プロフィール

【作】ソーントン・ワイルダー
アメリカを代表する劇作家・小説家。1897年生。イェール大学を卒業後、プリンストン大学大学院にてフランス文学修士課程修了。1927年に小説『サン・ルイス・レイの橋』でピュリッツァー賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。戯曲では『水面を動かした天使』(1928)、一幕劇集『長いクリスマス・ディナー』(1931)、『わが町』(1938)、『危機一髪』(1942)、『結婚仲介人』(1954)など。『わが町』、『危機一髪』もそれぞれピュリッツァー賞を受賞している。75年12月7日没。

【翻 訳】水谷八也(みずたに・はちや)
1953年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科修了。現在、早稲田大学文化構想学部教授。翻訳書にワイルダーの『危機一髪』『結婚仲介人』、アリエル・ドーフマンの『谷間の女たち』『The Other Side/線のむこう側』『世界で最も乾いた土地』など。ワイルダー関係の論文に「Our Town̶human mindとhuman natureのドラマ」「The Skin of Our Teethにおける中断」「劇作家ソーントン・ワイルダー―形式としてのヴォードヴィル」「The Matchmaker ―生の演劇」「“PRETENSE”の弁護―ソーントン・ワイルダーの一幕劇集」「Thornton WilderとNascuntur Poetae・・・における詩人の肖像」「Thornton WilderのThe Wreck on the Five-Twenty-Five」などがある。

【演 出】宮田慶子(みやた・けいこ)
1957年生まれ、東京都出身。
80年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。
翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。
新国立劇場演劇研修所講師・サポート委員。社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。
2008年9月1日より新国立劇場演劇芸術参与、10年9月新国立劇場演劇芸術監督就任予定。
主な受賞歴に、1994年第29回紀伊國屋演劇賞個人賞(『MOTHER』青年座)、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(『フユヒコ』青年座)、98年芸術選奨文部大臣新人賞(新国立劇場公演『ディア・ライアー』)、2001年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞(『赤シャツ』『悔しい女』青年座、『サラ』松竹)など。
上記以外の主な演出作品に、『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『千里眼の女』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』(ホリプロ)、『ふたたびの恋』『LOVE30』(パルコ)、『伝説の女優』(アトリエ・ダンカン)など。
新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』を演出している。
■ 芸術監督任期(予定):平成22(2010)年9月1日〜平成25(2013)年8月31日

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