プロフィール

【指揮】コンスタンティン・トリンクス
Conductor : Constantin Trinks

1975年カールスルーエ生まれ。同市の音楽大学で指揮とピアノを学ぶ。またシュトゥットガルト室内合唱団ではテノール歌手。複数の歌劇場や音楽祭でヴォーカル・トレーナーや指揮者を務めながら幅広いレパートリーを身につける。バーデン州立歌劇場では大野和士のアシスタントを務める。2006年よりザールラント州立劇場の音楽監督代行。2009/2010シーズンよりダルムシュタット州立歌劇場の音楽監督。ほかにもベルリン・コーミッシェ・オーパー、クラーゲンフルト市立劇場、バイエルン州立歌劇場、パリ・オペラ座などに客演しているほか、コンサート指揮者としても様々なオーケストラを指揮している。モーツァルト、ベッリーニ、ドニゼッティ、プッチーニ、ヴェルディ、ワーグナー、シュトラウス、バーンスタインなどのオペラレパートリーのほか、幅広いシンフォニーレパートリーを持つ。13年には、ワーグナー生誕200年を記念し、バイロイト音楽祭(ライプツィヒ歌劇場と共同制作)で初上演となる『恋愛禁制』を指揮する。新国立劇場では08年『ドン・ジョヴァンニ』、12年1月の『ラ・ボエーム』を指揮。3度目の登場となる。

【演出】ハンス=ペーター・レーマン
Production : Hans-Peter Lehmann

ドイツ・カッセル生まれ。デトモルトで音楽を、ベルリンで美術史と演劇学を学ぶ。1958年ベルリン州立歌劇場でK.エーベルトの助手を、60年から73年までバイロイト音楽祭でヴィーラント・ワーグナー及びヴォルフガング・ワーグナーの助手を務める。80年より2001年まで、ハノーファー州立歌劇場総監督を務め『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『トスカ』『アイーダ』『ヴォツェック』など数多くの作品を手がける。01年よりフリーの演出家として活躍し、世界各地のオペラハウスやフェスティバルで作品を発表している。今までに『ラインの黄金』『ワルキューレ』『トリスタンとイゾルデ』『リゴレット』『魔笛』『仮面舞踏会』などを演出した。新国立劇場では02年『ナクソス島のアリアドネ』、04年『エレクトラ』に続いて、07年『タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦』が3作目の新演出となった。

【領主ヘルマン】クリスティン・ジグムンドソン
Hermann : Kristinn Sigmundsson

アイスランド生まれ。生物学者から歌手に転身、レイキャビク声楽アカデミーおよびウィーン音楽大学で学ぶ。アイスランドでの出演を経て、ヘッセン州立歌劇場と契約。これまでにウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、英国ロイヤルオペラ、フィレンツェ歌劇場など世界各地に出演。『魔笛』ザラストロ、『後宮からの誘拐』オスミン、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『セビリアの理髪師』ドン・バジリオ、『リゴレット』スパラフチーレ、『ドン・カルロ』宗教裁判長、『ナブッコ』ザッカーリア、『タンホイザー』へルマン、『ローエングリン』ハインリヒ、『トリスタンとイゾルデ』マルケ王、『ワルキューレ』フンディング、『パルジファル』グルネマンツ、『ばらの騎士』オックス、『ルサルカ』ヴォドニクなど幅広いレパートリーを持つ。2011年10月バイエルン州立歌劇場来日公演では『ローエングリン』ハインリヒ国王役で来日している。新国立劇場初登場。

【タンホイザー】スティー・アナセン
Tannhäuser : Stig Andersen

デンマーク出身。1979年デンマーク・オーフスでオペラデビュー。1980年よりデンマーク王立劇場の専属歌手として、ニールセン『仮面舞踏会』レアンダー、『魔笛』タミーノ、『カルメン』ドン・ホセ、『フィデリオ』フロレスタン、『ピーター・グライムズ』タイトルロールなどに出演。リリック及びスピントの諸役を歌ったのち、ヘルデン・テノール役で数多く出演する。2000年には『スペードの女王』ゲルマン、『オテロ』タイトルロールのほか、『ジークフリート』タイトルロールでメトロポリタン歌劇場デビューを飾る。以後、世界でも多忙を極める人気ワーグナー歌手として世界中の歌劇場で『ニーベルングの指環』ジークフリート、『タンホイザー』『ローエングリン』『パルジファル』のタイトルロール、『トリスタンとイゾルデ』トリスタンなどで活躍。12年3月にはデンマーク歌劇場『パルジファル』(新制作)タイトルロールに出演、5月には英国ロイヤルオペラ『サロメ』ヘロデ、『ラインの黄金』ローゲ(ロールデビュー)、13年にはハンブルク州立歌劇場『トリスタンとイゾルデ』トリスタン、『タンホイザー』タイトルロールと『ワルキューレ』(演奏会形式)ジークムント、14年にはアムステルダム歌劇場に再登場し『ニーベルングの指環』(チクルス公演の『ジークフリート』及び『神々の黄昏』)、15年にはパリ・オペラ座『サロメ』ヘロデなどが予定されている。また、06年にはコペンハーゲン王立歌劇場『ケインとアベル』で演出家としての活動も開始した。日本には1997年バレンボイム指揮ベルリン州立歌劇場『パルジファル』(演奏会形式)タイトルロール、07年アルミンク指揮新日本フィル『ローエングリン』(セミステージ上演)タイトルロールに出演している。新国立劇場初登場。

【ヴォルフラム】ヨッヘン・クプファー
Wolfram von Eschenbach : Jochen Kupfer

ドイツ・ザクセン州グリンマ生まれ。同市で10 歳のときから声楽レッスンを受ける。ライプツィヒ音楽大学でH.フォルナー教授に師事。他にもT.アダム、D.F=ディスカウ、E.シュワルツコップなどの声楽レッスンを受ける。マイニンゲン市立劇場と初の専属歌手として契約を結び、同劇場でオペラキャリアをスタートさせる。その後、ザクセン州立歌劇場の専属となり、現在は、ニュルンベルク歌劇場と契約している。これまでにベルリン州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、グラーツ歌劇場、ザルツブルク音楽祭、シュレスヴィヒ・ホルスタイン音楽祭などに出演。『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『魔笛』パパゲーノ、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『ウィリアム・テル』タイトルロール、『椿姫』ジェルモン、『タンホイザー』ヴォルフラム、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ベックメッサー、『エレクトラ』オレスト、『カプリッチョ』オリヴィエなどのレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【ヴァルター】望月哲也
Walther von der Vogelweide : Mochizuki Tetsuya

東京都出身。東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学大学院音楽科修士課程オペラ科修了。学部在学中に安宅賞、松田トシ賞受賞。大学院在学中にNTTドコモより奨学金を授与。平成19年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。ウィーン国立音楽大学研究課程リート・オラトリオ科に在籍し研鑽を積む。第70回日本音楽コンクール第2 位入賞(オペラ・アリア部門)など受賞多数。『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』『椿姫』『愛の妙薬』『セビリアの理髪師』などに出演。近年は『ポッペアの戴冠』『ディドとエネアス』『ナクソス島のアリアドネ』『サロメ』などに出演。2008年ポーランド・レグニツァ市立劇場『魔笛』タミーノでヨーロッパデビュー。その後も東京二期会『皇帝ティトの慈悲』タイトルロール、『カプリッチョ』フラマン、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオと出演が続いている。新国立劇場には『アラベッラ』エレメル伯爵、『トリスタンとイゾルデ』牧童、『サロメ』ナラボートなど注目公演への出演が続いた。2012/2013シーズンは『ピーター・グライムズ』ホレース・アダムス、『魔笛』タミーノにも出演予定。二期会会員。

【ビーテロルフ】小森輝彦
Biterolf : Komori Teruhiko

東京都出身。東京藝術大学、同大学院オペラ科分科修了。文化庁オペラ研修所に学ぶ。1995年文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルリン芸術大学に学ぶ。在学中から数々の舞台を踏みW.リーム『狂ってゆくレンツ』(若杉弘指揮・日本初演)の超難役レンツを演じ切って評価を高めた。海外ではプラハ国立歌劇場『椿姫』ジェルモンでデビュー。2000年にドイツのアルテンブルク・ゲラ市立歌劇場専属第一バリトンとして契約。『リゴレット』タイトルロールでデビューし、『さまよえるオランダ人』『ナブッコ』のタイトルロール、『ルチア』エンリーコ、『魔笛』弁者、『死の都市』フリッツ、『フィレンツェの悲劇』シモーネ、世界初演『コジマ』の主役ニーチェ等数多く出演。06 年にはザルツブルク音楽祭『午後の曳航』首領で出演。レパートリーは多岐にわたり、63役を数える。日本では、二期会創立50 年記念『こうもり』ファルケ、東京室内歌劇場公演『インテルメッツォ』ローベルト、二期会『ワルキューレ』ヴォータン等に出演。ドイツリートや宗教曲のレパートリーも数多い。11年4月にドイツ宮廷歌手(Kammersä;nger)の称号を授与される。新国立劇場には『サロメ』ヨハナーン、『ナクソス島のアリアドネ』音楽教師、『アラベッラ』のマンドリカ、小劇場オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』オルフェオで出演している。二期会会員。

【ハインリヒ】鈴木 准
Heinrich der Schreiber : Suzuki Jun

北海道出身。北星学園大学文学部卒業。東京藝術大学声楽科卒業。卒業時、松田トシ賞並びにアカンサス音楽賞受賞。同大学大学院修士課程修了、博士号取得。10年度に同大学の特別研究員として渡英。これまでに『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『魔笛』タミーノ、一柳慧『愛の白夜』(新作初演)ヨーニスなどに主演。「マタイ受難曲」のエヴァンゲリストなどでも活躍。新国立劇場には、『イル・トロヴァトーレ』ルイス、『沈黙』モキチ、演奏会形式『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランドと『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオに出演。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして国内外の公演にも参加。澄み切ったリリック・テノールとして好評を博している。二期会会員。

【ラインマル】斉木健詞
Reinmar von Zweter : Saiki Kenji

愛知県出身。国立音楽大学卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ第43期マスタークラス修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてボローニャへ留学。第78回日本音楽コンクール声楽部門第3位。これまで『フィガロの結婚』『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』『蝶々夫人』『リゴレット』『愛の妙薬』等で常に高い評価を得ている。二期会ニューウェーブオペラ劇場モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』セネカ、ヘンデル『ジュリアス・シーザー』アッキラ、二期会公演『ドン・ジョヴァンニ』マゼット、『ラ・ボエーム』コッリーネ、佐渡裕プロデュース『カルメン』スニガ、びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『アイーダ』、東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』騎士長、『ナクソス島のアリアドネ』トルファルディン、『エフゲニー・オネーギン』グレーミン公等に出演している。新国立劇場には『カルメン』スニガ、『サロメ』2 人の兵士2、『アイーダ』エジプト国王、『軍人たち』フォン・シュパンハイム伯爵に出演。輝かしくも荘厳なバスの響きは聴衆を魅了した。二期会会員。

【エリーザベト】ミーガン・ミラー
Elisabeth : Meagan Miller

アメリカ・デラウエア州生まれ。2009年にウィーン・フォルクスオーパー『ナクソス島のアリアドネ』タイトルロールでヨーロッパ・デビュー。以来、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、パレルモのマッシモ歌劇場、エジンバラ音楽祭などに出演。2011/2012シーズンには、ウィーン国立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンガリー国立歌劇場でデビュー。さらに、ワシントン・ナショナル・オペラへのデビューが続き、今後も世界の一流歌劇場での活躍が期待されている。輝かしい美声が高く評価されており、『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナとドンナ・エルヴィーラ、『後宮からの誘拐』コンスタンツェ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、『アルミーダ』タイトルロール、『ドン・カルロ』エリザベッタ、『オテロ』デズデーモナ、『椿姫』ヴィオレッタ、『西部の娘』ミニー、『ファルスタッフ』フォード夫人、『タンホイザー』エリーザベト、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』エーファ、R.シュトラウスの『ダナエの愛』タイトルロール、『こうもり』ロザリンデと幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【ヴェーヌス】エレナ・ツィトコーワ
Venus : Elena Zhidkova

ロシア・サンクトペテルブルク生まれ。ゲッツ・フリードリヒに見出されベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となり、以来ザクセン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演。『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『エウゲニ・オネーギン』オルガ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ラインの黄金』フリッカ、『神々の黄昏』ヴァルトラウテ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『青ひげ公の城』ユディットなどを歌っている。新国立劇場には2003年『フィガロの結婚』ケルビーノで初登場し安定した美声と豊かな声量で多くのファンを獲得。続く『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『こうもり』オルロフスキー公爵、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ラインの黄金』と『ワルキューレ』フリッカ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネや、高校生のためのオペラ鑑賞教室『カルメン』タイトルロールでも好評を博している。新国立劇場開場10周年記念オペラ・バレエ ガラ公演にも出演した。

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