プロフィール

【指揮】エンリケ・マッツォーラ
Conductor : Enrique Mazzola

1968年スペインのバルセロナ生まれ。幼少の頃よりヴァイオリンとピアノのレッスンを受け、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で指揮と作曲を学ぶ。これまでにベルリン・ドイツ・オペラ、フィレンツェ歌劇場、ベルギー・アントワープのフランダース・オペラ、エクサンプロヴァンス音楽祭、ミュンヘン・オペラ・フェスティバル、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなどで、『セビリアの理髪師』『アルジェのイタリア女』『マクベス』『ファルスタッフ』など多くのオペラを指揮している。またコンサート指揮者としても高い評価を得ており、世界各地のオーケストラを指揮。特に現代音楽の演奏に定評がある。91年にリサイタル伴奏で初来日、2000年には新ピッコロ劇場日本公演『コジ・ファン・トゥッテ』を指揮、東京フィルハーモニー交響楽団と新日本フィルハーモニー交響楽団(2010年12月の第九)にも客演している。2010/2011シーズンには、グラインドボーン音楽祭、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラなどに出演予定。新国立劇場初登場。


【演出】グリシャ・アサガロフ
Production : Grischa Asagaroff

ドイツのジーゲン生まれ。ミュンヘン大学で音楽と演劇を学ぶ。1966年よりバイエルン州立歌劇場で舞台監督、演出助手の仕事を始め、ドルトムント歌劇場、デュッセルドルフ歌劇場、ライン・ドイツ・オペラなどで助手を務め、ギュンター・レンネルト、ジャン=ピエール・ポネルなどのもとで研鑽を積みながら国際的な活動をスタート。82年からチューリッヒ歌劇場、86年からウィーン国立歌劇場首席演出家を務め、現在、チューリッヒ歌劇場芸術監督を務めている。新国立劇場では2004年『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』、06年『イドメネオ』、08年『ドン・ジョヴァンニ』の演出を手がけるほか、09年(故)ポネル演出の『チェネレントラ』では、再演演出および演技指導で参加している。


【ドン・ジョヴァンニ】マリウシュ・クヴィエチェン
Don Giovanni : Mariusz Kwiecien

ポーランドのクラコフ生まれ。メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ウィーン国立歌劇場、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場、ボリショイ劇場など世界各地で活躍。メトロポリタン歌劇場のシーズン開幕を飾った『ルチア』エンリーコは世界46カ国で放送され、DVDにもなった。国際的キャリアを築くきっかけにもなった『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールのほか、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『エウゲニ・オネーギン』タイトルロール、『愛の妙薬』ベルコーレ、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『ロジェ王』タイトルロールなどをレパートリーとする。日本では、小澤征爾音楽塾の『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『カルメン』エスカミーリョで出演を重ね、2011年には『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵で登場する。2010/2011シーズンは、メトロポリタン歌劇場『ドン・パスクワーレ』マラテスタに出演、11年6月同歌劇場日本ツアーにも『ラ・ボエーム』マルチェッロで参加する。新国立劇場初登場。


【騎士長】妻屋秀和
Il Commendatore : Tsumaya Hidekazu

東京藝術大学卒業、同大学院オペラ科修了。1994年から2001年までライプツィヒ歌劇場、02年よりワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、デュッセルドルフ歌劇場、スコティッシュ・オペラなどに出演。主なレパートリーには『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などがある。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演している。2011/2012シーズンは『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ラ・ボエーム』コッリーネにも出演予定。藤原歌劇団団員。


【レポレッロ】平野 和
Leporello : Hirano Yasushi

1977年東京生まれ。日本大学芸術学部、ならびにウィーン国立音大修士課程を首席で修了。末芳枝、R.ハンスマン、R.ホルの各氏に師事。2007年グラーツ歌劇場と、08年よりウィーン・フォルクスオーパーと専属歌手として契約。ザルツブルグ・ブレゲンツなど主要な国際音楽祭、ウィーン楽友協会・ベルリンフィルハーモニーなど主要ホールに客演し、N.アーノンクール、G.アルブレヒト、B.ヴァイルといった著名な指揮者の下ソリストを務める。バロックから現代にいたるまで広範囲をレパートリーとする。2010/2011シーズンはウィーン・フォルクスオーパーで『魔笛』弁者と武士、『椿姫』医師グランヴィル、『チェネレントラ』アリドーロ、『リゴレット』スパラフチーレなどで出演予定。新国立劇場には10年『影のない女』霊界の使者で初登場。ウィーン在住。


【ドンナ・アンナ】アガ・ミコライ
Donna Anna : Aga Mikolaj

ポーランドのクトノ生まれ。ポーランドおよびウィーン音楽大学で学ぶ。エリザベート・シュワルツコップに師事。1995年から2000年までポーランドのポズナニ大劇場で研鑽を積み、02年から07年までバイエルン州立歌劇場のメンバーとなる。そのほかにもベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ワルシャワ歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー、プラハ国立歌劇場などヨーロッパ各地に出演。日本では、小澤征爾指揮のウィーン国立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラで来日。『コジ・ファン・トゥッテ』フィオルディリージ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、『魔笛』パミーナ、『フィデリオ』マルツェリーネ、『カルメン』ミカエラ、『ファルスタッフ』アリス・フォード、『魔弾の射手』エンヒェンなどのレパートリーを持つ。新国立劇場には08年『ドン・ジョヴァンニ』にドンナ・エルヴィーラで出演。


【ドン・オッターヴィオ】ダニール・シュトーダ
Don Ottavio : Daniil Shtoda

1977年ロシア生まれ。13歳でマリインスキー劇場『ボリス・ゴドゥノフ』フョードルでオペラデビュー。99年よりマリインスキー・アカデミーで学んだ後、マリインスキー劇場のソリストとなる。これまでに英国ロイヤルオペラ、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、フィレンツェ歌劇場、パリ・シャトレ座、リヨン歌劇場、キーロフ歌劇場、ワシントン・オペラ、メトロポリタン歌劇場、エクサンプロヴァンス音楽祭、ザルツブルク音楽祭などに出演。『エウゲニ・オネーギン』レンスキー、『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド、『夢遊病の女』エルヴィーノ、『連帯の娘』トニオ、『修道院での婚約』アントニオとトニオなどをレパートリーとする。2009年チョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団『椿姫』(コンサート形式)にアルフレードで出演。2010/2011シーズンも引き続きマリインスキー劇場のソリストとして活躍。新国立劇場初登場。


【ドンナ・エルヴィーラ】ニコル・キャベル
Donna Elvira : Nicole Cabell

カリフォルニア生まれ。ニューヨーク州イーストマン音楽学校で声楽を学ぶ。シカゴ・リリック・オペラのメンバーとして数多くのレパートリーを身につける。メトロポリタン歌劇場、ワシントン・オペラ、アトランタ・オペラ、ブエノスアイレスのコロン劇場などアメリカ各地に出演しているほか、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、ケルン歌劇場などヨーロッパでも活躍。『魔笛』パミーナ、『フィガロの結婚』伯爵夫人とスザンナ、『イドメネオ』イーリア、『フィデリオ』マルツェリーネ、『愛の妙薬』アディーナ、『カルメン』ミカエラ、『真珠とり』レイラ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『ロメオとジュリエット』ジュリエット、『利口な女狐』タイトルロールなど幅広いレパートリーを持つ。2005 年BBCカーディフ国際声楽コンクール優勝。新国立劇場初登場。

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