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<ギャラリープロジェクト>日韓演劇交流センター共催イベント「日韓演劇の現在(いま)と未来」、11月1日(土)開催決定!

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新国立劇場では、日韓国交正常化60周年を記念して、10月に上演する『焼肉ドラゴン』にちなみ、日韓演劇交流センターとの共催で「日韓演劇の現在(いま)と未来」と題し、韓国の若手劇作家による戯曲リーディング公演とシンポジウムを開催いたします。


これは、演劇芸術監督・小川絵梨子の方針のもと、演劇の作り手との連携を強化し、演劇の魅力をより幅広い観客層にお届けすることを目的とした「ギャラリープロジェクト」シリーズの一環のイベントです。

今回、リーディング公演で取り上げるのは、チンジュ作『クラス』。チンジュ氏は、2021年のドゥサンアートセンターの DAC Artist ※にも選ばれた新進劇作家。社会の裏側で息を潜める声に焦点を当てて描く劇作家として韓国演劇界で大きな注目を集めています。代表作に朝鮮戦争における虐殺事件の中に生きた女性の人生を描いた『記憶の池』や、 韓国人男性と結婚した外国人女性を指す「多文化移民女性」の自殺事件をモチーフにした『ANAX』などがあります。
今回上演する『クラス』は、ある芸術大学の戯曲創作授業で繰り広げられる、中堅劇作家と学生の間の物語。年代、価値観が異なる二人のそれぞれの信念がぶつかる葛藤の中で、果たしてお互いを認め合えるのかを問いかけます。演出は日韓演劇交流センターで事務局長を務め、「こつこつプロジェクト」参加演出家でもある鈴木アツト。出演は、名越志保日沼りゆ滝沢花野です。


そして同時開催するシンポジウムでは、日韓演劇交流センターよりシライケイタ洪 明花鈴木アツト、そして俳優、演出家、演技トレーナーとして日本で演劇活動をするキム・セイル新国立劇場 演劇芸術監督 小川絵梨子が登壇し、日韓演劇の現在、そして未来について語り合います。

日韓の演劇が交流する貴重な機会に、ぜひ足をお運びください。


※DAC Artist:40 歳以下の若手芸術家を発掘、育成するため に新作の制作や作品開発リサーチ、ワークショップ、海外研修など様々な捜索活動を支援するプログラム。

日韓演劇交流センターとは

2000年4月、日本演出者協会と韓国演劇協会との間で定期的に開催されていた日韓演劇人会議をより広げ深めた形で発足。日本演出者協会、日本劇作家協会、日本新劇俳優協会、日本新劇製作者協会、国際演劇評論家協会、国際演劇協会、日本劇団協議会の、日本の演劇関係7団体が参加し、それぞれ委員を出す形で運営している。主な事業は「韓国現代戯曲ドラマリーディング」、2002年から文化庁の助成を受け、韓国現代戯曲を日本国内で紹介することを目的に、翻訳・出版・ドラマリーディングを実施している。この企画は韓国と日本で隔年交互に行なわれ、韓国側のカウンターパートである韓日演劇交流協議会は、「現代日本戯曲朗読公演」として、日本の現代戯曲を紹介している。2022年からはシライケイタが会長に就任し、新体制で「ネクストステップ」と題し、交流事業を継続している。



<ギャラリープロジェクト>「日韓演劇の現在(いま)と未来」(韓国現代戯曲リーディング公演『クラス』&シンポジウム)

イベント概要

[日時] 2025年11月1日(土)13:00開演

[上演時間]3時間5分予定(リーディング 約110分/休憩 15分/シンポジウム 約60分) 
※当日の進行状況により変更になる可能性がございます。
※入れ替え制ではございません。

[会場] 新国立劇場 小劇場

[料金] 無料・自由席(要予約)・先着順
※どなたでもお申込可能です。


[受付期間]2025年10月1日(水)12:00~10月30日(木)23:59


[共催]日韓演劇交流センター

韓国現代戯曲リーディング公演『クラス』

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(上段 左から)名越志保、日沼りゆ(下段 左から)滝沢花野、鈴木アツト<演出>


[作]チンジュ [翻訳]石川樹里 [演出]鈴木アツト
[出演]名越志保、日沼りゆ、滝沢花野

【あらすじ】
芸術大学を舞台に、中堅劇作家である教授Aと卒業間近の学生Bが、戯曲創作のマンツーマン授業を通して衝突しながらも、お互いの価値観の違いに向き合っていく。
学生Bは尊敬する教授Aの厳しい指摘に反発しつつも、やがて自らの過去の性被害体験を題材にした戯曲に取り組み始める。
一方で、自殺した友人が老教授に原稿を盗用された疑惑が浮上し、紹介者である教授Aとの信頼にも亀裂が生じる。
世代、価値観など、それぞれの基準でぶつかるAとB。討論と論争はどのような結末を迎えるのか─。そして学生Bは戯曲を完成させることができるのか─。


ご観劇前にご確認ください

本作には、以下の表現が含まれます。

性暴力、自死

 

シンポジウム

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(上段 左から)シライケイタ、洪 明花、鈴木アツト (下段 左から)キム・セイル、小川絵梨子


[登壇者]シライケイタ(日韓演劇交流センター会長)、洪 明花(同副会長)、鈴木アツト(同事務局長)
     キム・セイル(俳優、演出家、演技トレーナー)

     小川絵梨子(新国立劇場 演劇芸術監督)


お申込方法

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【受付期間】2025年10月1日(水)12:00~10月30日(木)23:59

<注意事項>
※定員に達し次第、締め切ります(先着順)。
※1回のお申込みにつき2名様まで申し込み可能です。
※お申込みが完了しましたら、【受付完了】メールが自動送信されます。お申込み内容と注意事項を必ずご確認ください。
※イベント当日は、開演30分前から開場いたします。入場時に【受付完了】メールを提示ください。
※当日、イベントの様子を写真撮影し、後日、新国立劇場ホームページやSNSに掲載させていただく場合があります。予めご了承下さい。


お問い合わせ先

新国立劇場「ギャラリープロジェクト」受付係
TEL:03-5352-5845[平日11:00~18:00]