
文化庁委託事業 平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
演劇研修所 第8期生修了公演「アンチゴーヌ」
新国立劇場内 Cリハーサル室
9月の試演会「親の顔が見たい」・朗読劇「少年口伝隊一九四五」の連続公演、さらに11月末のリーディング公演「五月」を経た演劇研修所第8期生が、ジャン・アヌイの名作「アンチゴーヌ」に取り組みます。
「アンチゴーヌ」は、ソフォクレスのギリシア悲劇「アンティゴネー」の翻案。1944年初演、日本でもたびたび上演されてきたこの作品は、ナチス・ドイツに占領されたフランスの対独協力行為に対する批判精神が込められているとされています。今回は演劇研修所長 栗山民也の演出で、リハーサル室での公演ながら本格的な舞台を創りあげます。
※全日程ともお申込みが定員に達したため、受付を締め切りました。たくさんのお申込みありがとうございました。(1月11 日現在)
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公演日程・観劇のお申し込み
公演日程
2015年 |
1/10 土 |
1/11 日 |
1/12 月・祝 |
1/13 火 |
1/14 水 |
1/15 木 |
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15:00 (A) 受付終了 |
14:00 (A) 受付終了 |
14:00 (B) 受付終了 |
15:00 (A) |
14:00 (B) 受付終了 |
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19:00 (B) 受付終了 |
18:00 (B) 受付終了 |
18:00 (A) 受付終了 |
19:00 (B) 受付終了 |
19:00 (A) |
*キャストはダブルキャストになります。
(A)アンチゴーヌ役:西岡未央、小姓役:荒巻まりの (B)アンチゴーヌ役:荒巻まりの、小姓役:西岡未央
毎公演、8期生全員が出演いたします。
*予定上演時間:約1時間50分(休憩なし)
*開場は開演の30分前です。
*開演中のご入場・ご着席はご遠慮ください。
観劇のお申込み
観劇のお申込みはこちらから
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全日程ともお申込みが定員に達したため、受付を締め切りました。たくさんのお申込みありがとうございました。(1月11日現在)
- 車椅子をご利用のお客様は演劇研修所までお問い合わせください。 TEL:03-5351-3011(代)
- 開演中のご入場・ご着席はご遠慮ください。
- お子様につきましても、観劇のお申し込みが必要となります。就学前のお子様の同伴・ご入場はご遠慮ください。
スタッフ・キャスト
スタッフ
- 作
- ジャン・アヌイ
- 翻訳
- 芥川比呂志
- 演出
- 栗山民也
- 美術
- 伊藤雅子
- 照明
- 田中弘子
- 音響
- 福澤裕之
- 衣裳
- 西原梨恵
- ヘアメイク
- 鎌田直樹
- 演出助手
- 坪井彰宏
- 舞台監督
- 米倉幸雄
-
(演出)
栗山民也
プロフィール
- 【作】ジャン・アヌイ(Jean ANOUILH)
- フランスの劇作家。パリ大学中退後に広告の仕事をしながら劇作を志す。1929年に執筆した最初の戯曲「エルミーヌ」が32年に上演され、その後も多様な作風で30作を超す作品を残している。18歳の時、ジロドゥの作品「ジーグフリード」を観て感激し、その後、名優で偉大な演出家でもあったジェーヴェの秘書をしていたことから、二人の影響を強く受けている。主な作品に「泥棒たちの舞踏会」「ロメオとジャネット」「野生の女」「ユリディス」「メデ」「ひばり」「ベケット-神の名誉」などがある。
- 【翻訳】芥川比呂志(あくたがわ・ひろし)
- 俳優・演出家・翻訳家。作家芥川龍之介の長男。慶應義塾大学文学部在学中に長岡輝子、加藤道夫たちと新演劇研究会を結成し、演劇活動を始める。第二次世界大戦時召集され、戦後復員した。1947年長岡輝子、加藤道夫、加藤治子らと「麦の会」を結成。49年には文学座に合流し、中心的俳優として活躍しながら「なよたけ」などを演出。55年の「ハムレット」の主演で絶賛を博す。63年に文学座を脱退し、福田恒存らとともに「現代演劇協会」を設立。附属劇団である「劇団雲」で活動する。75年には雲を脱退し、「演劇集団 円」を創立して代表に就任した。74年「スカパンの悪だくみ」の演出で芸術選奨文部大臣賞、「海神別荘」の演出で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。
- 【演出】栗山民也(くりやま・たみや)
- 早稲田大学文学部演劇学科卒業。主な演出作品に「ゴドーを待ちながら」「阿国」「獅子を飼う」「GHETTO/ゲットー」「海の沸点」「エヴァ、帰りのない旅」「太鼓たたいて笛ふいて」「マリー・アントワネット」「ロマンス」「かもめ」「闇に咲く花」「きらめく星座」「BLACK BIRD」「炎の人」「組曲虐殺」「海をゆく者」「ピアフ」「藪原検校」「スリル・ミー」などがある。紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞千田是也賞、朝日舞台芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章などを受賞。新国立劇場では、「今宵限りは・・・」「ブッダ」「キーン」「夜への長い旅路」「欲望という名の電車」「ピカドン・キジムナー」「夢の裂け目」「ワーニャおじさん」「櫻の園」「浮標」「涙の谷、銀河の丘」「夢の泪」「世阿弥」「胎内」「喪服の似合うエレクトラ」「箱根強羅ホテル」「母・肝っ玉とその子どもたち」「夢の痂」「CLEANSKINS/きれいな肌」「氷屋来たる」「まほろば」「雨」「マニラ瑞穂記」、オペラ「夕鶴」「蝶々夫人」を演出。2000年から7シーズン新国立劇場演劇芸術監督を務め、現在は新国立劇場演劇研修所長。
キャスト
新国立劇場演劇研修所 第8期生
-
荒巻まりの
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池田碧水
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鈴木麻美
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滝沢花野
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西岡未央
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薄平広樹
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坂川慶成
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永澤 洋
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堀元宗一朗
ものがたり
エディプ王にはエテオクルとポリニスという息子がいたが、王の死後二人は王位を争い、刺し違えてともに死んでしまった。新しく王位についたクレオンは、兄エテオクルには盛大な葬儀を執り行う一方、弟ポリニスはそのまま死体をさらし、埋葬するものがあれば死刑にせよと命令を下す。
クレオンの息子エモンの婚約者でエテオクル、ポリニス兄弟の妹アンチゴーヌは、姉イスメーヌの願いやエモンの愛情を振り切ってポリニスの死体に土をかけに行き、衛兵たちに捕えられる。引き出されたアンチゴーヌにクレオンは、ポリニスのことは忘れて、エモンと幸せに暮らすよう勧めるのだが......。