プロフィール

【指揮】沼尻竜典
Conductor : Numajiri Ryusuke

1990年第40回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。ロンドン交響楽団、モントリオール交響楽団、シドニー交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、パリ室内管弦楽団など欧米各国のオーケストラを指揮。これまで、新星日響正指揮者、東フィル正指揮者、名古屋フィル常任指揮者、日本フィル正指揮者を歴任。オペラ指揮者としては、97 年『後宮からの誘拐』でデビュー以後、ケルン、ミュンヘン、ベルリン、新国立劇場など国内外の劇場で指揮。これまでに『サロメ』『トゥーランドット』『ラ・ボエーム』のほか、ツェムリンスキー『王女様の誕生日』とブゾーニ『ファウスト博士』の日本初演、ベルク『ルル』全3 幕完成版・日本初演など、意欲的な演目を取り上げ、いずれも高く評価されている。2007年よりびわ湖ホール第2代芸術監督に就任、数々のプロダクションを成功に導いている。11年文化庁芸術祭優秀賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。現在、びわ湖ホール芸術監督、群馬交響楽団の首席指揮者兼芸術アドバイザー、日本センチュリー響首席客演指揮者、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ音楽監督。新国立劇場には04年『カルメン』に続いて、07年『フィガロの結婚』、10年『鹿鳴館』、高校生のためのオペラ鑑賞教室『カルメン』『トスカ』に出演している。

【演出】アントネッロ・マダウ=ディアツ
Production : Antonello Madau Diaz

イタリア・ペルージャ生まれ。フィレンツェで舞台技術と演出を学び、ヴィスコンティ、ゼッフィレッリなど世界第一級の演出家のもとで研鑽を積む。1956年ジェノヴァ市立歌劇場の『ヘンゼルとグレーテル』でオペラ演出家デビュー。以来、ミラノ、ローマなどイタリア各地をはじめ、スペイン、フランス、アメリカなど世界各地の歌劇場で200本以上の演出を手がけ、オペラ専門の演出家として活躍。いずれもイタリア・オペラの伝統を踏まえた手堅い演出で評価を得ている。58年から91年までミラノ・スカラ座に所属し、演出部長、制作部長を務めた。新国立劇場では、98年に『ナブッコ』、2000年には『トスカ』の演出を手掛けた。『トスカ』は緻密な舞台づくりと豪華な舞台装置で、開場記念公演『アイーダ』に並ぶ新国立劇場の人気レパートリーとなっている。

【トスカ】ノルマ・ファンティーニ
Tosca : Norma Fantini

イタリア北部・クーニオ生まれ。スポレートのA.ベッリコンクールで優勝し、同市で『ドン・カルロ』エリザベッタと『マハゴニー市の興亡』ジェシーを歌ってオペラデビュー。ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、チューリッヒ歌劇場、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)、メトロポリタン歌劇場、ローマ歌劇場など世界各地の主要歌劇場に出演。『アイーダ』タイトルロール、『運命の力』レオノーラ、『ドン・カルロ』エリザベッタ、『仮面舞踏会』アメーリア、『オテロ』デズデーモナ、『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ、『トスカ』タイトルロール、『マノン・レスコー』タイトルロール、『ラ・ボエーム』ミミ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『アンドレア・シェニエ』マッダレーナなど幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場には開場記念公演及び開場10周年記念特別公演『アイーダ』タイトルロール、『仮面舞踏会』アメーリア、『トスカ』タイトルロール、『イル・トロヴァトーレ』レオノーラ、『アンドレア・シェニエ』マッダレーナ、2010年『ニューイヤーオペラパレス ガラ』に出演し、多くのファンを獲得している。

【カヴァラドッシ】サイモン・オニール
Cavaradossi : Simon O’Neill

ニュージーランド生まれ。オタゴ大学、ウェリントン・ヴィクトリア大学、マンハッタン音楽院、ジュリアード・オペラ・センターで学ぶ。これまでにメトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ミラノ・スカラ座、ベルリン州立歌劇場、ザルツブルク音楽祭、エジンバラ音楽祭、オーストラリア・オペラなどで活躍。2007年英国ロイヤルオペラ『ワルキューレ』ジークムントで好評を博し、10年『ローエングリン』タイトルロールでバイロイト音楽祭にデビュー。翌年もバイロイトで『パルジファル』タイトルロールを歌い、豊かな声量と輝きのある高音が魅力のヘルデンテノールとして、確固たる定評を得た。『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ヴァルター、『オテロ』タイトルロール、『トスカ』カヴァラドッシ、『フィデリオ』フロレスタン、『売られた花嫁』イエニク、『ムツェンスク郡のマクベス夫人』セルゲイ、『魔笛』タミーノなど幅広いレパートリーを持つ。今後の予定としては、12年8月英国ロイヤルオペラ『ワルキューレ』ジークムントのほか、同役でパレルモ、ヒューストン、ウィーン、ベルリン、ミュンヘン、ハンブルク各地に出演予定。また、ウィーン国立歌劇場、レアル劇場、英国ロイヤルオペラで『パルジファル』タイトルロールなどがある。コンサートでの活躍も多く、09 年12月デュトワ指揮のNHK交響楽団との共演で来日。新国立劇場初登場。

【スカルピア】センヒョン・コー
Scarpia : Seng-Hyoun Ko

韓国出身。ソウル国立大学で学んだ後、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で学ぶ。1982年にソウル歌劇場の『フィガロの結婚』でオペラデビュー。90年以降はイタリアを中心にヨーロッパで活躍。最近では2011年ベルリン・ドイツ・オペラ『アンドレア・シェニエ』ジェラールで出演。これまでにフィレンツェ歌劇場、ローマ歌劇場、カターニャ歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラのほか、フランス、ベルギー、ギリシャ、スイスなどの歌劇場に出演。『アイーダ』アモナズロ、『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『オテロ』イアーゴ、『カヴァレリア・ルスティカーナ』アルフィオ、『道化師』トニオなどをレパートリーに持つ。今後の予定としては12年にフランスのオペラ・マッシーで『アンドレア・シェニエ』ジェラール、13年にマルセイユ歌劇場『オテロ』イアーゴなどがある。現在ハンヤン大学音楽学部教授。新国立劇場初登場。

【アンジェロッティ】谷 友博
Angelotti : Tani Tomohiro

武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第27回リクルート・スカラシップ生としてミラノ音楽院に学ぶ。第68回日本音楽コンクール声楽部門第1 位など受賞多数。1995年スロヴェニアのマリボール国立歌劇場『ルチア』エンリーコ、『セビリアの理髪師』フィガロに出演。その後もイタリア各地で『愛の妙薬』ベルコーレ、『ドン・パスクアーレ』マラテスタ、『椿姫』ジェルモン、『ラ・ボエーム』マルチェッロなど、数々のオペラ、ガラ・コンサートなどに出演。日本では99年、藤原歌劇団に『ラ・ボエーム』ショナールで本格的オペラデビューし、2003年には『椿姫』ジェルモンに抜擢される、同年『ロメオとジュリエット』メルキューシオ、その後もヴォルフ・フェラーリ『イル・カンピエッロ』アンゾレート、『ランスへの旅』ドン・アルヴァロなどに出演し、いずれも好評を博す。新国立劇場では『リゴレット』マルッロ、『ルチア』エンリーコ、『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『トスカ』アンジェロッティ、『ラ・ボエーム』ショナール、『黒船—;;夜明け』町奉行、『夕鶴』運ずの他、高校生のためのオペラ鑑賞教室『椿姫』ジェルモンなどに出演。藤原歌劇団団員。

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