研修所ニュース

『悩める劇場支配人』稽古場たより①一井口侑奏

 

オペラ研修所修了公演ドメニコ・チマローザ作曲、『悩める劇場支配人』

今年の3月で3年間の研修を修了し、4月からは世界に羽ばたいていく21期生を今週から1名ずつご紹介いたします。

 

1人目にご紹介するのは、フィオルディスピーナ役の井口侑奏(ソプラノ)です。

 

井口侑奏 IGUCHI Yukana ソプラノ

愛知県立芸術大学卒業、同大学院を首席で修了。第65回全日本学生音楽コンクール声楽部門大学の部全国大会入選。徳島音楽コンクールグランプリファイナル審査員特別賞受賞。

オペラには、マスネ作曲《サンドリヨン》妖精・ノエミ、モーツァルト作曲《コジ・ファン・トゥッテ》フィオルディリージ・デスピーナ、モーツァルト作曲《魔笛》童子Ⅰ・II、ドニゼッティ作曲《ランメルモールのルチア》タイトルロール役などで出演。

オペラ研修所では、『カプレーティ家とモンテッキ家』ジュリエッタ役、W.A.モーツァルト作曲『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ役、『イオランタ』イオランタ役で出演。

ANAスカラシップにより、昨年度ミラノ・スカラ座アカデミーにて研修。

 

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    2019年度試演会『イオランタ』より          YOST2020より

(舞台写真撮影:平田真璃)

 

<井口侑奏より>

皆様こんにちは。21期ソプラノの井口侑奏です。

この場をお借りして入所のご挨拶をさせていただいたのが昨日のようで月日の流れはあっという間だなぁと感慨深い気持ちで筆を取っております。

今回の《悩める劇場支配人》は登場人物7人、合唱団の出番が無く、一人一人にアリアが割り当てられているまさにこの時代に適したこのオペラ研修所のためのオペラです!(笑)このオペラでは初めて修了生の21期が揃って5人だけの重唱もあります。3年間苦楽を共にしてきた仲間と共に最初で最後の5重唱。言葉にしてみると嬉しさと寂しさが入り混じった感情が込み上げてまいりました...。

世間では感染症対策としてさまざまな策が講じられ、劇場も私たちもなかなか以前のように公演や稽古をするのが難しく、苦しい日々が続いています。手を触れない、近づかない、マスクをしたままの歌唱でのお稽古は想像以上に難しいです...。そんな状況ではありますが皆様に楽しんでいただけるよう頑張りますのでぜひ、足をお運びください。

 

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    リハーサル室での稽古の様子

 

 

 

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