プロフィール

【指揮】コンスタンティン・トリンクス Conductor : Constantin Trinks
1975年カールスルーエ生まれ。同市の音楽大学で指揮とピアノを学ぶ。またシュトゥットガルト室内合唱団ではテノール歌手。複数の歌劇場や音楽祭でヴォーカル・トレーナーや指揮者を務めながら幅広いレパートリーを身につける。バーデン州立歌劇場では大野和士のアシスタントを務める。2006年よりザールラント州立劇場の首席指揮者。2009/2010シーズンよりダルムシュタット州立劇場の首席指揮者。ほかにもベルリン・コーミッシェ・オーパー、クラーゲンフルト市立劇場、パリ・オペラ座(10年12月)などに客演しているほか、コンサート指揮者としても様々なオーケストラを指揮している。また、東京フィルハーモニー交響楽団と東京都交響楽団への客演も予定されている。モーツァルト、ベッリーニ、ドニゼッティ、プッチーニ、ヴェルディ、ワーグナー、シュトラウス、バーンスタインなどのオペラレパートリーのほか、幅広いシンフォニーレパートリーを持つ。新国立劇場では08年『ドン・ジョヴァンニ』を指揮。

【演出】粟國 淳 Production : Aguni Jun
1967年東京生まれ。70年に父・粟國安彦のオペラ研鑽に同行しローマに渡り、サンタ・チェチーリア音楽院でヴァイオリンと指揮法を修める。94年ローマ歌劇場公演日本側スタッフとして参加、この業績によるローマ歌劇場演出部などイタリア各地でキャリアを開始。P.ファッジョーニ、A.ファッシーニなどの演出家の片腕として経験を積み、活躍の場を欧米に広げる。97年文化庁青少年芸術劇場公演・藤原歌劇団『愛の妙薬』で演出家デビュー。以後、 新国立劇場、財団法人愛知県文化振興事業団、東京二期会、関西二期会、びわ湖ホール、神奈川県民ホールなど国内主要ホール・団体のオペラを演出。最近では2010年あいちトリエンナーレ2010『ホフマン物語』で動きのある幻想的な演出が高く評価された。新国立劇場では1998年新国立劇場開場記念公演『アイーダ』でF.ゼッフィレッリのアシスタントとして絶大な信頼と実績を積む一方で、2000年小劇場オペラ『幸せな間違い』、02年には『セビリアの理髪師』、05年創作委嘱作品『おさん』世界初演の演出を手がけている。

【ミミ】ヴェロニカ・カンジェミ Mimi : Veronica Cangemi
アルゼンチンのメンドーザ生まれ。当初はメンドーザ交響楽団のチェリスト。その後声楽に転向し、数々のコンクールで優勝。1991年にブエノスアイレスのコロン劇場『魔笛』パミーナでオペラデビュー。これまでにウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ミラノ・スカラ座、フィレンツェ歌劇場、リヨン歌劇場、マドリッドのレアル劇場、ザルツブルク音楽祭などに出演。『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『フィガロの結婚』スザンナと伯爵夫人、『フィデリオ』マルツェリーネ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『リゴレット』ジルダ、『愛の妙薬』アディーナ、『ポッペアの戴冠』ポッペア、『リナルド』アルミーダ、『アリオダンテ』ジネヴラとダリンダなど幅広いレパートリーを持つ。最近では2010年11月ウィーン国立歌劇場『アルチーナ』モルガーナを好演。日本では、09年3月にコンサート形式で『カルメン』ミカエラを歌っている。今後の予定として、アムステルダム歌劇場、バーデン・バーデン音楽祭などがある。新国立劇場初登場。

【ロドルフォ】パク・ジミン
Rodolfo : Ji-Min Park

韓国生まれ。ソウル大学ならびにウィーン・コンセルヴァトリウムに学ぶ。2007年英国ロイヤルオペラの「ジェット・パーカー・ヤング・アーティスツ・プログラム」(若手歌手の育成コース)に所属し、『パルジファル』第三の従者で英国ロイヤルオペラデビュー後も『椿姫』ガストン子爵、『ホフマン物語』ナタナエル、『トゥーランドット』パン、『アイーダ』伝令ほか多くの役柄で出演し研鑽を積む。レパートリーには『カルメン』ドン・ホセ、『コジ・ファン・トゥッテ』フェルランド、『ドン・パスクワーレ』エルネスト、『リゴレット』マントヴァ公爵、『ラ・ボエーム』ロドルフォなどがある。英国ロイヤルオペラをはじめ、フランスのボジェ、ソウルで活躍。最近では2010/2011シーズンは『ラ・ボエーム』ロドルフォでトゥールーズ歌劇場にデビュー、同役でオーストラリア・オペラのシーズンオープニングを飾る。6月には『椿姫』アルフレードでニュー・ イスラエル・オペラにデビュー。2011/2012シーズンには英国ロイヤルオペラの『トロイ人』イオパス、『ランスへの旅』リーベンスコフ伯爵などが予定されている。日本には、2010年英国ロイヤルオペラ日本公演『椿姫』ガストン子爵に出演した。新国立劇場初登場。

【マルチェッロ】アリス・アルギリス Marcello : Aris Argiris
1974年アテネ生まれ。アテネ音楽院でサクソフォン、対位法および和声学を学ぶ。93年より声楽を学び始め、ミュンヘン音楽大学でも研鑽を積む。99年よりアテネ国立歌劇場などギリシャ国内の歌劇場に出演。2010年に英国ロイヤルオペラにデビュー。ほかにもベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、ハンブルク州立歌劇場、フランクフルト歌劇場、モネ劇場、アントワープのヴラームゼ・オペラなどに出演。『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『愛の妙薬』ベルコーレ、『チェネレントラ』ダンディーニ、『セビリアの理髪師』フィガロ、『蝶々夫人』シャープレス、『ラ・ボエーム』マルチェッロとショナール、『椿姫』ジェルモン、『オテロ』イアーゴ、『仮面舞踏会』レナート、『カルメン』エスカミーリョ、『ラインの黄金』ドンナー、『ホフマン物語』バリトン4役など幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【ムゼッタ】アレクサンドラ・ルブチャンスキー
Musetta : Alexandra Lubchansky

サンクト・ペテルブルク生まれ。同市でピアノと作曲を学ぶ。その後イスラエルとドイツでもピアノを学び、ピアニストとして活躍。パリのルービンシュタイン・コンクールで1位。2000年からカールスルーエで声楽を学び始める。ヒルデスハイム市立劇場との専属契約を経て、05年よりフリー。これまでにバイエルン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、ベルリン州立歌劇場、フランクフルト歌劇場、マリインスキー劇場、モネ劇場など各地に出演。『後宮からの誘拐』コンスタンツェ、『魔笛』夜の女王、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『フィガロの結婚』伯爵夫人、『仮面舞踏会』オスカル、『椿姫』ヴィオレッタ、『チェネレントラ』タイトルロール、『ルチア』タイトルロール、『ホフマン物語』オランピア、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタのほか、ヘンツェやリームなどの現代作品もレパートリーとする。新国立劇場初登場。

【ショナール】萩原 潤 Schaunard : Hagiwara Jun
群馬県出身。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。二期会オペラスタジオ41期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員として渡独、第14回五島記念文化賞新人賞受賞。これまでに『魔笛』パパゲーノ、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ベックメッサー、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『ラ・ボエーム』ショナールなどに出演。最近では二期会創立60周年記念公演『トゥーランドット』にピン役で出演した。新国立劇場では『ナクソス島のアリアドネ』ハルレキン、『トゥーランドット』ピン、『魔笛』弁者、『アラベッラ』ドミニク伯爵、コンサート・オペラ『ポッペアの戴冠』セネカの友人/警察官/執政官、『アンドレア・シェニエ』フレヴィルに出演している。二期会会員。

【コッリーネ】妻屋秀和 Colline : Tsumaya Hidekazu
東京藝術大学卒業、同大学院オペラ科修了。1994年から2001年までライプツィヒ歌劇場、02年よりワイマールのドイツ国民劇場の専属歌手。今までに、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、デュッセルドルフ歌劇場、スコティッシュ・オペラなどに出演。主なレパートリーには『魔笛』ザラストロ、『トゥーランドット』ティムール、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『エフゲニ・オネーギン』グレーミン公、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ばらの騎士』オックス男爵などがある。新国立劇場には『アイーダ』『ファルスタッフ』『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『ラインの黄金』『ジークフリート』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『オテロ』『ヴォツェック』『アラベッラ』など多数出演している。2011/2012シーズンは『イル・トロヴァトーレ』フェルランド、『ドン・ジョヴァンニ』騎士長にも出演予定。藤原歌劇団団員。

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