プロフィール

【作】福田善之(ふくだ・よしゆき)
1931年東京生まれ。新聞記者、演出助手などを経て、劇団青年芸術劇場に参加。59年『長い墓標の列』が岸田國士戯曲賞佳作に選出。以後、『遠くまで行くんだ』『真田風雲録』『オッペケペ』『袴垂れはどこだ』などの秀作を発表し、注目される。
その後は、ミュージカルなどの劇作・演出家として幅広く活躍。ほかに、大河ドラマ『風と雲と虹と』など、映画シナリオやテレビ・ラジオドラマも執筆している。
93年『壁の中の妖精』『幻燈辻馬車』で、第28回紀伊國屋演劇賞、95年『私の下町
─ 母の写真』で第46回読売文学賞、99年『壁の中の妖精』の演出で読売演劇賞優秀演出家賞、2000年『壁の中の妖精』の戯曲で斉田喬戯曲賞などを受賞。
1974年、中岡慎太郎を軸に高杉晋作、久坂玄瑞らを描いた歴史小説『草莽無頼なり』(乱雲篇)を発表。10年、颶風篇、光芒篇を書きついで朝日新聞出版より刊行。四十年の宿願を達した。11年の作・演出作品に『新訂ワーグナー家の女』(桐朋短大専攻科)、『夢、ハムレット 〜;;陽炎編』(Pカンパニー)、『ねこのくにのおきゃくさま』(こんにゃく座、オペラ台本)、『一人芝居 草鞋をはいて』(京楽座)などがある。
01年紫綬褒章受章。現在、日本劇作家協会顧問、日本演出者協会評議員。

【作】宮田慶子(みやた・けいこ)
1957年生まれ、東京都出身。新国立劇場演劇部門、芸術監督。
80年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。
翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。
新国立劇場演劇研修所講師・サポート委員。社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。
主な受賞歴に、94年第29回紀伊国屋演劇賞個人賞(『MOTHER』青年座)、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(『フユヒコ』青年座)、98年芸術選奨文部大臣新人賞(新国立劇場公演『ディア・ライアー』)、01年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞(『赤シャツ』『悔しい女』青年座、『サラ』松竹)など。
上記以外の主な演出作品に、『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『千里眼の女』『をんな善哉』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』(ホリプロ)、『ふたたびの恋』『LOVE30』『Triangle Vol.1, Vol.2』(パルコ)、『伝説の女優』『ウェディング・ママ』(アトリエ・ダンカン)など。
新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』『ヘッダ・ガーブレル』『わが町』『おどくみ』を演出している。
2011/2012シーズンは『朱雀家の滅亡』『負傷者16人 ―SIXTEEN WOUNDED―』、オペラ『沈黙』を演出。

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