プロフィール

【作】Arthur Miller(アーサー・ミラー)
アメリカの劇作家・エッセイスト。1915年-2005年。
ミシガン大学在学中にラジオドラマの脚本を皮切りに劇作活動をスタート、1944年『幸運な男』でブロードウェーに進出。47年『みんな我が子』がヒットし一躍注目を浴びる。49年『セールスマンの死』でトニー賞、ピュリッツァー賞を受賞。劇作家としての地位を確立し、テネシー・ウィリアムズとともにアメリカ現代演劇の旗手となった。その他、代表作に55年の『橋からのながめ』、68年の『代価』など。
ミラーは、社会と個人の接点からドラマを構築し、社会の矛盾を風刺し、近代化による人間疎外を批判した。映画化された作品も多い。日本でも、作品は数多く繰り返し上演され、大きな共感を呼び起こした。また演劇の他、様々な分野に進出し、映画の脚本や小説、評論も手掛け、65年から69年まで国際ペンクラブの会長を務めた。2004年にシカゴで上演した『フィニッシング・ザ・ピクチャー』が最後の作品となった。

【翻訳】水谷八也(みずたに・はちや)
1953 年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科修了。現在、早稲田大学文化構想学部教授(文芸・ジャーナリズム論系)。翻訳書にソーントン・ワイルダーの『危機一髪』『結婚仲介人』、アリエル・ドーフマンの『谷間の女たち』『世界で最も乾いた土地』、など。新国立劇場ではドーフマンの『THE OTHER SIDE /線のむこう側』、ワイルダーの『わが町』の翻訳を手掛けている。

【作】宮田慶子(みやた・けいこ)
1957年生まれ、東京都出身。新国立劇場演劇部門、芸術監督。
80年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。
翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。
新国立劇場演劇研修所講師・サポート委員。社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。
主な受賞歴に、94年第29回紀伊国屋演劇賞個人賞(『MOTHER』青年座)、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(『フユヒコ』青年座)、98年芸術選奨文部大臣新人賞(新国立劇場公演『ディア・ライアー』)、01年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞(『赤シャツ』『悔しい女』青年座、『サラ』松竹)など。
上記以外の主な演出作品に、『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『千里眼の女』『をんな善哉』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』(ホリプロ)、『ふたたびの恋』『LOVE30』『Triangle Vol.1, Vol.2』(パルコ)、『伝説の女優』『ウェディング・ママ』(アトリエ・ダンカン)など。
新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』『ヘッダ・ガーブレル』『わが町』『おどくみ』を演出している。
2011/2012シーズンは『朱雀家の滅亡』『負傷者16人 ―SIXTEEN WOUNDED―』、オペラ『沈黙』を演出。

Copyright (C) 2003-2007 New National Theatre, Tokyo. all rights resrved.