プロフィール

【作】テネシー・ウィリアムズ
テネシー・ウィリアムズ(1911年3月26日─1983年2月25日)は、アメリカ合衆国のミシシッピ州コロンバス生まれの劇作家。本名はトマス・ラニアー・ウィリアムズ(Thomas Lanier Williams)。愛称の「テネシー」はその南部訛りからセントルイスでの学友に付けられた。不況時代のセントルイスで不幸な家庭環境のもと青春時代を送る。各地を放浪、大学、職をかえながら、創作していたが、1944年『ガラスの動物園』がブロードウェイで大成功し、47年の『欲望という名の電車』、55年の『やけたトタン屋根の上の猫』で2度ピュリッツァー賞を受賞。その名声の裏で、生涯負いつづけた孤独との葛藤から私生活は荒れていた。83年、ニューヨークのホテルの一室で事故死。

【翻 訳】常田景子(つねだ・けいこ)
神奈川県生まれ。横浜、富山、神戸、大阪、東京で育つ。東京大学文学部心理学科卒。
大学在学中、劇団夢の遊眠社に入団。文学座附属演劇研究所20期。木山事務所、如月小春主宰NOISEなどで俳優として活動するかたわら翻訳を始め、パルコ劇場制作部勤務を経て、現在は上演台本を中心に翻訳に携わる。初上演作品は1993年、宮本亜門演出パルコ劇場公演『滅びかけた人類、その愛の本質とは…』。2001年、第8回湯浅芳子賞、翻訳・脚色部門受賞。近年の主な上演作品に、『グレイ・ガーデンズ』『奇跡の人』『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』『回転木馬』『シカゴ』『6週間のダンスレッスン』『ペテン師と詐欺師』『ピアフ』『ミザリー』『ディスタンス・フロム・ヒア』『伝説の女優』『ヴァギナ・モノローグス』『スタッフ・ハプンズ』『サムワン』『パーマネント・ウェイ』『ア・ナンバー』『ウィンズロウ・ボーイ』『デモクラシー』『ママが私に言ったこと』『ダム・ウェイター』など。翻訳書に、『美しさという神話』『路上の砂塵』『ヴードゥーの神々』『ダ・ヴィンチとマキアヴェッリ』『戯曲の読み方』『現代戯曲の設計』『リディキュラス!』などがある。

【演 出】松本祐子(まつもと・ゆうこ)
1992年、文学座附属演劇研究所に入所、97年より文学座座員に。99年11月より文化庁派遣芸術家在外研修員として1年間、ロンドンにて研修。文学座のみならず数々の作品の演出を手がける。主な演出作品に『冬のひまわり』『秋の蛍』『音の世界』『女人渇仰』『ホームバディ/カブール』『ぬけがら』『犀』など文学座公演のほか、流山児プロデュース『ガラスの動物園』、海のサーカス『アジアン・スイーツ』、コマプロダクション『ミザリー』、ホリプロ『ピーターパン』『サムワン』『ウーマン・イン・ホワイト』など。2001年『ペンテコスト』上演に対し、湯浅芳子賞を受賞のほか、05年『ぬけがら』『ピーターパン』の演出に対し、第47回毎日芸術賞・千田是也賞を受賞。
新国立劇場では04年に『てのひらのこびと』、08年に『鳥瞰図』を演出している。現在、桜美林大学総合文化学科にて非常勤講師を勤めている。

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