※クラブ・ジ・アトレ会員の方は5%引き(Z席除く)でご購入いただけます。
◆チケットのお求め
新国立劇場ボックスオフィス(03-5352-9999)
公演に関するお問合せは東京コンサーツ(03-3226-9755)・仙台市市民文化事業団(022-727-1875)まで
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