オペラ公演関連ニュース

「第2回 避難体験オペラコンサート」が開催されました

9月7日(木)、オペラパレスにて「第2回避難体験オペラコンサート」が実施されました。

公演中に災害が発生したという想定で、お客様にも実際に客席からの避難を体験していただくという、2014年に続いて2回目の試みです。

一般応募のお客様をはじめ劇場・舞台関係者なども含め約1,200名のお客様が集まりました。

新国立劇場オペラ研修所修了生によるオペラユニット「PIVOT!(ピボット)」によるオペラ・アリア集をお楽しみいただいている最中に、震度5強の地震が発生、その後舞台袖で火災が発生したという想定で、すべてのお客様が避難場所であるテラスへとスムーズに移動されました。

(オペラパレス、中劇場、小劇場でのそれぞれの避難方法についてはこちら)

避難完了後は、客席にて渋谷消防署代々木出張所の黒澤所長より講評をいただき、ひとりひとりが地域の避難訓練や家庭での確認を行い、いずれ必ず起きる巨大地震に備えることの大切さをあらためて確認しました。

続いてオペラ「ラ・ボエーム」ハイライトを上演、アンコールとして第一部で地震の発生により中断された「トゥーランドット」より"誰も寝てはならぬ"を全員で歌い上げ、無事幕を閉じました。

本公演には、前回同様、国立研究開発法人産業技術総合研究所にご協力いただき、最新の技術で避難の様子を計測いたしました。

今回の計測の結果をふまえ、新国立劇場では引き続きお客様の安全のために可能な限りの備えを行ってまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

上演プログラムは以下のとおりです。

 

第一部 オペラ・アリア集

プッチーニ「ジャンニ・スキッキ」より"私の愛しいお父様" (今野沙知恵)

ヴェルディ「椿姫」より"花から花へ" (林よう子)

ビゼー「カルメン」より"闘牛士の歌" (村松恒矢)

プッチーニ「つばめ」より"ドレッタの夢"(飯塚茉莉子)

プッチーニ「トゥーランドット」より"誰も寝てはならぬ" (岸浪愛学)
  ピアノ:髙田絢子

第二部 PIVOT! ミニオペラ

プッチーニ「ラ・ボエーム」ハイライト(ミミ:飯塚茉莉子、ムゼッタ:今野沙知恵、ロドルフォ:岸浪愛学、マルチェッロ:村松恒矢)

司 会:林よう子
ピアノ:髙田絢子


プッチーニ「トゥーランドット」より"誰も寝てはならぬ" (全員)

ピアノ:髙田絢子




産業技術総合研究所の協力によりセンサーやカメラで避難の様子を計測しました
開場を待つお客様の列


いよいよ開演です
「PIVOT!」によるオペラ・アリア集


地震発生!スタッフが出演者を誘導します
係員による指示。地震の際は、あわてずお席で待機してください

渋谷消防署代々木出張所長が、安全な建物のしるしである「優良防火対象物認定マーク」についてご説明されました
村田直樹 常務理事よりご挨拶

休憩時間中および終演後に災害用備蓄飲料水の見本をお配りしました
コンサートを最後までゆっくりお楽しみいただきました

避難完了。雨天のため、屋根のある範囲まで避難しました