プロフィール

【指揮】アイナルス・ルビキス
Conductor:Ainars Rubikis
ラトヴィアのリガ生まれ。ラトヴィアの若手音楽家の養成で知られるエミール・ダルツィン・スクールでピアノとヴァイオリンを学ぶかたわら、リガ大聖堂合唱団に参加、その後、ジャゼプス・ヴィトルス・ラトヴィア音楽アカデミーで合唱指揮の学位を取得し、さらにオーケストラ指揮を学ぶ。マリス・ヤンソンスらに師事。ラトヴィア大学室内合唱団芸術監督、ラトヴィア放送合唱団副指揮者などを務め、その間も定期的にラトヴィア国立交響楽団、シンフォニエッタ・リガ、ラトヴィア国立歌劇場管弦楽団、ロッケンハウス音楽祭などに出演。2008年にラトヴィア国立歌劇場の副指揮者に任命され、『ドン・ジョヴァンニ』『魔笛』などを振る。10年に第3回グスタフ・マーラー国際指揮者コンクールで優勝し、注目の若手指揮者として脚光を浴びる。これまでに、ザルツブルク音楽祭、エジンバラ音楽祭、ラトヴィア国立歌劇場などに客演しているほか、各地でオーケストラの指揮をしている。最近では、香港フィルハーモニー管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、エジンバラ音楽祭、バンベルク交響楽団、クレメラータ・バルティカ、エストニア国立交響楽団、ブダペスト・フィルなどに登場。今後の予定として、ノヴォシビルスク国立オペラで『エウゲニ・オネーギン』『ラ・ボエーム』『椿姫』『カルメン』『ピーター・グライムス』などがある。さらに、ボーンマス交響楽団、ハンブルク交響楽団、トロント交響楽団、ナショナル・アーツセンター・オタワ、メルボルン交響楽団などにデビュー予定。新国立劇場初登場。

【演出】鵜山仁
Production:Uyama Hitoshi
慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座附属研究所に入所、劇団員に。初演出は1982年文学座アトリエ公演『プラハ1975』。以降、精力的な演出活動を続けている。83年から1年半、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。2007年9月より10年8月まで新国立劇場演劇芸術監督。1989年、芸術選奨文部大臣新人賞、99年『おばかさんの夕食会』『夢の島イニシュマーン』の演出で、第2回毎日芸術賞千田是也賞、2001年新国立劇場『コペンハーゲン』で紀伊國屋演劇賞個人賞と読売演劇大賞優秀演出家賞、03年『ニュルンベルグ裁判』(ひょうご舞台芸術)などにより読売演劇大賞の大賞・最優秀演出家賞、07年『ゆれる車の音』(文学座)などにより読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞、09年『ヘンリー六世』で芸術選奨文部科学大臣賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞などを受賞。そのほかの主な演出作品に、『グリークス』(第25回紀伊國屋演劇賞団体賞)、『缶詰』(第55回文化庁芸術祭最優秀賞)、『ザ・ウィアー(堰)』(以上文学座)、『雪やこんこん』『父と暮せば』(以上こまつ座)など、またオペラでも数々の話題作を手がけている。新国立劇場では、上記受賞作品『コペンハーゲン』『ヘンリー六世』のほか、『リア王』『新・雨月物語』『新・地獄変』『花咲く港』『カエル』『コペンハーゲン』『アルゴス坂の白い家』『オットーと呼ばれる日本人』『舞台は夢』『現代能楽集 鵺』『イロアセル』『リチャード三世』、オペラ『カルメン』『鹿鳴館』を演出している。

カルメン】ケテワン・ケモクリーゼ
Carmen:Ketevan Kemoklidze
グルジアのトビリシ生まれ。トビリシ国立音楽院とスカラ座アカデミアで学ぶ。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールを含む様々なコンクールでの受賞歴を持つ。2002年にトビリシで『リゴレット』マッダレーナでオペラデビュー。その後、英国ロイヤルオペラ『ロメオとジュリエット』ステファノ、バルセロナのリセウ劇場『オテロ』エミーリア、ミラノ・スカラ座『サロメ』奴隷、『マノン』ジャヴォット、『リゴレット』マッダレーナ、ワシントン・オペラ『セビリアの理髪師』ロジーナ、『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、マドリッドのレアル劇場で『フィガロの結婚』ケルビーノ、ベルリン・ドイツ・オペラやパレルモのマッシモ劇場、デュッセルドルフ歌劇場で『セビリアの理髪師』ロジーナ、グラーツ歌劇場『ナブッコ』フェネーナ、『三つのオレンジへの恋』王女クラリーチェ、ヴェローナ野外音楽祭『ロメオとジュリエット』ステファノなど各地で活躍。現在最も注目を集める若手歌手の1人で、確かな歌唱力に加え美しい容姿と演技力を併せ持った実力派。13年はロサンゼルス・オペラ『チェネレントラ』タイトルロールでのデビューが予定されている。新国立劇場初登場。

【ドン・ホセ】ガストン・リベロ
Don José;:Gaston Rivero
ウルグアイ系アメリカ人。2003年にニューヨークで、バズ・ラーマン演出のブロードウェイ・プロダクション『ラ・ボエーム』ロドルフォでオペラ・デビューを飾る。これまでにニュルンベルク歌劇場『蝶々夫人』ピンカートン、ダルムシュタット州立歌劇場『ラ・ボエーム』ロドルフォ、オーストリア・クラーゲンフルト劇場『アイーダ』ラダメス、パームビーチ・オペラ『椿姫』アルフレード、ハンガリー国立歌劇場ボイト作曲『ファウスト』メフィストフェレ、ボルドー大劇場『イル・トロヴァトーレ』マンリーコなどを歌っている。『カルメン』ドン・ホセ役は、08年のローザンヌ国立歌劇場来日公演や、ベルリン・ドイツ・オペラへのデビュー作品として演じている。10年オーストリア・クラーゲンフルト劇場『アイーダ』ラダメスのロールデビューで大成功を収めている。13年は1月ライプツィヒ・オペラ『ナブッコ』イズマエーレ、4月ブダペスト国立歌劇場『ドン・カルロ』タイトルロール、『シモン・ボッカネグラ』ガブリエーレ・アドルノの出演が予定されている。新国立劇場初登場。

【エスカミーリョ】ドミトリー・ウリアノフ
Escamillo:Dmitry Ulyanov
ロシア生まれ。2000年にウラル国立音楽院を卒業し、スタニスラフスキー歌劇場のソリストとして研鑽を積む。09年からはボリショイ・オペラにもゲスト出演。これまでにマドリッドのレアル劇場、セビリアのマエストランツァ劇場、パリ・バスチーユ・オペラ、マルセイユ歌劇場、モンテカルロ歌劇場、テルアビブ・オペラなどに出演。『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソ、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・カルロ』宗教裁判長、『アイーダ』アモナズロ、『マクベス』バンクォー、『リゴレット』スパラフチーレ、『フィデリオ』ロッコ、『ワルキューレ』フンディング、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、『ボリス・ゴドゥノフ』ワルラーム、『ヴォツェック』医者など幅広いレパートリーを持ち、今後の活躍が期待されている。新国立劇場初登場。

【ミカエラ】浜田理恵
Micaë;la:Hamada Rie
東京藝術大学卒業、同大学院修士課程修了。パリ留学。91年パリ・シャトレ座にて『アリアーヌと青髭』でオペラ・デビュー、UFAM主催国際声楽コンクール第1位。92年第19回パリ国際声楽コンクールオペラ部門第1位。パリ・オペラ座で『火刑台上のジャンヌ・ダルク』で聖母マリア、94年『カルメン』のミカエラを歌う。以後フランスで『ラ・ボエーム』ミミ、『蝶々夫人』タイトルロール、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『ファウスト』『トゥーランドット』などの多くのオペラに出演。97年パリ・シャトレ座にて『北緯60度線』(世界初演)出演。出光音楽賞受賞。99年、2000年、04年びわ湖ホール・プロデュース・オペラのほか、名古屋での新作オペラ『白鳥』、兵庫県立芸術文化センター『蝶々夫人』タイトルロール、東京文化会館50周年記念オペラ『古事記』などに出演、最近では「スーパー・コーラス・トーキョー特別公演」にソロ出演し絶賛を博した。新国立劇場にはコンサート・オペラ『ペレアスとメリザンド』メリザンド、同年『トゥーランドット』リュー、『カルメン』ミカエラに続いて4回目の登場。2013/2014シーズンは『ホフマン物語』アントニアにも出演予定。フランス在住。

【スニガ】妻屋秀和
Zuniga:Tsumaya Hidekazu
東京藝術大学卒業、同大学院オペラ科修了。1994年から2001年までライプツィヒ歌劇場、02年よりワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、デュッセルドルフ歌劇場、スコティッシュ・オペラなどに出演。主なレパートリーには『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などがある。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演。最近では2011/2012シーズンの『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、2012/2013シーズンは『セビリアの理髪師』ドン・バジリオに出演。さらに『アイーダ』ランフィス、『ナブッコ』ベルの司祭長、『夜叉ヶ池』鉱蔵に出演予定。2013/2014シーズンは『リゴレット』スパラフチーレ、『ヴォツェック』医者、『アラベッラ』ヴァルトナー伯爵でも出演する。藤原歌劇団団員。

Copyright (C) 2003-2007 New National Theatre, Tokyo. all rights resrved.