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2015/2016シーズン
「バグダッド動物園のベンガルタイガー」
Bengal Tiger at the Baghdad Zoo
小劇場

「酔ったアメリカ兵がトラを射殺─」2003年にバグダッド動物園で実際に起きた事件に想を得て書かれた、アメリカの劇作家ラジヴ・ジョセフによる話題作。09年に初演、ピュリッツァー賞にノミネートされ、11年にはロビン・ウィリアムズ主演でブロードウェイ初演されたことも話題を呼びました。

射殺されたトラが幽霊となって街をさまよい歩き、自分を殺した兵士に取り憑く、という荒唐無稽なシチュエーションを借りながら、イラク戦争によって引き起こされた人々の狂気、憎しみ、欲望が深くかつシュールに描かれるこの作品は、実際のできごとからフィクションの世界へ大きくジャンプし、そこから現実を照らし出す、そのふり幅の大きさが一つの魅力です。

演出は、TRASHMASTERSで作・演出をつとめる中津留章仁が新国立劇場に初登場。現代社会の諸問題に深くメスを入れる骨太な作品を数多く手がけてきた中津留が、世界の問題をどう捉え、表現するかもみどころです。ベンガルタイガー役の杉本哲太、トラを撃ち殺すアメリカ兵士に風間俊介と、活躍著しい個性派俳優が新国立劇場に初登場するのをはじめ、実力派キャストが結集する日本初演の舞台にどうぞご期待ください。


ニュース

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公演日程・チケット

公演日程

2015年

12/8

12/9

12/10

12/11

12/12

12/13

12/14

14:00

14:00

13:00
13:00
19:00 19:00託児マーク小.jpg 19:00

2015年

12/15

12/16

12/17

12/18

12/19

12/20

12/21

14:00

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13:00 13:00託児マーク小.jpg
19:00 19:00

2015年

12/22

12/23

水祝

12/24

12/25

12/26

12/27

13:00託児マーク小.jpg

14:00

13:00 13:00
19:00

上演予定時間:約2時間40分(第1幕70分 休憩15分 第2幕75分)

※上演時間は大幅に変更になる可能性があります。正式な上演時間は開幕直前での表示をご確認ください。(12月8日更新)

 

★新国立シアタートーク(入場無料。ただし満席の場合、制限有)

12月17日(木)公演終了後 小劇場

出演:中津留章仁、杉本哲太、風間俊介、安井順平、宮田慶子  司会:中井美穂

●入場方法:本公演のチケットをご提示ください。

 

マンスリー・プロジェクト(入場無料・要申込み)

演劇講座 シリーズ「世界の演劇の今」Ⅶ-アメリカ2-

12月12日(土)17:00 小劇場

講師:谷 佐保子(早稲田大学非常勤講師) 

●募集期間:10/27(火)~

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チケット料金(税込)

席種A席B席
5,400円 3,240円

座席表PDFファイルを開きます

クラブ・ジ・アトレ会員販売期間は会員の方は上記料金の10%OFF、一般発売以降は5%OFFでお求めいただけます。

Z席 1,620円

今すぐチケットを購入する

前売り開始日

会員先行販売期間:2015年9月26日(土)~10月6日(火)
一般発売日:2015年10月10日(土)

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座席表

座席表はこちらPDFファイルを開きます

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スタッフ・キャスト

スタッフ

ラジヴ・ジョセフ
翻訳
平川大作
演出
中津留章仁
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    (作)

    ラジヴ・
    ジョセフ

  • (翻訳)

    平川大作

  • (演出)

    中津留章仁

プロフィールを表示する

美術
土岐研一
照明
佐藤 啓
音響
藤田赤目
衣裳
加納豊美
ヘアメイク
川端富生
演出助手
大澤 遊
舞台監督
福本伸生

プロフィール

【作】ラジヴ・ジョセフ(Rajiv Joseph)
2010年にピュリッツァー賞候補となった『バグダッド動物園のベンガルタイガー』をはじめ、戯曲としては『Gruesome Playground Injuries』『Animals Out of Paper』『TheNorth Pool』『The Lake Effect』『Mr. Wolf』を執筆。また、ミュージカル『Fly』の作者であり、共同作詞家でもある。さらに、テレビシリーズ『Nurse Jackie(シーズン3、4)』の脚本家、14年に公開された『Draft Day』(ケヴィン・コスナー、ジェニファー・ガーナー出演)の共同脚本家など、そのフィールドは多岐に渡る。学士号をマイアミ大学文芸部で、劇作の修士号をニューヨーク大学 Tisch School of the Artsで取得。西アフリカのセネガルでPeace Corps(平和部隊)のボランティア活動を3年間経験している。
【翻訳】平川大作(Hirakawa Daisaku)
1969年、愛知県犬山市生まれ。九州大学文学部、大阪大学大学院演劇学専攻で学び、「ひょうご舞台芸術」に調査研究員として参加。2000年より大手前大学に勤務。メディア・芸術学部准教授。
主な翻訳作品に01年『コペンハーゲン』(新国立劇場)、03年『扉を開けて、ミスター・グリーン』(ひょうご舞台芸術)、12年『アテンプツ・オン・ハー・ライフ』(エイチ・エム・ピー・シアター・カンパニー)、13年『OPUS/作品』(新国立劇場)など。11年に『モジョ ミキボー』(オーウェン・マカファーティ作、鵜山仁演出)で第3回小田島雄志・翻訳戯曲賞受賞。
【演出】中津留章仁(Nakatsuru Akihito)
1973年、大分県生まれ。TRASHMASTERS主宰。劇作家。演出家。
ストレートプレイの枠組みの中で、より独創的で革新性あふれる舞台表現を求める作風を得意としている。現代社会が抱える問題等を取り入れた骨太な物語で、観る者の魂を揺さぶる重厚な人間ドラマを中心に描いている。2011年、東日本大震災と原発事故を真正面から扱った『背水の孤島』で、第19回読売演劇大賞・選考委員特別賞、同・優秀演出家賞、第46回紀伊國屋演劇賞、第14回千田是也賞などを受賞。日本劇作家協会理事。

キャスト

杉本哲太 風間俊介 安井順平 谷田 歩 粟野史浩 クリスタル真希 田嶋真弓 野坂 弘

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    杉本哲太

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    風間俊介

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    安井順平

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    谷田 歩

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    粟野史浩

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    クリスタル真希

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    田嶋真弓

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    野坂 弘

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ものがたり

空爆によって破壊されたバグダッド動物園、ベンガルタイガーの檻の前。ふざけあっていた警護のアメリカ兵が、腹をすかせたトラに手を噛みちぎられる。トラはその場で射殺されるが、幽霊となって撃った兵士に取り憑いてしまう。精神に異常を来たした兵士は自殺、これまた幽霊となり、義手をつけた元相棒に取り憑く。トラの幽霊、アメリカ兵の幽霊、さらにはサダム・フセインの二人の息子の幽霊、さまよう女の子の幽霊......幽霊と現実を生きる人間とが絡み合い、バグダッドに渦巻く欲望と残虐さがあらわになっていく。

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動画

プロモーション映像 (画像↓をクリックするとYoutubeサイトへ移ります)






杉本哲太さんのインタビュー





人間の愚かな行為というものを客観的に面白おかしく見つめて、人間のエゴとか人間の愚かさというものを描いている作品



--オファーを受けたときの心境は?

(杉本)トラの役?トラなの?人間じゃないの?という素朴な疑問から入りました。

もちろん、それから脚本を読んでみました。トラが亡霊となって出てくるわけですけれど、それは人間の代弁であったりするのです。

それから、ロビン・ウィリアムズさんがブロードウェイで演られたと聞いて、「え、なんで俺?」「俺でいいんですか?」というのが、ホントに率直なところでしたね。

▼続きを読む

--今回の役柄やシナリオの面白いところは?

(杉本)やっぱりトラが喋り出すという面白さがあります。タイガーが死後の世界へ行ってから突然いろいろな事がわかりはじめて、知識を得て喋り出すんですね。でも、これってトラが喋っているから面白いんであって、普通に生身の人間、生きていても亡霊でもいいんだけど、とにかく人間がその内容を喋っていたら、ちょっと説教がましいんじゃないかな、というところが多々あって。タイガーが喋っているから面白いというところがあるので、それをこれからどううまく伝えられるか、創っていくかが課題だと思っています。

--どんな舞台にしていきたいですか?

(杉本)戦争というものを題材にしているわけでして、やっぱり戦争によってもたらされる地球全体への影響というのは、人間社会だけでなく自然界にもそして動物界にもいろいろなところにもたらされるわけですよね。人間の愚かな行為というものを客観的に面白おかしく見つめて、人間のエゴとか人間の愚かさというものを描いている作品だと思うので、その辺のところを中津留さん(演出家:中津留章仁)と描けていけたらいいなと思っています。

--久しぶりの演劇、そして初めてのメンバーですが?

(杉本)8年ぶりですね。ですから、新たな気持ちで、緊張しますね。演出の中津留さん、そして共演する風間さんをはじめみなさん(共演するのは)初めてで、新鮮な気持ちでこの舞台に取り組んで、何か面白いものをみなさんと創れたらいいなと思っています。

--お客様へ一言

(杉本)初めて一緒に仕事をする方たちと新鮮な気持ちで芝居を創れたらという思いでいますので、ぜひ観に来ていただけたらなと思っています。

バグダット動物園のベンガルタイガー、12月8日から27日まで新国立劇場小劇場にて上演いたします。どうぞおいでください!

たたむ

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翻訳家&演出家からのメッセージ

翻訳家からのメッセージ


(翻訳)

平川大作

『ガラスの動物園』を観劇なさって「あれ、動物が出てこないぞ?」と首をかしげた紳士のみなさま、『動物園物語』を読んで「結局、出てくるのは男二人だけなんだ......」と肩を落とした淑女の方々、お待たせしました。アメリカ発三大「動物園」戯曲の真打ち『バグダッド動物園のベンガルタイガー』をお届けいたします。


どうぞご安心ください。この作品はまさにタイトルに偽りなし、間違いなくトラが登場します。「イメージとしてのトラ」なんて出し惜しみはしません。決して飛ぶことがない鳥の作りもので我慢するしかなかったチェーホ フの『かもめ』のことは忘れてください。トラが私たちの前を歩き、語り、その獰猛な本性をむき出しにします。でも大丈夫。その昔、アテネの公爵が自らの婚礼の余興で吼えたライオンを評してのたまったごとく、こちらのトラも「なかなか礼儀正しいけだもの」で、「分別ももちあわせて」いますから(小田島雄志訳)。ベンガルタイガー_150824HP.jpg

これは、言葉を話すトラの出るお芝居です。だから戦争にまつわる場面がいかに激しく痛ましく描かれようとも、それと同時に芝居ならではの並外れたブラック・ユーモアが弾け、こころ奪われるような幻想が広がり、胸を衝かれるような感情が迸ります。過酷な砂漠のなかに演劇の豊かな時空が生まれる瞬間を、観客のみなさまとともに分かち合えることを心から願っています。



平川大作

演出家からのメッセージ

(演出)

 中津留章仁

アメリカの劇作家、ラジヴ・ジョセフの戯曲。2003年に米兵らが軍用車両で動物園に乗り付け、酒に酔った米兵の一人がベンガルタイガーに食べ物を与えようとしたところ指を噛み切られ、別の米兵が射殺したという実話を元にした作品だと思われる。先日亡くなられたロビン・ウィリアムズが主演している。

ピュリッツァー賞の最終選考に残った程の優れた作品であるが、アメリカでは「近代戦争もの」の集客は難しいという。アメリカ人でも戦争へのメッセージが籠められた作品は重いと感じられるようである。

現代演劇は娯楽的価値と芸術的価値に特化した作品の二つに分類される傾向にある。しかしながら、娯楽=金(経済)という図式が構築される前に、人間は永い年月をかけて芸術=娯楽の関係をつくった。思想に触れる喜びも、ある。

この二つを区別する必要はあるのか? 国立の劇場で、再度、日本人に問う。



中津留章仁

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平川大作.JPG 翻訳家 平川大作のタイガーコラム

その1 パプアニューギニア動物園のニホンザル?

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シベリア、アモイ、インドシナ、マレー、スマトラ、それにベンガル。いずれもトラの亜種です。このうちベンガルタイガーの棲息地は、インド、中国南部、ネパール、バングラデシュ、ブータン、ミャンマー。そもそもトラの生活に中近東の砂漠は無縁なはずです。

この戯曲のタイトルにある二つの地名のあいだには、おおよそ4000㎞以上の隔たりが存在します。たとえば同じくらいの距離をとって『パプアニューギニア動物園のニホンザル』ともじってみると、このタイトルの奇妙な感じ、圧倒的な違和感を再確認できるかもしれません。

お話に登場するベンガルタイガーは、たまたま連れてこられた異邦の地で命を失い、それがため見知らぬ環境の中を彷徨わねばなりません。故郷からの距離が、自分の本性に関する彼の思索に拍車をかけます。

つい連想したくなってしまうのは宮澤賢治の『よだかの星』や『なめとこ山の熊』てす。どちらも動物が生きるために他の生命を滅ぼすときの思いを描いています。ラジヴ・ジョセフもまた、ベンガルタイガーの眼を通して生命と世界の過酷なあり様を語ろうとしているようです。自らの獣性に思い悩むタイガー。ユーモラスで切ない存在を賢治ならばどう観るだろかと想像がふくらみます。

いいえ、もしかしたら彼は、タイガーよりも砂漠のもつエキゾシズムよりも、妹の姿に心を揺さぶられるかもしれません。『永訣の朝』にうたわれたトシへの哀惜に近いものがこの作品でも描かれます。え、誰の妹か、ですって? それは作品をご覧になってのお楽しみといたしましょう。
平川大作

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その2 「アラビア語に字幕をつけてはいけない」

戦争は言語と言語の衝突です。多くの場合、戦争が異なる言語のあいだで戦われるものだからです。あっちの言葉とこっちの言葉。そこには根深いコミュニケーションの齟齬があり、反発や不浸透があります。もし戦争に対して多少なりとも客観的な描写を試みるのであれば、そこには常に複数の言語が存在することになるでしょう。戯曲『バグダッド動物園のベンガルタイガー』ではこっちの言葉が英語=日本語、あっちの言葉がアラビア語です。

ベンガルタイガー台本(訳消し).jpg
『バグダッド動物園のベンガルタイガー』台本です。
アラビア語(カタカナですが)の下に日本語訳がついていますが、秘密です。

キャストのうち数人が演じるのはイラク人であり、そのせりふはアラビア語のみです。作者ラジヴ・ジョセフは出版された戯曲の冒頭に「アラビア語に字幕をつけてはいけない」と記しています。ですから、舞台を飛び交うアラビア語のうち、ほんのいくつかは舞台上の通訳役により「こっちの言葉」に置き換えられますが、ほとんど大半の意味はアラビア語を解さない大多数の日本人にとって理解不能な「あっちの言葉」のまま響くにまかせられます。つまり、舞台上の「こっちの言葉」で生きているアメリカ人たちと同じ立場に置かれるということでしょう。

戯曲の紙の上では、ひとつのせりふがまずアラビア語の発音が英語表記で示され、その意味が括弧のなかで英訳され、それに本来のアラビア語の綴りが並んでいるというレイアウトになっています。ちなみに翻訳担当の私は恥ずかしながら、アラビア語が皆目わかりませんので、上記の括弧の中を日本語にする作業はしましたが、これは先ほどの作者の指定により、最後までお客様の目にも耳にも届かないことになります。なおアラビア語の発音と理解については、専門のコーチがついていますので、どうぞご安心ください。



とはいっても、もともとの戯曲でいうところの「こっち」=アメリカでも、「あっち」=イラクでもない、まったく異なる人種と言語の日本人が双方に扮して演じようという『バグダッド動物園のベンガルタイガー』の翻訳上演にいかほどの意義があるのか、とご不審に感じられる向きもあろうかと思います。


その点もどうぞご安心ください。なぜなら、この舞台ではヒトがトラ=タイガーに扮して「こっちの言葉」で思索に迷い、滔々と語るのですから。杉本哲太さんはもはや人種どころではなく、種を超えた「向こう側」を演じるのです。日本人が中近東系の人物を演じることなど、それに比べたら大した違和感ではありません。作者はやはり戯曲冒頭に念入りにこう記しています。「タイガーは、中近東系以外であれば、どんな人種が演じてもよい」。


確かに戯曲そのものは「こっち」の視点から描かれています。なにぶん、そもそも「こっち」の観客に向けられた芝居ですから。しかし、ここ日本において「こっち」でも「あっち」でも、「向こう側」でもない日本人により上演されたとき、この戯曲で描かれている言語の衝突は何か別の様相を帯び、私たちに戦争の何たるかを独自の角度で見せてくれるに違いないと、考えています。


ちなみに、タイガーはもともと「こっちの言葉」=英語で話しています。きっと遥かに遠い生まれ故郷では英語教育が盛んだったのでしょう。だとすれば、やっぱりインド出身なのかなあ。

平川大作

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その3  ダークサイドな話

『バグダッド動物園のベンガルタイガー』は砂漠の芝居です。砂漠の中のトラの話であり、動物を模して刈り込まれたトピアリーという木々の話です。そして戦争の物語、戦争の周辺でおきる、どうしようもない混乱と現実離れした幻想、とんでもない哄笑の物語です。あるいは、右手を失い義手をつけるに至った男の、悲喜劇です。


ああ、そういえば、この十二月には、同じく右手を実の父に切断された若者の成長を描いたサーガの続編が公開されますね。アレはきっと世界的に大ヒットしますよ。でも、時を同じくして東京では、アレと同じように戦争をめぐるおぞましいダークサイドをたっぷりとおみせする『バグダッド動物園のベンガルタイガー』が上演されるのです。これを見逃すわけにはいきませんね。


同じ砂漠の物語。向こうが歩くカーペットみたいな毛むくじゃらでくるなら、こっちは二足歩行のトラで勝負です。

平川大作

その4  だから、笑ってやろう。


この戦争を戦う正義はどこにあるのか? 戯曲『バグダッド動物園のベンガルタイガー』の中に、正しいといえる人間(や動物)は出てくるだろうか。


戦争は悪の集大成だ。有象無象の悪辣たる行為のなかには、これっぽっちもクールじゃない悪もあれば、馬鹿馬鹿しい欲望がただ空回りするだけの悪もある。悪が伝播し、連鎖し、迷妄の世界を開く。傲岸さが復讐の種をまき、独善がしっぺ返しを引き寄せる。


混濁の果てに、動物と植物の違いが消え、生と死の境がないまぜになり、創造主と被造物が砂漠を彷徨う。戦争は悲惨で、みじめで、実は相当滑稽で、突拍子もなく超現実的なものだ。情けないくらい愚かなものだ。だから、笑ってやろう。悪魔祓いをするように、戦争の地獄の沙汰を笑い飛ばしてやろう。破壊と狂気の軍神にとりつかれるのは、結局、笑いを忘れた人たちなのだから。


平川大作

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チケット購入時の注意・割引について

チケット購入時の注意

  • 車椅子をご利用のお客さまはボックスオフィス(TEL:03‐5352‐9999)までお問い合わせください。
  • 就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
  • 壁際、手摺の近くの一部のお座席で、舞台が見えにくい場合がございます。ご了承ください。
  • 公演日、席種によっては、お求めになれないことがあります。
  • 公演中止の場合を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。
  • やむを得ない事情により出演者が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

Z席の購入方法

公演当日朝10:00から新国立劇場ボックスオフィス窓口にて販売いたします。1人1枚。電話予約はできません。

◆Z席は舞台が見づらいお席です。予めご了承ください。

    ※Z席に会員割引・各種割引はありません。
    ※Z席の席番はお選びいただけません。
    ※他公演や発売日が重なる場合、Z席の発売開始をお待ちいただく場合がございます。
    ※やむを得ない事情により、公演当日の販売枚数が変動する場合もございます。ご了承ください。

割引等のご案内

お申し込みの際に、割引をご利用の旨お知らせください。(D・Z席は対象外)

  • 高齢者割引(65歳以上)・学生割引:5%割引。
    • ボックスオフィス(窓口・電話)、チケットぴあ一部店舗のみ取扱。要年齢証明書または学生証。
  • ジュニア割引(中学生以下):20%割引。
    • ボックスオフィス(窓口・電話)、Webボックスオフィス、チケットぴあで取扱。入場時年齢確認あり。
  • 当日学生割引:50%割引。
    • 公演当日10:00より残席がある場合のみボックスオフィス窓口、チケットぴあ一部店舗で取扱。要学生証。
  • 障害者割引:20%割引。
    • ボックスオフィス(窓口・電話)のみ取扱。要障害者手帳等。

  

学生割引チケットは、JR各社の学生割引を利用できる学生の方が対象です。
車椅子をご利用のお客さまはボックスオフィスまでお問い合わせください。

チケット取り扱い

チケットぴあ

0570-02-9999

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イープラス

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ローソンチケット

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0570-084-003(Lコード:36107

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CNプレイガイド

0570-08-9999(オペレーター受付)

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10名以上でのご観劇の場合は新国立劇場営業部(TEL:03-5352-5746)までお問い合わせください。

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