2012/2013シーズンメッセージ

尾高忠明

2012/2013シーズンの演目には、2013年がワーグナーとヴェルディが生誕200年、ブリテンが生誕100周年の記念年、さらに2012年が新国立劇場15周年ということもあり、周年を迎えた作曲家の傑作と、心からお愉しみいただけるスタンダードな名作や人気演目を取り揃えました。

シーズン開幕を飾る『ピーター・グライムズ』は、英国人作曲家ブリテンの優れたオペラ作品の中で、『アルバート・ヘリング』と共に私が大好きな作品です。英国と日本は同じ島国で、教育、社会制度など共通点が数多くありますから、この貧しい漁村での“つまはじき”的なストーリーは日本人の感覚からも共感するところが多いのではないかと思います。

ワーグナー作品は、2011/2012シーズンの『さまよえるオランダ人』(3月)『ローエングリン』(6月)に続き、2012/2013シーズンには『タンホイザー』が、ヴェルディ作品には『オテロ』(4月)に続いて、新シーズンには開場記念公演としての1998年初演以来、節目を迎える毎に上演してきた大人気演目『アイーダ』と、新制作となる『ナブッコ』を選びました。

そして、世界初演となる泉鏡花原作の創作委嘱作品『夜叉ヶ池』でシーズンの幕を下ろします。

新国立劇場オペラ2012/2013シーズンに、どうぞご期待ください。