【作】クリストファー・マーロウ(Christopher Marlawe)
1564年イングランド、カンタベリー生まれ。劇作家、詩人、翻訳家。シェイクスピアに先駆けてエリザベス朝演劇の基礎を築いた人物のひとり。処女作はケンブリッジ大学在学中に執筆した『カルタゴの女王ダイドー』。87年に上演された『タンバレイン大王』で劇作家として最初の成功を収める。他の作品に『ファウスト博士』『マルタ島のユダヤ人』『パリの虐殺』など。93年29歳のときにロンドン郊外の居酒屋で喧嘩に巻き込まれ、不慮の死を遂げたといわれる。
【翻訳】河合祥一郎(かわい・しょういちろう)
1960年生まれ。東京大学教授。ケンブリッジ大学及び東京大学より博士号取得。主著に『ハムレットは太っていた!』(サントリー学芸賞受賞)、『謎解き「ハムレット」』『「ロミオとジュリエット」―恋におちる演劇術』『シェイクスピアの男と女』『The Routledge Companion to Directors’ Shakespeare(共著)』ほか。角川文庫よりシェイクスピア新訳を刊行中。戯曲に『国盗人』『家康と按針』(共同執筆)。
【演出】森 新太郎(もり・しんたろう)
東京都出身。演出家。演劇集団円、会員。主な演出作品に、リチャード・ビーン作『ハーベスト』、デーア・ローアー作『最後の炎』(新国立劇場リーディング公演)などがあり、円では『ロンサム・ウェスト』『天使都市』『田中さんの青空』『孤独から一番遠い場所』『コネマラの骸骨』『死んでみたら死ぬのもなかなか四谷怪談―恨(ハン)―』『ガリレオの生涯』を演出。自身が主宰するモナカ興業でも活躍中。新国立劇場では2011年に『ゴドーを待ちながら』を演出。09年、毎日芸術賞演劇部門・第11回千田是也賞、第64回文化庁芸術祭賞優秀賞受賞。