オペラ「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」が初日を迎えました

昨日4月7日、新シリーズ"ダブルビル"(2本立て)公演の第1弾となる「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」(新制作)が初日を迎えました。

近年世界的に上演機会の増えている作曲家ツェムリンスキーのオペラ「フィレンツェの悲劇」(1917年初演)とプッチーニ晩年の喜劇「ジャンニ・スキッキ」(1918年初演)は共に20世紀初頭の、爛熟した文化を反映した1幕ものオペラ。後期ロマン派の流れを汲むツェムリンスキーのドイツ語のオペラと、プッチーニによる軽妙なイタリア語のオペラという対照的作品ながら、共にフィレンツェを舞台とし、人間の欲がテーマになっているという共通項もある2作品です。

共にバリトン歌手が核となる役に据えられており、セルゲイ・レイフェルクス、カルロス・アルバレスと、世界的名バリトンをそれぞれの作品に招くという点も、オペラファンの注目を集めました。

粟國淳演出では、芸術の都であり、商業都市だったフィレンツェの人々の闇の面に光を当て、「フィレンツェの悲劇」では16世紀の階級社会における人間の情念を濃密に描き、「ジャンニ・スキッキ」では1950年代、戦後のエネルギーに満ちた人々が右往左往する姿を生き生きと活写しました。

息詰まる展開に引き込まれた「フィレンツェの悲劇」に続き、「ジャンニ・スキッキ」の客席は笑いに次ぐ笑いが続き、歌に演技に全力で弾けた歌手たちのアンサンブルに、そしてツェムリンスキーの豊穣な音楽と、プッチーニの軽妙洒脱な音楽展開を引き出した沼尻竜典、見事な集中力で2作品を演奏した東京フィルハーモニー交響楽団に、大きな拍手が贈られました。

初日公演ではカーテンコールに2作品の全キャストが登場、長い拍手が続きました。

公演は4月10日(水)19:00、14日(日)14:00、17日(水)14:00と残り3公演ございます。1幕ものオペラの魅力に満ちた「フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ」にぜひご来場ください。


「フィレンツェの悲劇」
「ジャンニ・スキッキ」




カーテンコールより
カーテンコールより



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