プロフィール

【指揮】ピエトロ・リッツォ
Conductor:Pietro Rizzo
ローマ生まれ。ヴァイオリンを学んだ後、指揮に転向し、1997年から2000年までヘルシンキのシベリウス・アカデミーで指揮を学ぶ。00年から03年までフィンランド国立歌劇場、03年から07年までエッセンのアールト劇場、06年から09年まで、イェテボリ・オペラの首席指揮者を歴任。これまでにメトロポリタン歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、フィレンツェ歌劇場、スウェーデン王立歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル、サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルなどで活躍。『アイーダ』『イル・トロヴァトーレ』『ドン・カルロ』『リゴレット』『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』『アンナ・ボレーナ』『チェネレントラ』などをレパートリーとしている。今後の予定には、韓国ナショナル・オペラで『ドン・カルロ』(13年4月)、ハンブルク州立歌劇場でドニゼッティ『ルクレツィア・ボルジア』(14年)、ベルリン・ドイツ・オペラで『ロベルト・デヴェリュー』(14年)、バイエルン州立歌劇場で『椿姫』と『モンテッキ家とカプレーティ家』(14年と15年)などがある。新国立劇場には11年『イル・トロヴァトーレ』に続き2度目の出演となる。

【演出】アンドレアス・クリーゲンブルク
Production:Andreas Kriegenburg
ドイツのマグデブルク生まれ。ドイツ演劇界の鬼才にして、オペラ界でも斬新な試みによって数々の秀作を生みだしている気鋭の演出家。鋳型製作の技術を学んだ後、建具職人兼技術者としてマグデブルク劇場に勤務。ツィッタウとフランクフルト・アン・デア・オーダーで演出助手と演出家を務め、1991年にベルリンのローザ・ルクセンブルク広場フォルクスビューネの劇場所属の演出家になる。96年からハノーファー州立劇場、99年からはウィーン・ブルク劇場において業績を重ねる。2001年からハンブルク・タリア劇場において演出部責任者を務めた。他にも、ミュンヘン・カンマーシュピーレにおいて数多くの演劇作品を演出している。09年9月、ベルリン・ドイツ座の首席演出家に就任。オペラ演出としては、マグデブルク劇場において、06年に『オルフェオとエウリディーチェ』、07年に『イドメネオ』、10年にベルリン・ドイツ・オペラで『オテロ』、12年にフランクフルト・オペラで『トスカ』を演出。12年夏のミュンヘン・オペラ・フェスティバル『ニーベルングの指環』新演出は世界が注目する中で大成功を収めた。

【リゴレット】マルコ・ヴラトーニャ
Rigoletto:Marco Vratogna
イタリアのラ・スペツィア生まれ。プッチーニ音楽院で学ぶ。2000年トリエステのヴェルディ歌劇場『スティッフェリオ』スタンカールでオペラデビュー。その後、フェニーチェ歌劇場『シモン・ボッカネグラ』パオロ・アルビアーニ、シュトゥットガルト歌劇場『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、ベルリン州立歌劇場で『トスカ』スカルピア、ヴェローナ野外音楽祭『ナブッコ』タイトルロール、『アイーダ』アモナズロ、英国ロイヤル・オペラ『仮面舞踏会』レナートなどに出演。09年にはバイエルン州立歌劇場に『アイーダ』アモナズロ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)に『オテロ』イアーゴと、得意とするイタリア・オペラでデビューを飾った。他にもミラノ・スカラ座、ボローニャ歌劇場、ウィーン国立歌劇場など世界の一流歌劇場で活躍。12年9月にはサンフランシスコ・オペラのシーズンオープニング公演『リゴレット』タイトルロールでセンセーショナルなデビュイーを飾った。今後、ウィーン国立歌劇場で『アンドレア・シェニエ』ジェラール、ハンブルク州立歌劇場で『リゴレット』タイトルロールと『トスカ』スカルピア、チューリヒ歌劇場、バルセロナのリセウ劇場、メトロポリタン歌劇場で『オテロ』イアーゴなどが予定されている。新国立劇場初登場。

【ジルダ】エレナ・ゴルシュノヴァ
Gilda:Elena Gorshunova
ロシアのペルミ生まれ。モスクワのグネーシン音楽アカデミーで声楽を学ぶ。2002年よりマリインスキー劇場のソリストとして数多くの作品に出演。他にもワシントン・オペラ、マドリッドのレアル劇場、カナダのケベック・オペラなどに出演。『リゴレット』ジルダ、『ファルスタッフ』ナンネッタ、『魔笛』パミーナ、『フィガロの結婚』スザンナ、『後宮からの誘拐』コンスタンツェ、『コジ・ファン・トゥッテ』デスピーナ、『カルメン』フラスキータ、『ばらの騎士』ゾフィー、『ラ・ボエーム』ムゼッタなどをレパートリーとする。2010/2011シーズンからザクセン州立歌劇場の専属歌手として活躍、『リゴレット』ジルダ、『後宮からの誘拐』コンスタンツェ、『魔笛』パミーナなどに出演を重ねている。新国立劇場には10年『フィガロの結婚』スザンナで初登場、透き通った美声と安定した演技で好評を博した。

【マントヴァ公爵】ウーキュン・キム
Il duca di Mantova:Woo-Kyun Kim
ソウル生まれ。同市の漢陽大学、ミュンヘン音楽大学で学ぶ。2003/2004シーズンよりザクセン州立歌劇場の専属歌手。バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラなどに出演。『魔笛』タミーノ、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『椿姫』アルフレード、『リゴレット』マントヴァ公爵、『ナブッコ』イズマエーレなどをレパートリーとする。2010年英国ロイヤルオペラ『リゴレット』マントヴァ公爵、バイエルン州立歌劇場『椿姫』アルフレード、ザクセン州立歌劇場『ファウスト』タイトルロール、ハンブルク州立歌劇場と11年バイエルン州立歌劇場で『ラ・ボエーム』ロドルフォ、ザクセン州立歌劇場『オテロ』カッシオ、12年フランクフルト・オペラ『オテロ』カッシオ、トゥールーズで『皇帝ティートの慈悲』タイトルロールなどに出演。ヴェルディ・イヤーの13年は、ベルリン・ドイツ・オペラ『仮面舞踏会』リッカルドや、ミラノ・スカラ座やバイルン州立歌劇場で『マクベス』マクダフなど一流歌劇場での活躍が予定されている。新国立劇場に11年『椿姫』アルフレードで初登場し好評を博した。

【スパラフチーレ】妻屋秀和
Sparafucile:Tsumaya Hidekazu
東京藝術大学卒業、同大学院オペラ科修了。1994年から2001年までライプツィヒ歌劇場、02年よりワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、デュッセルドルフ歌劇場、スコティッシュ・オペラなどに出演。『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などを主なレパートリーとする。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演。最近では2011/2012シーズンの『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、2012/2013シーズンは『セビリアの理髪師』ドン・バジリオに出演。『アイーダ』ランフィス、『ナブッコ』ベルの司祭長、『夜叉ヶ池』鉱蔵にも出演予定。2013/2014シーズンは『カルメン』スニガ、『ヴォツェック』医者、『アラベッラ』ヴァルトナー伯爵でも出演を予定する。藤原歌劇団団員。

【マッダレーナ】山下牧子
Maddalena:Yamashita Makiko
広島大学教育学部卒業、東京藝術大学大学院声楽科修了。第1回東京音楽コンクール第1位。これまでに『ジュリアス・シーザー』タイトルロール、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『カルメン』タイトルロールなどを演じている、新国立劇場では、『カヴァレリア・ルスティカーナ』『ルル』『サロメ』『軍人たち』『リゴレット』『蝶々夫人』『ワルキューレ』『ヴォツェック』『カルメン』『沈黙』など数多く出演。2013/2014シーズンは『ホフマン物語』アントニオの母の声/ステッラ、『死の都』ブリギッタ、『ヴォツェック』マルグレート、『鹿鳴館』女中頭草乃にも出演予定。二期会会員。

【モンテローネ伯爵】谷 友博
Il conte di Monterone:Tani Tomohiro
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第27回リクルート・スカラシップ生としてミラノ音楽院に学ぶ。第68回日本音楽コンクール声楽部門第1位。1995年スロヴェニアのマリボール国立歌劇場で『ルチア』『セビリアの理髪師』に出演。その後ピストイア市立劇場で『ラ・ボエーム』『椿姫』などで主要な役を演じる。新国立劇場では『イル・トロヴァトーレ』『ラ・ボエーム』『トスカ』『黒船―夜明け』『椿姫』などに出演し、常に高い評価を得ている。藤原歌劇団団員。

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