プロフィール

【作】Roland Schimmelpfennig(ローラント・シンメルプフェニヒ)
1967年、西ドイツ・ゲッティンゲン生まれ。高校卒業後、ジャーナリストとしてトルコのイスタンブールに滞在後、ミュンヘンのオットー・ファルケンベルク演劇学校で演出を学び、ミュンヘン市立劇場にて演出助手/共同制作者として演劇活動を始める。96年にフリーの劇作家となり、2000年からハンブルク、ウィーン、チューリッヒ、ベルリンなどドイツ語圏の主要な劇場から執筆依頼を受けて、ロマン主義の感覚や映像メディアの手法を持ち込んだ斬新な演劇テクストをほぼ毎年のように提供、ドイツでは現在最も上演回数の多い現代劇作家となっている。
これまでの主な戯曲に『永遠のマリア』『春物の服を着た若い女性に仕事はない』『町から森へ、森から町へ』『五月の長い時を前に』『アラビアの夜』『前と後』『昔の女』『グライフスヴァルト通りにて』『イドメネウス』など。

【翻訳】大塚 直(おおつか・すなお)
1971年広島県生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得後、ドイツ・コンスタンツ大学に留学。東京外国語大学大学院地域文化研究科にて、劇作家ボートー・シュトラウスに関する研究で博士号取得。学術博士。現在は愛知県立芸術大学音楽学部准教授。早稲田大学演劇博物館グローバルCOE 学外研究協力者。専門は近現代ドイツ語圏の演劇・文化史。共著に、『メディア論 ―現代ドイツにおける知のパラダイム・シフト』、『演劇インタラクティヴ ―日本×ドイツ』、訳書に、ローラント・シンメルプフェニヒ『前と後』、ゴーリキー『避暑に訪れた人びと ―ベルリン・シャウビューネ改訂版』など。論文に、『若きボートー・シュトラウスと来たるべき演劇のプログラム』、『寺山修司のドイツ体験』、『ローラント・シンメルプフェニヒの「語りの演劇」』などがある。
新国立劇場では2008/2009シーズンのシリーズ・同時代[海外編]Vol.1『昔の女』(作:ローラント・シンメルプフェニヒ、演出:倉持裕)の翻訳を手掛けている。

【作】宮田慶子(みやた・けいこ)
1957年生まれ、東京都出身。新国立劇場演劇部門、芸術監督。
80年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。
翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。
新国立劇場演劇研修所講師・サポート委員。社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。
主な受賞歴に、94年第29回紀伊国屋演劇賞個人賞(『MOTHER』青年座)、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(『フユヒコ』青年座)、98年芸術選奨文部大臣新人賞(新国立劇場公演『ディア・ライアー』)、01年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞(『赤シャツ』『悔しい女』青年座、『サラ』松竹)など。
上記以外の主な演出作品に、『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『千里眼の女』『をんな善哉』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』(ホリプロ)、『ふたたびの恋』『LOVE30』『Triangle Vol.1, Vol.2』(パルコ)、『伝説の女優』『ウェディング・ママ』(アトリエ・ダンカン)など。
新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』『ヘッダ・ガーブレル』『わが町』『おどくみ』を演出している。
2011/2012シーズンは『朱雀家の滅亡』『負傷者16人 ―SIXTEEN WOUNDED―』、オペラ『沈黙』を演出。

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