研修所ニュース

『ANAスカラシップ』の創設について

公益財団法人 新国立劇場運営財団(東京都渋谷区、理事長 尾﨑 元規、以下「新国立劇場」)と、全日本空輸株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 篠辺 修、以下「ANA」)は、未来のオペラ界を背負う若者を応援する為の制度『ANAスカラシップ』を2016年4月に創設します。

 

新国立劇場は、オペラ、バレエ、演劇などの現代舞台芸術を世界水準で上演するとともに、日本で唯一の国立劇場付属の研修所で次世代芸術家の育成を行っています。1998年に設立されたオペラ研修所には、日本人ならではの感性と個性を発揮して世界に誇れる歌い手となる夢をもつ若き歌手が、毎年5名、全国からオーディションで選ばれて集い、これまでに輩出した修了生77名の中には、日本だけではなくヨーロッパの歌劇場で活躍する者も出ています。研修所の3年間は、全てがプロ歌手として世界の檜舞台に立つための様々なカリキュラムで構成されますが、特に将来のキャリアに繋がるオペラ発祥の地・欧州などでの海外研修の充実が懸案となっていました。

 

一方、ANAは『努力と挑戦』を日々積み重ね、『世界のリ-ディングエアライングル-プ』の実現を目指しており、『世界をつなぐ心の翼で夢にあふれる未来へ貢献する』というグル-プ経営理念を掲げています。この度、世界に挑戦するオペラ研修生の思いと、その研修生を支える新国立劇場の支援制度に共感するとともに、文化・芸術の発展に寄与する為、『ANAスカラシップ』を創設することとなりました。

 

このスカラシップでは、オペラ研修生の欧米での海外研修を中心に総合的にサポートするほか、機内誌等、ANAの様々な媒体を通して、研修生の姿を発信していきます。また、研修の成果発表の場となるガラコンサートへの協力も行います。なお、プロジェクトのスタートとして、研修生は4月1日(金)に行われるANAグル-プ合同入社式に参加するほか、4月19日(火)には新国立劇場三研修所合同入所式において『ANAスカラシップ認定証』が授与されます。

 

両者は、今後も文化・芸術の発展に貢献するとともに、世界を目指して未来へ羽ばたく若者を育成し、応援してまいります。

   <ロゴの説明> ANAの翼とともに将来海外に飛躍する研修生が描く五線譜をイメ-ジしています。