プロフィール

【指揮】飯森範親
Conductor : Iimori Norichika
桐朋学園大学指揮科卒業後、ベルリンへ留学。89 年からバイエルン州立歌劇場でW.サヴァリッシュ氏のもと研鑚を積む。94 年東京交響楽団の専属指揮者に就任。96 年には東京交響楽団創立50 周年記念ヨーロッパツアーを指揮、特にミュンヘン公演は南ドイツ新聞で「今後、イイモリの名が世界で注目されるであろう」と絶賛された。94 年、モスクワ放送交響楽団特別客演指揮者(〜 98 年)に就任。95 年から大阪のザ・カレッジ・オペラハウスを本拠とするオペラハウス管弦楽団の常任指揮者、2001年から首席指揮者、02 年には名誉指揮者の称号を受ける。1995 〜 2002 年3月広島交響楽団正指揮者。04 年シーズンより山形交響楽団の常任指揮者に着任し、オーケストラの活動発展と水準の向上に目覚しい成果を挙げる。07 年より音楽監督に就任。08 年にはアカデミー賞映画「おくりびと」に「飯森&山響」コンビで出演。オーケストラとの活動を通し地域活性化に大きく貢献し、10 年のビジネス・イノベーション・アワード大賞を受賞した。05 年渡邉暁雄音楽基金音楽賞を受賞。06 年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、06 年度中島健蔵音楽賞など受賞多数。東京交響楽団と07 年にヘンツェの『ルプパ』日本初演や、09 年ヤナーチェク『ブロウチェク氏の旅行』でセンセーショナルな成功を収めた。01 年にドイツ・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督に就任。現在、山形交響楽団音楽監督、東京交響楽団正指揮者、いずみシンフォニエッタ大阪常任指揮者、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団名誉指揮者、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者。海外ではフランクフルト放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、チェコフィルハーモニー管弦楽団、モスクワ放送交響楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、バーゼル交響楽団、プラハ交響楽団など世界的なオーケストラを指揮するほか、ドルトムント歌劇場などにも客演。新国立劇場初登場。

【演出】鵜山 仁
Production : Uyama Hitoshi
慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座附属研究所に入所、劇団員に。初演出は1982 年文学座アトリエ公演『プラハ1975』。以降、精力的な演出活動を続けている。83 年から1 年半、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。2007 年9月より10 年8月まで新国立劇場演劇芸術監督。89 年、芸術選奨文部大臣新人賞、1999 年『おばかさんの夕食会』『夢の島イニシュマーン』の演出で、第2 回毎日芸術賞千田是也賞、2001 年新国立劇場『コペンハーゲン』で紀伊國屋演劇賞個人賞と読売演劇大賞優秀演出家賞、03 年『ニュルンベルグ裁判』(ひょうご舞台芸術)などにより読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞、07 年『ゆれる車の音』(文学座)などにより読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞、09 年『ヘンリー六世』で芸術選奨文部科学大臣賞、読売演劇大賞最優秀演出家
賞などを受賞。そのほかの主な演出作品に、『グリークス』(第25 回紀伊國屋演劇賞団体賞)、『缶詰』(第55 回文化庁芸術祭最優秀賞)、『ザ・ウィアー(堰)』(以上文学座)、『雪やこんこん』『父と暮せば』(以上こまつ座)など、またオペラでも数々の話題作を手がけている。新国立劇場では、上記受賞作品『コペンハーゲン』『ヘンリー六世』のほか、『リア王』『新・雨月物語』『新・地獄変』『花咲く港』『カエル』『アルゴス坂の白い家』『オットーと呼ばれる日本人』『舞台は夢』『現代能楽集 鵺』『イロアセル』『リチャード三世』、オペラ『カルメン』『鹿鳴館』を演出している。

【影山悠敏伯爵】黒田 博
Count Kageyama Hisatoshi : Kuroda Hiroshi
京都市立芸術大学卒業、東京藝術大学大学院修了。1989 年よりミラノへ留学。92年『ラ・ボエーム』ショナールで二期会デビュー。以後モーツァルトの四大オペラや新国立劇場『天守物語』『こうもり』『ナクソス島のアリアドネ』『忠臣蔵』などに出演。二期会創立50 周年記念公演『ニュルンベルグのマイスタージンガー』ハンス・ザックス、日生劇場開場40 周年記念公演『ルル』ではシェーン博士と切り裂きジャックの二役を演じる。新国立劇場『俊寛』、東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』にそれぞれタイトルロールで主演。2006 年東京二期会『フィガロの結婚』ではアルマヴィーヴァ伯爵で舞台を牽引。その後も新国立劇場への出演や東京二期会『エウゲニ・オネーギン』タイトルロールなど大役が続き、10年新国立劇場『鹿鳴館』影山悠敏伯爵、11 年には東京二期会・ラインドイツオペラ共同制作『ドン・ジョヴァンニ』に主演、12年びわ湖ホールと神奈川県民ホールにおいて、アメリカ・サンディエゴ歌劇場との提携公演として、ワーグナー『タンホイザー』ヴォルフラムにも出演。常に聴衆の期待を裏切らない逸材である。新国立劇場での主演も数多く、2012/2013シーズンは『夜叉ヶ池』学円に出演予定。03 年度京都市芸術新人賞受賞。国立音楽大学准教授。二期会会員。

【影山悠敏伯爵】与那城 敬
Count Kageyama Hisatoshi : Yonashiro Kei
桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。大学卒業後才能を認められ声楽に転向、同大学研究科声楽専攻修了。二期会オペラ研修所第46期本科修了。修了時に奨励賞を受賞。新国立劇場オペラ研修所第5 期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノへ留学。奏楽堂日本歌曲コンクール第1位、中田喜直賞受賞。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール(イタリア・マルサラ)第3位(1位なし)入賞。2006 年、東京二期会公演『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『エウゲニ・オネーギン』オネーギンに抜擢される。09年横須賀芸術劇場オペラ:パーセル『ダイドーとイニーアス』イニーアス、09 年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『トゥーランドット』、佐渡裕プロデュース『カルメン』など活躍が続く。10年は「NHKニューイヤーオペラコンサート」に初出演を果たす。最近では二期会創立60周年記念公演『メデア』メデアの夫イヤソンに出演し好評を博す。13年2月にファースト・アルバムをリリース予定。新国立劇場には10年の『愛の妙薬』ベルコーレで際立つ存在感を示した。また『鹿鳴館』影山悠敏伯爵、『沈黙』フェレイラ、『ドン・ジョヴァンニ』(演奏会形式)などに出演している。二期会会員。

【影山伯爵夫人 朝子】大倉由紀枝
Countess Asako : Okura Yukie
国立音楽大学卒業。東京藝術大学大学院修了。第13回民音コンクール第1位受賞。イタリアに留学後、『カプレッティ家とモンテッキ家』ジュリエッタでデビュー。これまで『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ、『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルデリージ、小澤征爾指揮『ホフマン物語』ソプラノの四役、『魔笛』パミーナなどに主演し高い評価を得ている。また、1990 年二期会創立40 年記念公演『お蝶夫人』ではタイトルロールを演じる。93年二期会公演『シモン・ボッカネグラ』アメリア、95 年『黒船』で主役お吉を演じる。2002 年二期会創立50 周年記念公演『フィガロの結婚』伯爵夫人、同年二期会=ケルン市立歌劇場共同制作『ばらの騎士』の元師夫人と、相次いでR.シュトラウスの大役を演じた。コンサート活動でも著名な指揮者やオーケストラと数多く共演している。新国立劇場では1998 年と2003 年『アラベッラ』タイトルロール、10 年『鹿鳴館』影山伯爵夫人朝子に出演、艶やかな演唱で喝采を浴びた。二期会会員。

【影山伯爵夫人 朝子】腰越満美
Countess Asako : Koshigoe Mami
東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース修了。二期会オペラスタジオ第35期修了。修了時最優秀賞及び川崎靜子賞受賞。文化庁オペラ研修所第9期修了。文化庁芸術家在外派遣研修員としてイタリアに留学。1995 年フェッルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール第1 位。これまで東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、『メリー・ウィドー』ハンナ、『天国と地獄』ユーリディスなど数々のオペラに出演。2005 年中米・コスタリカでの『蝶々夫人』タイトルロールで熱狂的な成功を収め、地元各紙から絶賛された。華のある舞台姿と柔軟な音楽性でオペレッタでも活躍している。新国立劇場には開場記念公演『建・TAKERU』夏乃に始まり、『マノン』プセット、『リゴレット』チェプラーノ伯爵夫人、『忠臣蔵』綾衣、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『黒船 ―夜明け』お吉、『鹿鳴館』影山伯爵夫人朝子、『夕鶴』つうなど多くの公演に出演し、常に高い評価を得ている。二期会会員。

【顕子】高橋薫子
Akiko : Takahashi Nobuko
国立音楽大学卒業、同大学院修了。文化庁オペラ研修所第7 期修了。田島好一氏に師事。第23 回ジロー・オペラ賞新人賞、第26 回モービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞など受賞多数。1991 年から93 年まで五島記念文化財団の奨学生としてミラノに留学。90 年藤原歌劇団公演『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナで本格的オペラデビュー。2001 年チョン・ミョンフン指揮『魔弾の射手』、02 年東京室内歌劇場プーランク作曲『声』、07 年『アルチーナ』にも出演。最近では09 年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『トゥーランドット』リュー、藤原歌劇団公演『愛の妙薬』アディーナ、10 年『タンクレーディ』アメナイーデ、12 年『夢遊病の女』アミーナ、びわ湖ホール・バーゼル歌劇場共同制作沼尻竜典オペラセレクション『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナなどに出演し歌唱力と演技力を高く評価されている。新国立劇場には1998 年『魔笛』パパゲーナで初登場、2000 年と01 年、08 年『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『セビリアの理髪師』ロジーナ、02 年『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル、12 年には初の日本オペラ『沈黙』オハルに出演した。藤原歌劇団団員。

【顕子】幸田浩子
Akiko : Kouda Hiroko
東京藝術大学首席卒業。同大学院及び文化庁オペラ研修所修了後ボローニャとウィーンで研鑽を積む。数々の国際コンクールで上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。ベッリーニ大劇場『清教徒』エルヴィーラ、ローマ歌劇場『ホフマン物語』オランピア、シュトゥットガルト歌劇場『皇帝ティトの慈悲』セルヴィーリアなど主要な役を演じて活躍後、2000 年にはウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。専属を離れてからも『魔笛』夜の女王などで客演。日本では二期会『ばらの騎士』ゾフィーなど主役級を演じる他、主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタル、更にはNHK-FM「気ままにクラシック」で4 年間パーソナリティを務めるなど多彩な活動を展開。12 年10月からはBSフジ「レシピ・アン」にMCとしてレギュラー出演中。新国立劇場には『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『ホフマン物語』オランピア、『チェネレントラ』クロリンダ、『鹿鳴館』顕子などに出演している。2013/2014シーズンは『ホフマン物語』オランピアにも出演を予定している。二期会会員。
HP http://columbia.jp/koudahiroko/

【清原久雄】経種廉彦
Hisao : Idane Yasuhiko
東京藝術大学声楽科卒業。同大学大学院修了。文化庁オペラ研修所第7期修了。1988 年イタリア声楽コンコルソにおいて金賞を受賞。91 年より文化庁芸術家在外研修員としてミラノに留学。オペラでは『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『魔笛』タミーノ、『ファルスタッフ』フェントン、『椿姫』アルフレード、『祝い歌が流れる夜に』中川義男、『夕鶴』与ひょうなどを演じる。また96 年ニッセイ・オペラシリーズ若杉弘指揮『火刑台上のジャンヌ・ダルク』裁判官、東京二期会『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランドなど精力的に出演を重ね、大舞台で存在感を示している。新国立劇場には、開場記念公演『ローエングリン』ブラバントの貴族、『アラベッラ』マッテオ、『サロメ』5人のユダヤ人1、『愛怨』大野浄人、『イドメネオ』アルバーチェ、『ばらの騎士』ファーニナル家の執事、『トゥーランドット』パン、『修禅寺物語』かえでの婿春彦、『鹿鳴館』清原久雄、『夕鶴』与ひょう、『沈黙』モキチのほか、小劇場オペラ『アブ・ハッサン』タイトルロール、こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』タイトルロールなど数多く出演している。二期会会員。

【清原久雄】鈴木 准
Hisao : Suzuki Jun
北星学園大学文学部卒業。東京藝術大学声楽科卒業。卒業時、松田トシ賞並びにアカンサス音楽賞受賞。同大学大学院修士課程修了、博士号取得。2010年度に同大学の特別研究員としてイギリスに留学。これまでに『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『魔笛』タミーノ、一柳慧『愛の白夜』(新作初演)ヨーニスなどに出演。『マタイ受難曲』のエヴァンゲリストなどでも活躍。イギリスのバロック以前の作曲家や、ドイツ・ロマン派の作曲家の声楽アンサンブル作品にも積極的に取り組み、演奏会に多く出演。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして国内外の公演にも参加している。12 年ベンジャミン・ブリテン『カーリュー・リヴァー』狂女役を、ロンドンとオーフォードの教会で演じ国際的評価を得た。澄み切ったリリック・テノールとして好評を博している。新国立劇場には、『イル・トロヴァトーレ』ルイス、『沈黙』モキチ、演奏会形式の『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランドと『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオに出演している。2012/2013シーズンは1月の『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』ハインリヒに出演。二期会会員。

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