オペラ公演関連ニュース
オペラ公演『ナターシャ』無料配信決定のお知らせ〈OperaVision/新国デジタルシアター〉(12月13日3時~配信開始)

2025年8月に新国立劇場に初登場した『ナターシャ』。現代音楽をリードする作曲家として、世界各国の主要なオーケストラ、音楽祭、劇場からの委嘱作品が次々と上演されている細川俊夫による本作の上演は、国内外のメディアでも大きな話題となり、International Opera Awards 2025のWorld Premiere部門(新作部門)でファイナリストとして選出されました。
その公演映像を、2025年12月13日(土)午前3時から6か月間、OperaVisionおよび新国デジタルシアターにて無料公開することが決定しました。
OperaVisionは、EUの文化支援プログラムCreative Europeの支援の下、Opera Europaが監修するヨーロッパ最大級のオペラ映像配信プラットフォームです。新国立劇場は2022年2月よりOperaVisionのプロジェクトパートナーとなっています。
配信について
配信期間
2025年12月13日(土)午前3時 ~2026年6月12日(金)午後7時
(ヨーロッパ標準時間2025年12月12日(金)午後7時 ~ 2026年6月12日(金)午後12時)
配信メディア
OperaVision 公式サイト
新国立劇場ウェブサイト内 新国デジタルシアター
ご注意事項
・配信映像の録画・録音・画面撮影(スクリーンショット含む)は、劇場公演と同じく、禁止しています。また、動画共有サイトやソーシャルメディアへの無断転載は固くお断りいたします。適切にご視聴をお楽しみください。
・ご視聴にあたっての通信料は、お客様負担となります。
作品について
細川俊夫作曲『ナターシャ』
日本語、ドイツ語、ウクライナ語ほかによる多言語上演/日本語及び英語字幕付
収録日:2025年8月17日(日)
大野和士芸術監督による日本人作曲家委嘱作品シリーズ第3弾として上演された、細川俊夫による新作オペラです。現代音楽をリードする作曲家として、世界各国の主要なオーケストラ、音楽祭、劇場からの委嘱作品が次々と上演されている細川俊夫は、新国立劇場へは2018年に『松風』を上演して以来の登場、大野和士とのタッグで世界初演を行うオペラはエクサン・プロヴァンス音楽祭委嘱作品『班女』(2004年)以来となりました。
人と自然の関わりを見つめ直し、祈りと鎮魂としての音楽を書いてきた細川俊夫は、特に2011年の東日本大震災以後は自然の恐ろしさ、そして自然への畏怖を忘れた人間の傲慢さを念頭に、破壊の歴史を繰り返す人間の姿を問い続けています。新作の台本を手掛けたのは、ドイツを拠点に世界を見つめ、日本語とドイツ語で国境や言語をテーマにした小説を発表し世界的に評価される作家、多和田葉子。故郷を追われ彷徨う移民ナターシャと青年アラトの邂逅、そして人間の様々な地獄絵図を見せ二人を導いてゆくメフィスト的存在を核に、日本語、ドイツ語、ウクライナ語の多言語によって、現代文明と人間の始原の姿が対比されていきます。危機に瀕した地球のうめきが根底に響き、多文化を鍵に破滅と希望が描かれるオペラです。
【台 本】多和田葉子
【作 曲】細川俊夫
【指 揮】大野和士
【演 出】クリスティアン・レート
【美 術】クリスティアン・レート、ダニエル・ウンガー
【衣 裳】マッティ・ウルリッチ
【照 明】リック・フィッシャー
【映 像】クレメンス・ヴァルター
【電子音響】有馬純寿
【振 付】キャサリン・ガラッソ
【舞台監督】髙橋尚史
【ナターシャ】イルゼ・エーレンス
【アラト】山下裕賀
【メフィストの孫】クリスティアン・ミードル
【ポップ歌手A】森谷真理
【ポップ歌手B】冨平安希子
【ビジネスマンA】タン・ジュンボ
【ビジネスマンB】ティモシー・ハリス
【サクソフォン奏者】大石将紀
【エレキギター奏者】山田 岳
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