演劇公演関連ニュース

スティーヴン・ソンドハイム氏ご逝去の報を受けて

ミュージカルの作詞・作曲家スティーヴン・ソンドハイム氏が2021年11月26日に逝去されました。

ソンドハイム氏は1930年ニューヨーク生まれ、『サタデー・ナイト』『ローマで起こった奇妙な出来事』『カンパニー』『フォーリーズ』『リトル・ナイト・ミュージック』『スウィーニー・トッド』『メリリー・ウィー・ロール・アロング』『アサシンズ』『ロード・ショー』の作詞・作曲、『ウエスト・サイド・ストーリー』『ジプシー』『ワルツが聞こえる』などの作詞を手掛け、ミュージカル界を代表する作詞・作曲家の一人として長年活躍されました。アカデミー賞、トニー賞、グラミー賞、ピュリッツァー賞等数多くの賞を受賞し、2000年には高円宮殿下記念世界文化賞を受賞されました。

新国立劇場では、2000年(日本初演)と02年に『太平洋序曲』、04年(日本初演)と06年に『Into the Woods』を、そして2015年には『パッション』を日本初演、ソンドハイム氏の作品をこれまでに3作品上演し、いずれも多くの観客を魅了しました。2000年の『太平洋序曲』上演時には、世界文化賞授賞式のため来日していたソンドハイム氏が公演を観劇し、激賞されました。この『太平洋序曲』は、ソンドハイム氏自身の強い推薦によりアメリカに招かれ、2002年7月ニューヨークで、同年9月にワシントンD.C.で上演されました。

ここに慎んでソンドハイム氏のご功績を称えるとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。


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『太平洋序曲』(2000年)
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『Into the Woods』(2004年)
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『パッション』(2015年)