


- 大金持ちの老人ドン・パスクワーレは、跡継ぎである甥のエルネストが縁談を断るため、自分が結婚して子供を作ると宣言する。エルネストは若い未亡人ノリーナと愛し合っているのだ。医者でエルネストの友人マラテスタは、若い二人のための一計を案じる。自分の妹と偽り、ノリーナをパスクワーレに紹介。清純な娘を演じるノリーナにパスクワーレは一目惚れし、結婚契約書に署名するが、その途端ノリーナはわがままで贅沢三昧の悪妻に豹変。パスクワーレは困り果ててしまい…

生涯でおよそ70のオペラを作曲したガエターノ・ドニゼッティが晩年に手掛けた、オペラ・ブッファ(日常生活を題材にした喜劇的なオペラ)の傑作と言われている本作。大金持ちの老人ドン・パスクワーレが、甥エルネストの恋人ノリーナと医師マラテスタに一泡ふかせるドタバタ劇が、ノリーナのカヴァティーナ「あの騎士の眼差しは」、エルネストのアリア「遥かなる土地を求めて」などの魅力的な音楽とともに繰り広げられます。オーソドックスながら繊細な表現や効果的な展開に感性が光るステファノ・ヴィツィオーリの演出はミラノ・スカラ座で1994年に初演されて以来、世界各地で上演されている人気プロダクションで、2019年に新国立劇場で上演されました。高校生のためのオペラ鑑賞教室には今回が初登場となります。オペラの楽しさを思い切り味わえる抱腹絶倒の喜劇は、初めてのオペラ鑑賞にもぴったりです。

- 【作曲】ガエターノ・ドニゼッティ/1842
- 【原作】ステファノ・パヴェージのオペラ『マルカントーニオ氏』
アンジェロ・アネッリの台本による
- 【台本】ジョヴァンニ・ルッフィーニ/ガエターノ・ドニゼッティ
(イタリア語)
- 【初演】1843年1月13日/パリ/イタリア劇場
- 【制作】新国立劇場2019年
- 【構成】3幕/約2時間
- 【演出】ステファノ・ヴィツィオーリ
- 【美術】スザンナ・ロッシ・ヨスト
- 【衣裳】ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
- 【照明】フランコ・マッリ

- 会 場ロームシアター京都 メインホール
- 日 時2021年10月26日(火)/27日(水)両日13:00開演
- 主 催京都市・ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)・新国立劇場
- 助 成公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
- 協 賛ローム株式会社
- 制 作新国立劇場
- お問合せロームシアター京都 TEL.075-771-6051