プロフィール

【作】Harold Pinter(ハロルド・ピンター)
1930年、ロンドン生まれ。
俳優としてキャリアをスタートし、57年、処女戯曲『部屋』で劇作家に転身、同年に『誕生日パーティ』『料理昇降機』を発表後、『管理人』(1959年)で注目を集め、その後、『帰郷』(1964年)などの作品で地位を確立。追いつめられた人をめぐる不条理を、恐怖とユーモアのうちに描く独特の作風は、その他を冠してピンタレスクと呼ばれる。初期の心理的リアリズムを指向する作風から、『風景』(1967年)などの詩的な作品を経て、とりわけ『景気づけに一杯』(1984年)以降は政治色の強い作品を次々と発表。ラジオ・テレビドラマ、映画の世界でも活躍し、フランス軍中尉の女』(1981年)『スルース』(2007年)などの映画脚本で知られる。人権活動家としても著名で、イラク戦争開戦時にも積極的な反戦活動を展開した。他の代表戯曲に『誰もいない国』(1974年)『灰から灰へ』(1996年)などがある。2005年ノーベル文学賞受賞。
08年12月24日、78歳で逝去。

【演出】深津篤史(ふかつ・しげふみ)
関西で活躍する劇団桃園会主宰。劇作家・演出家・劇団プロデューサー。NPO大阪現代舞台芸術協会理事長。1967年生まれ。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了。主な作品に『うちやまつり』(第42回岸田國士戯曲賞受賞)、『のたり、のたり』『よぶには、とおい』『熱帯夜』『paradise lost, lost』など。
飛田演劇賞快挙賞、兵庫県芸術奨励賞、大阪咲くやこの花賞などのほか、新国立劇場『動員挿話』で第13回読売演劇大賞優秀演出家賞、作品賞を受賞。ほかに『近代能楽集弱法師』『象』も演出。

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