プロフィール

【指揮】パオロ・カリニャーニ
Conductor : Paolo Carignani

ミラノ生まれ。ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で作曲、オルガン、ピアノを学んだ後、A.ガリエラにオーケストラ指揮を師事。これまでにイタリアの主要歌劇場のほか、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、バルセロナのリセウ劇場、ネザーランド・オペラ、グラインドボーン音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなど各地でオペラを指揮。またオーケストラも数多く振っている。1999 年から2008年までフランクフルト・オペラの音楽総監督およびフランクフルト・ミュージアム・オーケストラの音楽監督。今後の予定としては、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、チューリッヒ歌劇場、リセウ歌劇場、フィレンツェ五月音楽祭のほか、12年7月読売日本交響楽団などを振る予定。新国立劇場には、11年5月『コジ・ファン・トゥッテ』で急遽指揮降板となったため、待望の初登場となる。

【演出】グラハム・ヴィック
Production : Graham Vick

イギリス・リヴァプール生まれ。バーミンガム・オペラ・カンパニーの創立者で芸術監督。R.ムーティ、J.レヴァイン、B.ハイティンク、V.ゲルギエフ、小澤征爾、Z.メータといった著名な指揮者と世界各地の一流歌劇場で仕事をしている気鋭のイギリス人演出家。音楽を大切にしながら現代的なセンスで、切れ味のよい人間ドラマを描き出す演出力が高く評価されている。1984年から87年までスコティッシュ・オペラ、94年から2000年までグラインドボーン音楽祭で『エウゲニ・オネーギン』『マノン・レスコー』『コジ・ファン・トゥッテ』『ドン・ジョヴァンニ』など数々のオペラを演出。今後の予定には、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、マリインスキー劇場などがあり、ワーグナー誕生200周年の13年にはパレルモ・マッシモ歌劇場初の『ニーベルングの指環』のチクルス上演が予定されている。日本では、1995年サイトウ・キネンで『放蕩者のなりゆき』、96年にフィレンツェ歌劇場日本公演『ランメルモールのルチア』(メータ指揮)、2002年ミラノ・スカラ座日本公演『オテロ』『マクベス』(ムーティ指揮)の演出を手がけている。大英帝国勲章(CBE)を授与されている。新国立劇場初登場。

【ナブッコ】ルチオ・ガッロ
Nabucco : Lucio Gallo

イタリア南部・ターラント生まれ。トリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でE.バッターリアに師事。これまでにウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、ザルツブルク音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなどに出演。『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールとレポレッロ、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『フィガロの結婚』フィガロとアルマヴィーヴァ伯爵、『マクベス』タイトルロール、『オテロ』イアーゴ、『さまよえるオランダ人』タイトルロール、『トスカ』スカルピア、『カルメン』エスカミーリョ、『フィデリオ』ドン・ピツァロ、『パルジファル』クリングゾール、『ローエングリン』テルラムント、『ヴォツェック』タイトルロールなどレパートリーは幅広い。今後の予定としては、2012年3月シャンゼリゼ劇場で『パルジファル』、4月にウィーン国立歌劇場で『カヴァレリア・ルスティカーナ』『道化師』、5月ルクセンブルクと7月英国ロイヤルオペラで『オテロ』などがある。新国立劇場には『西部の娘』ジャック・ランス、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『オテロ』イアーゴ、『椿姫』ジェルモンに続き5 回目の登場。

【アビガイッレ】マリアンネ・コルネッティ Abigaille : Marianne Cornetti
アメリカ・ペンシルバニア生まれ。メトロポリタン歌劇場、ピッツバーグ・オペラなどで経験を積んだ後、『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナでミラノ・スカラ座、ヴェローナ野外劇場、ローマ歌劇場の舞台に立ち、良く伸びる豊かな声量と情感溢れる熱唱で一躍脚光を浴び、国際的キャリアのスタートを切る。以来、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、モネ劇場、英国ロイヤルオペラ、フィレンツェ歌劇場、ローマ歌劇場、ブレゲンツ音楽祭、サヴォンリンナ音楽祭などに出演。『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナ、『アイーダ』アムネリス、『仮面舞踏会』ウルリカ、『ドン・カルロ』エボリ、『マクベス』マクベス夫人、そして、幅広い声域で激しい感情の起伏を表現しなければならない、難役『ナブッコ』アビガイッレなどヴェルディ作品では特に定評がある世界的にトップレベルのメゾ・ソプラノ。他にも『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァ、『ジョコンダ』ラウラ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ローエングリン』オルトルートなど幅広いレパートリーを持つ。日本では、2001年ダニエル・オーレン指揮の『ドン・カルロ』エボリ、06年ボローニャ歌劇場日本公演『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナを歌っている。新国立劇場には2012/2013シーズンには『アイーダ』アムネリスでも登場予定。新国立劇場初登場。

【ザッカリーア】コンスタンティン・ゴルニー
Zaccaria : Konstantin Gorny

ロシア中部・タンボフ生まれ。イタリア、フランス、スラヴ系のレパートリーを得意とする。2004年に、「オペルンヴェルト」誌の“シンガー・オブ・ザ・イヤー”に選ばれた。最近ではフェニーチェ歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、バーデン州立歌劇場カールスルーエの『リゴレット』スパラフチーレ、『魔笛』ザラストロ、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、ウィーン国立歌劇場『ナブッコ』ザッカリーアなどに出演。その他『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソ、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『シモン・ボッカネグラ』ヤコーポ・フィエスコ、『エルナーニ』大公ドン・シルヴァ、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公などをレパートリーとする。今後は、12年3月にフィレンツェで『アンナ・ボレーナ』ロシュフォール卿、12年4月にカールスルーエで『ドン・ジョヴァンニ』、13年10月パリで『ヴェスタの巫女』、12月フィレンツェで『アイーダ』への出演が予定されている。新国立劇場初登場。

【イズマエーレ】樋口達哉
Ismaele : Higuchi Tatsuya

福島県出身。武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。エンリーコ・カルーソー国際声楽コンクール最高位。1998年ハンガリー国立歌劇場『ラ・ボエーム』ロドルフォでヨーロッパデビュー。99年ミラノ・スカラ座に於いてR・ムーティ指揮『運命の力』に出演。東京二期会公演『ダフネ』ロイキッポス、『仮面舞踏会』リッカルド、『エフゲニ・オネーギン』(P.コンヴィチュニー演出)レンスキー、『ファウストの劫罰』ファウスト、『ラ・トラヴィアータ』アルフレード、日生劇場『カプレーティ家とモンテッキ家』テバルドなどに出演を重ね常に素晴らしい存在感を示しドラマを牽引している。新国立劇場では『道化師』ペッペ、『ファルスタッフ』フェントン、『椿姫』ガストン子爵、『黒船 ─夜明け』領事、『修禅寺物語』春彦、高校生のためのオペラ鑑賞教室『トスカ』カヴァラドッシ、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥ、『蝶々夫人』ピンカートン、小劇場オペラ『外套』ルイージ、『ザザ』ミーリオなど数多く出演。2012/2013シーズンでは『アイーダ』伝令、平成24年度高校生のためのオペラ鑑賞教室『ラ・ボエーム』ロドルフォにも出演予定。二期会会員。

【フェネーナ】谷口睦美
Fenena : Taniguchi Mutsumi

高知県出身。東京藝術大学卒業。同大学院独唱科修了。二期会マスタークラス修了。二期会プロフェッショナルコース修了。第2回大阪国際コンクール声楽部門入選。第11回日本クラシック音楽コンクール東京地区本選大学の部奨励賞受賞。第19回出光音楽賞受賞。これまでに『カルメン』タイトルロール、『ノルマ』アダルジーザ、『ドン・カルロ』エボリ公女、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『フィガロの結婚』マルチェリーナなどに出演。2006年東京二期会オペラデビューとなった『皇帝ティートの慈悲』(ペーター・コンヴィチュニー演出)セストで、彗星のごとく現れた逸材に数多く賞賛の声が寄せられた。07年産経新聞社主催「オペラの華」コンサート・シリーズ《カルメン・ハイライト》、08年東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』作曲家、09年三河市民オペラ『カルメン』タイトルロール、同年東京二期会『カプリッチョ』女優クレロンに出演。コンサートの分野でも活躍している。新国立劇場では、07年はじめてのオペラ『カルメン』タイトルロールに出演。二期会会員。

【ベルの祭司長】妻屋秀和
Gran Sacerdote di Belo : Tsumaya Hidekazu

松江市出身。東京芸術大学卒業、同大学大学院オペラ科修了。1994年から2001年ライプツィヒ歌劇場、02年より11年までワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、スコティッシュ・オペラなどに出演。主なレパートリーには『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エフゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などがある。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演している。2011/2012シーズンは『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長で出演。2012/2013シーズンは『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、『アイーダ』ランフィスでも出演予定。藤原歌劇団団員。

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