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平成27年度 新国立劇場 地域招聘公演
長崎県オペラ協会 オペラ「いのち」作曲:錦 かよ子 台本構成:星出 豊
主催:オペラ「いのち」公演実行委員会/(公財)新国立劇場運営財団
芸術監督:星出 豊
中劇場
戦後70年、世界の人々に伝えたい長崎からのメッセージ
全国各地の優れた作品を新国立劇場との共催で上演する「地域招聘公演」。平成27年度は、長崎県オペラ協会の『いのち』を招聘します。
『いのち』は長崎県オペラ協会の芸術監督である星出豊の台本構成、錦かよ子の作曲によって2013年8~9月に長崎ブリックホール 大ホールで初演され大好評を博しました。長崎原爆で被爆した女性の恋愛を通じて、命と平和の尊さを描いたオペラです。本プロダクションは、2014年7月に第11回三菱UFJ 信託音楽賞奨励賞を受賞しました。
公演日程・チケット
公演日程
- 2015年7月25日(土)14:00 中劇場
- 2015年7月26日(日)14:00 中劇場
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- 託児室<キッズルーム「ドレミ」>がご利用になれます。
上演予定時間:約2時間45分(Ⅰ幕45分 休憩20分 Ⅱ幕30分 休憩20分 Ⅲ幕50分)
※時間は変更になる場合があります。最新の情報はボックスオフィスまでお問い合わせください。(7月24日更新)
チケット料金(税込)
席種 | S席 | A席 | B席 | C席 |
---|---|---|---|---|
料金 | 10,800円 | 8,640円 | 6,480円 | 5,400円 |
Z席 1,620円(公演当日、ボックスオフィスのみでの販売。1人1枚、電話予約不可) ※Z席は10席です。
> 中劇場 座席表
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03-5352-9999
前売り開始日
2015年3月1日(日)10:00~
座席表
スタッフ・キャスト
スタッフ
- 指揮/演出
- 星出 豊
- 演出補
- 馬場紀雄
- 美術
- 川口直次
- 照明
- 奥畑康夫
- 音響
- 関口嘉顕
- 衣裳
- 下斗米雪子・小林利律子
キャスト
〈7月25日〉
- 中沢夏子
- 松本佳代子
- 松尾邦夫
- 加々良 弦
- 山田昇
- 松尾 敬
- 山田トシ
- 北川クミ
- 岩村女医
- 野田晃子
- 奈々子
- 篠 暁子
- オサキ
- 山口明美
- 信夫
- 吉野良介
- 武雄
- 綾部 修
- 浩司
- 高木浩行
- トメ
- 高木みどり
- 看護婦
- 出口綾佳
- てる
- 江口優子
- 吉蔵
- 吉野良介
- 役人
- 塚原航太
- 僧
- 上田良樹
〈7月26日〉
- 中沢夏子
- 原 さとみ
- 松尾邦夫
- 藤原海考
- 山田昇
- 大石洋史
- 山田トシ
- 村岡恵理子
- 岩村女医
- 富永宏美
- 奈々子
- 高原佐喜子
- オサキ
- 山口明美
- 信夫
- 吉野良介
- 武雄
- 綾部 修
- 浩司
- 松尾豊明
- トメ
- 高木みどり
- 看護婦
- 出口綾佳
- てる
- 江口優子
- 吉蔵
- 吉野良介
- 役人
- 塚原航太
- 僧
- 上田良樹
- 管弦楽
- OMURA室内合奏団
- 合唱
- 長崎県オペラ協会合唱団、長崎県オペラ協会児童合唱団
- バレエ
- かとうフィーリングアートバレエ
ものがたり
【第1幕】松尾医師は妻の夏子を原爆症で亡くした。彼は墓参りの帰り、僧から妻が大好きだった"つつじ"を貰い、彼女の幻影に出会ったのではないかと錯覚し号泣する。自分の過去を振り返り、子供たちに戦争の悲惨さを、そして"いのち"の大切さを思う松尾は、日本の歴史の中でも大切な事件の一つ、宗教弾圧を語る。
原爆投下の日、松尾は福岡に出張中で被爆しなかった。恩師の山田医師は長崎で診療中に被爆した。看護婦の夏子は防空壕に入る間際に閃光を浴びた。この三人の心の葛藤が描かれる。1957年、死を目前にした山田は、松尾に自分の被爆経験を語ろうと決心をする。
【第2幕】原爆投下日、浦上地区の人々は必死に裏山から逃げ道を探した。山田医師夫妻は出張をしていた病院で被爆し治療を行っていたが、自分の病院が心配になり移動する。被爆した人たちが次々に登場し、そのうちの一人の子ども、奈々子が戦争と変わってしまった人間の心を歌う。夏子は急ぎ病院に駆けつける途中、この場所を通り奈々子に会う。夏子は奈々子を助けたつもりでいたが......。
【第3幕】戦後14年初秋、山田医師の後を継いだ松尾と夏子がグラバー邸を訪れ、元入院患者たちに偶然再会する。被爆者の話をする彼らに同情するが、自分の病状を松尾に隠している夏子はあまり多くを語らずわかれた。松尾と夏子の愛は深まるが、何回求婚しても夏子は返事をはぐらかす。そして夏子は倒れてしまい、病院に運ばれる。
被爆者である担当女医岩村は、夏子の心を救うために、自分の過去と夏子の病状を初めて松尾に告白する。松尾は夏子の好きな"つつじ"の絵を持って病室を訪れ、もう一度結婚を申し込む。夏子は自分の"いのち"の短さを感じながらも、その心に変化が起きる。1960年結婚、翌1961年夏子死す。大合唱の中、梵鐘の音と教会の鐘の音が聞こえてくる。