プロフィール

【指揮】ギュンター・ノイホルト
Conductor:Gü;nter Neuhold
オーストリア・グラーツ生まれ。同市で音楽教育を受けた後、ローマでF.フェラーラ、ウィーンでH.スワロフスキーの各氏に師事。1981年から86年までパルマ歌劇場の音楽監督を務める。その後、ロイヤル・フランダース・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼音楽監督、バーデン州立歌劇場の音楽総監督、ブレーメン歌劇場の音楽総監督兼芸術監督などを歴任。現在はスペイン・ビルバオ交響楽団の首席指揮者を務めている。これまでに、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ローマ歌劇場、バイエルン州立歌劇場、チューリヒ歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、ローマ歌劇場、ボローニャ市立歌劇場、フィラデルフィア・オペラなど各地の歌劇場に出演。ウィーン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデンなど世界中の一流オーケストラとも共演しているベテラン指揮者。日本には2011年京都市交響楽団定期演奏会のほか、これまでに東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団との共演で来日している。新国立劇場初登場。

【演出】アンドレアス・クリーゲンブルク
Production:Andreas Kriegenburg
ドイツのマグデブルク生まれ。ドイツ演劇界の鬼才にして、オペラ界でも斬新な試みによって数々の秀作を生みだしている気鋭の演出家。鋳型製作の技術を学んだ後、建具職人兼技術者としてマグデブルク劇場に勤務。ツィッタウとフランクフルト・アン・デア・オーダーで演出助手と演出家を務め、1991年にベルリンのローザ・ルクセンブルク広場フォルクスビューネの劇場所属の演出家になる。96年からハノーファー州立劇場、99年からはウィーン・ブルク劇場において業績を重ねる。2001年からハンブルク・タリア劇場において演出部責任者を務めた。他にも、ミュンヘン・カンマーシュピーレにおいて数多くの演劇作品を演出している。09年9月、ベルリン・ドイツ座の首席演出家に就任。オペラ演出としては、マグデブルク劇場において、06年に『オルフェオとエウリディーチェ』、07年に『イドメネオ』、10年にベルリン・ドイツ・オペラで『オテロ』、12年にフランクフルト・オペラで『トスカ』を演出。12年夏のミュンヘン・オペラ・フェスティバル『ニーベルングの指環』新演出は世界が注目する中で大成功を収めた。新国立劇場では2013/2014シーズンオープニング公演『リゴレット』の新演出を手掛ける。

【ヴォツェック】ゲオルグ・ニグル
Wozzeck:Georg Nigl
オーストリア・ウィーン生まれ。ウィーン少年合唱団屈指のボーイソプラノ・ソリストとして、幼少時より音楽に親しむ。その後、宮廷歌手ヒルデ・ツァデクに声楽を師事。これまでにバリトン歌手としてバイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、モネ劇場、シャンゼリゼ劇場、ボリショイ劇場、ザルツブルク音楽祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭などに出演。『ヴォツェック』タイトルロール、『ルル』猛獣遣い/力業師、『エウゲニ・オネーギン』ザレツキーのほか、パスカル・デュサパンの『パッション』ルイ、リーム『ディオニソス』タイトルロールなど、特に定評のある現代作品を中心に幅広いレパートリーを持つ。リーム、チェルハ、シャリーノ、エトヴェシュなどの世界初演作品にも数多く出演している。最近では2012年6月に、本プロダクションであるバイエルン州立歌劇場『ヴォツェック』にタイトルロールで出演し、喝采を浴びている。11年9月ルール・トリエンナーレでの細川俊夫『班女』(ビエイト新演出)に続き、13年1月にもベルリン州立歌劇場で『班女』吉雄を演じる。新国立劇場初登場。

【鼓手長】ローマン・サドニック
Tambourmajor:Roman Sadnik
オーストリア・ウィーン生まれ。演劇の勉強をした後に、声楽を学ぶ。これまでにウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、アムステルダム歌劇場、リヨン歌劇場、ライプツィヒ・オペラ、アン・デア・ウィーン劇場、ザルツブルク音楽祭、エクサン・プロヴァンス音楽祭、ウィーン芸術週間など、主要な歌劇場や音楽祭に出演。『トスカ』カヴァラドッシ、『蝶々夫人』ピンカートン、『オテロ』タイトルロール、『アイーダ』ラダメス、『道化師』カニオ、『タンホイザー』タイトルロール、『ワルキューレ』ジークムント、『ナクソス島のアリアドネ』バッカス、『サロメ』ヘロデ、『魔弾の射手』マックス、『フィデリオ』フロレスタンなどに加え、『イエヌーファ』ラカ、『スペードの女王』ゲルマンなどスラヴ系の作品に至る幅広いレパートリーを持つ。最近では、ブレーメン歌劇場『タンホイザー』タイトルロール、ミラノ・スカラ座『影のない女』バラクの兄弟のほか、2012年6月バイエルン州立歌劇場および7月のオペラフェスティバルで本プロダクション『ヴォツェック』鼓手長に出演している。13年は、ボルドー国立歌劇場『サロメ』ヘロデ、(3月)、マグデブルク歌劇場『トリスタンとイゾルデ』トリスタンなどに出演が決まっている。新国立劇場初登場。

【アンドレス】望月哲也
Andres:Mochizuki Tetsuya
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学大学院音楽科修士課程オペラ科修了。学部在学中に安宅賞、松田トシ賞受賞。大学院在学中にNTTドコモより奨学金を授与。平成19年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科に在籍し研鑽。第35回日伊声楽コンコルソ第3位入賞。第11回奏楽堂日本歌曲コンクール第2位入賞。第70回日本音楽コンクール第2位入賞(オペラ・アリア部門)。『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』『椿姫』『愛の妙薬』『セビリアの理髪師』などに出演。近年は『ポッペアの戴冠』『ディドとエネアス』『エウリディーチェ』や『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』『エジプトのヘレナ』などに出演。2008年ポーランド・レグニツァ市立劇場『魔笛』タミーノでヨーロッパデビュー。東京二期会『皇帝ティートの慈悲』タイトルロールにおける歌唱・演技は記憶に残る。その後も『カプリッチョ』若き音楽家フラマン、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオとレパートリーを広げる。新国立劇場では『アラベッラ』エレメル伯爵、『トリスタンとイゾルデ』牧童、『サロメ』ナラボート、『さまよえるオランダ人』舵手などに出演を重ね、12年10月『ピーター・グライムズ』ホレース・アダムスでは持ち前の美声を駆使して公演の成功に貢献した。今後、13年1月『タンホイザー』ヴァルター、4月『魔笛』タミーノ、6月『夜叉ヶ池』晃と出演が続く。二期会会員。

【大尉】ヴォルフガング・シュミット
Hauptmann:Wolfgang Schmidt
ドイツ・ベルリン生まれ。『サロメ』ヘロデをはじめ、ワーグナー作品を主なレパートリーとして、ザクセン州立歌劇場を中心に、ウィーン国立歌劇場、ドレスデン州立歌劇場、バイロイト音楽祭などで活躍。レパートリーには『タンホイザー』タイトルロール、『ニーベルングの指環』ジークフリートとミーメ、『ヴォツェック』鼓手長、大尉、『ボリス・ゴドゥノフ』シューイスキー公、『モーゼとアロン』アロン、『ピーター・グライムズ』タイトルロールなどがある。近年はウィーン国立歌劇場『ラインの黄金』『ジークフリート』ミーメ、デュッセルドルフ歌劇場『サロメ』ヘロデや『エレクトラ』エギストなどに出演。また2008年には本プロダクションのバイエルン州立歌劇場における初演『ヴォツェック』に同役で出演、その後もミュンヘン・オペラフェスティバルを含め再演の度に出演している。13年はデュイスブルク歌劇場『サロメ』ヘロデに出演予定。新国立劇場には02年、08年『サロメ』ヘロデ、10年『ジークフリート』ミーメに出演している。

【医者】妻屋秀和
Doktor:Tsumaya Hidekazu
東京藝術大学卒業、同大学院オペラ科修了。1994年から2001年までライプツィヒ歌劇場、02年よりワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、デュッセルドルフ歌劇場、スコティッシュ・オペラなどに出演。主なレパートリーには『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などがある。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演。最近では2011/2012シーズンの『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、2012/2013シーズンは『セビリアの理髪師』ドン・バジリオに出演。さらに『アイーダ』ランフィス、『ナブッコ』ベルの司祭長、『夜叉ヶ池』鉱蔵に出演予定。2013/2014シーズンは『リゴレット』スパラフチーレ、『ヴォツェック』医者、『アラベッラ』ヴァルトナー伯爵でも出演する。藤原歌劇団団員。

【マリー】エレナ・ツィトコーワ
Marie: Elena Zhidkova
ロシア出身。ゲッツ・フリードリヒに見出されベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となり、以来ザクセン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演。『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『エウゲニ・オネーギン』オルガ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ラインの黄金』フリッカ、『神々の黄昏』ヴァルトラウテ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『青ひげ公の城』ユディットなどを歌っている。13 年はマンハイム州立歌劇場『パルジファル』クンドリー(3月)、デュッセルドルフ歌劇場『タンホイザー』ヴェーヌスに出演予定。新国立劇場には2003 年『フィガロの結婚』ケルビーノで初登場後、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『こうもり』オルロフスキー公爵、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ラインの黄金』『ワルキューレ』フリッカ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、新国立劇場開場10 周年記念オペラ・バレエ ガラ公演などに出演、豊かな声量と美しい舞台姿で多くのファンを獲得している。2012/2013シーズンは1月の『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』ヴェーヌスに出演。

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