プロフィール

【指揮】イヴ・アベル
Conductor : Yves Abel

トロント生まれ。ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、バルセロナのリセウ劇場、メトロポリタン歌劇場、グラインドボーン音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなど世界各地に客演指揮者として登場。ベルリン・ドイツ・オペラの首席客演指揮者として、ダルベール『低地』『カルメン』『シモン・ボッカネグラ』『ドン・パスクワーレ』などの新プロダクションを含む数多くの上演を指揮している。その他、『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』『ドン・ジョヴァンニ』『セビリアの理髪師』『チェネレントラ』『愛の妙薬』『連隊の娘』『ドン・カルロ』『椿姫』『蝶々夫人』『ウェルテル』『カルメル派修道女との対話』『ペレアスとメリザンド』『こうもり』など定評のあるフランスものを中心に幅広いレパートリーを誇る。2012/2013シーズンにメトロポリタン歌劇場『セビリアの理髪師』、14年に英国ロイヤルオペラで『連隊の娘』を振る予定。新国立劇場には11年『蝶々夫人』で初登場、蝶々さんの感情の起伏や音楽によって鮮やかに描かれた情景を卓抜した表現力で美しくしなやかに紡ぎ出し大喝采を浴びた。

【演出】ダミアーノ・ミキエレット
Production : Damiano Michieletto

ヴェネツィア生まれ。ミラノのパオロ・グラッシ演劇学校で演出を学び、ヴェネツィアのカ・フォスカリ大学で現代文学を学ぶ。2003年ウェックスフォード・フェスティバル『バグパイプ吹きシュワンダ』の演出で、絶賛を浴びる。その他、初期の演出に、ミラノでストラヴィンスキーの『兵士の物語』の他、『真夏の夜の夢』『動物の謝肉祭』『ノアの洪水』などがある。07年ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『泥棒かささぎ』で、かささぎを少女に置き換え少女の夢物語とした大胆な演出は大評判となり、08年イタリアで権威あるフランコ・アッビアーティ賞を受賞。一躍世界の注目を集める人気演出家となる。これまでにフィレンツェ五月音楽祭、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場、チューリッヒ歌劇場、ナポリのサン・カルロ劇場、ボローニャ歌劇場などで、『セビリアの理髪師』『ドン・ジョヴァンニ』『海賊』『絹のはしご』『ファルスタッフ』『アルジェのイタリア女』『ランメルモールのルチア』『後宮からの誘拐』『シジスモンド』などを演出している。12年はザルツブルク音楽祭で『ラ・ボエーム』を手がける予定。新国立劇場には『コジ・ファン・トゥッテ』で初登場となった。

【フィオルディリージ】ミア・パーション
Fiordiligi : Miah Persson

スウェーデン生まれ。2003年にザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルと共演。04年に『ばらの騎士』ゾフィーでオペラ・デビュー。2005/2006シーズンには、英国ロイヤルオペラ、グラインドボーン音楽祭にデビュー。以来、ザルツブルク音楽祭を始め、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)、パリ・オペラ座、シャンゼリゼ劇場、ストックホルム王立歌劇場、フランクフルト・オペラ、エクサンプロヴァンス音楽祭など世界各地で活躍。『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『フィガロの結婚』スザンナ、『魔笛』パミーナ、『ポントの王ミトリダーテ』シファーレ、『愛の妙薬』アディーナ、『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル、『放蕩者のなりゆき』アン、『ねじの回転』家庭教師など幅広いレパートリーを持つ。コンサートでも活躍しており、著名指揮者と共演している。また、ソロやオペラの録音も数多くリリースされており、日本のバッハ・コレギウム・ジャパンと共演したバッハ『マニフィカト』などがある。新国立劇場初登場。

【ドラベッラ】ジェニファー・ホロウェイ
Dorabella : Jennifer Holloway

アメリカ生まれ。マンハッタン音楽院ならびにジョージア大学で学ぶ。在学中にジョージア州で、『愛の妙薬』に出演し、オペラデビュー。2006/2007のシーズンにイタリアのパルマ劇場とパリ・シャトレ座に出演してヨーロッパデビュー。以来、メトロポリタン歌劇場、マドリッドのレアル劇場、フランスのボルドー国立歌劇場、ロサンゼルス・オペラ、ダラス・オペラ、サンタフェ・オペラ、グラインドボーン音楽祭、フィレンツェ五月音楽祭など欧米の歌劇場や音楽祭で活躍。『イドメネオ』イダマンテ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『椿姫』フローラ、『ファルスタッフ』メグ夫人、『ナクソス島のアリアドネ』作曲家、『サロメ』小姓、『カルメン』メルセデスなどのレパートリーを持つ。若々しさと細やかさを兼ね備えた美声と、力強い歌唱力で高く評価されている。新国立劇場初登場。

【デスピーナ】天羽明惠
Despina : Amou Akie

東京都出身。東京藝術大学卒業。オペラ研修所、二期会オペラスタジオ修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてシュトゥットガルト音楽大学に留学。1995年第6回五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、ベルリンで2年間研修を行う。同年7月、若手オペラ歌手の登竜門として知られるラインスベルク音楽祭で『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ(ティーレマン指揮)、8月にソニア・ノルウェー女王記念第3回国際音楽コンクール優勝。その後、ドイツを拠点として、ジュネーヴ歌劇場、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどヨーロッパ各地の歌劇場や音楽祭に出演。国内ではサントリーホール・ホールオペラなどへ定期的に登場、日本の主要なオーケストラの定期公演にもソリストとして出演している。超絶的なコロラトゥーラとリリックな声を併せ持ち、内外で高い評価を得ているソプラノ歌手。サントリーホール・オペラアカデミーのコア・メンバーとして、若手の指導にも力を入れている。新国立劇場には『リゴレット』ジルダ、『仮面舞踏会』オスカル、『アラベッラ』フィアッカミッリ、『天守物語』亀姫、『黒船 ─夜明け』お松、『修禅寺物語』かえでなどで出演。

【フェルランド】パオロ・ファナーレ
Ferrando : Paolo Fanale

イタリア・パレルモ出身。25歳で本格的オペラデビューを果たすやいなや、歌唱・演技・若さ溢れる恵まれた容姿で高く評価され、またたく間に観客を魅了し世界中のオペラハウスから注目を集める。今後の活躍が最も期待されるイタリア人テノールの新星。イタリアで音楽活動を開始し、07年 パドヴァでの『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオで“とてつもなく衝撃的”と著名な評論家に称賛された。その後、ボローニャ歌劇場、カターニャのベリーニ劇場などイタリア国内を中心に、パリのシャンゼリゼ劇場、フィンランド国立歌劇場(ヘルシンキ)、オスロのノルウェー国立歌劇場、バルセロナのリセウ劇場、ベルリン州立歌劇場などヨーロッパの主要歌劇場で、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド、『ファルスタッフ』フェントン、『ロメオとジュリエット』ロメオ、『愛の妙薬』ネモリーノ、『魔笛』タミーノ、『ラ・ボエーム』ロドルフォなどに出演。最近では2012年バルセロナのリセウ劇場『ぶっきらぼうな善人 Il』ヴァレリオ、ソフィア王妃芸術宮殿(バレンシア州立歌劇場)『タイス』ニシアス、ジュネーヴ歌劇場でアンブロワーズ・トマの『ミニョン』ヴィルヘルム・マイスター、アン・デア・ウィーン劇場『ジャンニ・スキッキ』リヌッチョ、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、2013年には2月フィレンツェ・ テアトロ・コムナーレ『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ(新制作)、 パリ・オペラ座 『ファルスタッフ』フェントンなどに出演。今後は、4月にマイアミのフロリダ・グランド・オペラ『椿姫』アルフレードに出演するほか、英国ロイヤルオペラでアントニオ・パッパーノ指揮『ジャンニ・スキッキ』と『ファルスタッフ』、メトロポリタン歌劇場『ファルスタッフ』(新演出)のフェントン、ミラノ・スカラ座『トロイ人』ハイラス、マルセイユ歌劇場『皇帝ティートの慈悲』ロールデビューと『ファルスタッフ』、フランス・アヴィニョン歌劇場『ラ・ボエーム』に出演を予定している。今回が注目の初来日、新国立劇場初登場。

【グリエルモ】ドミニク・ケーニンガー
Guglielmo : Dominik Köninger

ドイツ南部・ハイデルベルク生まれ。カールスルーエ音楽大学でR.ヘルマンに師事。バーデン州立歌劇場カールスルーエ『カルメン』モラレスでオペラ・デビュー。その後も同劇場で『チェネレントラ』ダンディーニ、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモなどを歌う。バーデン・バーデン祝祭劇場では『ローエングリン』に出演。これまでにハンブルク州立歌劇場、インスブルック州立劇場、アン・デア・ウィーン劇場、フランクフルト・オペラ、シュトゥットガルト歌劇場、バイエルン州立歌劇場などに出演。『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『魔笛』パパゲーノ、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『こうもり』ファルケ、『魔弾の射手』オットカール侯爵などをレパートリーとする。2012/2013シーズンには、ベルリン・コーミッシェ・オーパーで『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、グルック『タウリスのイフィゲニア』オレストの出演を予定している。新国立劇場初登場。

【ドン・アルフォンソ】マウリツィオ・ムラーロ
Don Alfonso : Maurizio Muraro

イタリア出身。K.リッチャレッリ国際コンクール第1位など受賞多数。94年スポレートでの『愛の妙薬』ドゥルカマーラで絶賛を博して以来、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、メトロポリタン歌劇場といった世界中の主要歌劇場で活躍している。天賦の才と優れた感性を最大限に生かすことができるモーツァルト作品をこよなく愛し、特に『フィガロの結婚』バルトロ役は2012年だけでもベルリン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、メトロポリタン歌劇場に出演しており、本年10月のメトロポリタン歌劇場公演では、なめらかで深みのある声、正確な歌唱法による正統派スタイルが高く評価された。同劇場には2013/14シーズンにも『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソでも出演予定。新国立劇場には『フィガロの結婚』タイトルロール、『セビリアの理髪師』バルトロに出演しており、正確なテクニックによる歌唱、軽妙な演技で好評を博した。

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