高校生のためのオペラ鑑賞教室 甘美な愛と哀しい運命と・・・蝶々夫人 Madama Butterfly Giacomo Puccini

Manners オペラ鑑賞のマナー

劇場でオペラを観るには最低限のマナーが必要です。  

オペラ観劇のマナーとはつまり、オペラの命である「音楽」を邪魔しないための約束事。要するに“気持ちよく音楽に浸れる環境を保つためにお互いこれは守りましょうね”というものですので、その気持ちさえ持っていれば何も難しいことではありません。

  1. 開演時間に遅れない

オペラやクラシックのコンサートでは、遅刻すると、演奏が途切れるまで入れないことがほとんどです。遅れてきた場合は、係の指示に従い、会場の中に入れた場合でも、他の観客の邪魔にならないように、休憩まではいちばん後ろで立ち見をしていただくことになります。オペラやクラシックでは、音楽や舞台にじっと集中して鑑賞するとても熱心なファンが多く、それを妨げられると、せっかくの鑑賞の機会を台無しにされたような気分になるからです。みなさんにとっても貴重な機会ですから、まずは開演に遅れないことがいちばんですね。

  2. 上演中は静かに鑑賞する

当たり前のことのようですが、大きな音がしたり、前の人の動作が気になったりすることが意外とよくあるのです。故意に音を立てようとしているわけではなくても、例えば、カバンなどがガタンと落ちて大きな音がしたり、カバンの中身をゴソゴソしていたりすると、気になるものです。開演の数分前には席に着いて、落ち着いて舞台を観られるように心掛け、オーケストラがチューニング(音の調整)を始めたら私語は慎みましょう。また、上演中は、雑音を立てないように注意しましょう。

3. 携帯電話は、電源をOFF、アラーム付き時計は、アラームを切る

マナーモードに設定していれば大丈夫だろうと、携帯電話の電源を切っていない人も少なくないようです。マナーモードにしていては、かかってきたメールや電話が気になるはずです。それに、画面をつけているだけでも、暗い客席では周囲の人はたいへん気になるものです。上演中は電源をきちんと切って、電話やメール がこないようにしておきましょう。また、つい忘れがちなのがアラーム付きの時計です。ちょうどの時間になるとピッと音がしたり、アラームが鳴ったりするの を耳にすることがたまにあります。特に静かな場面や緊張感のある場面では、せっかくの臨場感が台無しになってしまうこともありますから、しっかりと音がしないようにしておきましょう。

4. 上演中の録画・録音・写真撮影は厳禁

最近は技術の進歩によって高性能な録音機器もたいへん小さくなり、持ち歩いている人も少なくないようです。録音はもちろんのこと、録画やカメラやカメラ機能付き携帯電話による写真撮影は、他のお客様の迷惑になりますので、いっさいやめましょう。