プロフィール

【指揮】ダン・エッティンガー
Conductor : Dan Ettinger

ニュー・イスラエル・オペラ常任指揮者を務めた後、2003/2004シーズンからベルリン州立歌劇場首席指揮者兼音楽監督助手に就任。(同劇場の音楽監督は、ダニエル・バレンボイムである。)2009/2010シーズンよりマンハイム州立歌劇場の音楽監督(GMD)に、10年には東京フィルハーモニー交響楽団第8代常任指揮者に就任。これまでに、劇場主席指揮者としての活動により多くのオペラをレパートリーとしている。特に近年は、ワーグナー作品、ヴェルディ作品の活躍が目覚しい。次世代を担うオペラ指揮者として、世界中が注目している。日本においては、初来日の04 年『ファルスタッフ』で新国立劇場にデビュー。新国立劇場には04年、07年『ファルスタッフ』、05 年『コジ・ファン・トゥッテ』、06年『イドメネオ』、08年『魔弾の射手』、09年『ラインの黄金』『ワルキューレ』、10年『ジークフリート』『神々の黄昏』に続いての登場となる。


【演出】ハインツ・ツェドニク
Production : Heinz Zednik

ウィーン生まれ。1964年グラーツ歌劇場と契約を結び、翌年、ウィーン国立歌劇場に移る。80年には宮廷歌手の称号を授与される。94年ウィーン国立歌劇場の名誉会員となり、97年にはフィデリオ・メダルを授与されている。これまでにバイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、ミュンヘン・バイエルン州立歌劇場等、世界の主要な歌劇場に出演。オペラとオペレッタのレパートリーは100役を超える。特に『こうもり』に関しては4役をレパートリーにしており、この演目に関してのエキスパートとして知られている。新国立劇場には、2004年『スペインの時』トルケマダ、『サロメ』ヘロデ、『ファスルタッフ』医師カイウスに出演。06 年『こうもり』で演出家として世界デビューを果たし、08年にはウィーン・フォルクス・オーパー『こうもり』公演で演出家兼フロッシュ役で来日している。


【ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン】アドリアン・エレート
Gabriel von Eisenstein : Adrian Eröd

ウィーン生まれ。ウィーン音楽大学で学ぶ。1996年ノイエ・オーパー・ウィーンでの『ビリー・バッド』を皮切りに、リンツ州立歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパーで出演を重ねる。2003/2004シーズンよりウィーン国立歌劇場の専属歌手として活躍、ハンブルク州立歌劇場、リンツ州立歌劇場、エクサンプロヴァンス音楽祭などにも登場。09年に『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ベックメッサーでバイロイト音楽祭に初登場。『フィガロの結婚』タイトルロールと伯爵、『魔笛』パパゲーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『チェネレントラ』ダンディーニ、『マノン・レスコー』レスコー、『ラインの黄金』ローゲなどをレパートリーとする。今後の予定としては、パリとドレスデンで『カプリッチョ』、アムステルダムで『ニュルンベルクのマイスタージンガー』、パリ・オペラ座、ドレスデンでの『カプリッチョ』などがある。新国立劇場には11年『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモで初登場。


【ロザリンデ】アンナ・ガブラー
Rosalinde : Anna Gabler

ミュンヘン生まれ。ミュンヘン音楽大学在学中にバイエルン州立歌劇場のヤング・アーティスト・プログラムのメンバーとなる。2001/2002シーズンから3年間ライン・ドイツ・オペラ、2005/2006シーズンから3年間ニュルンベルク歌劇場の専属として研鑽を積む一方で、バイエルン州立歌劇場『ヘンゼルとグレーテル』(F.ルイージ指揮)グレーテル、『魔笛』(I.ボルトン指揮)第一の侍女などに出演。06年にはドレスデン州立歌劇場にカタリーナ・タールバッハ演出の新制作『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル役でデビュー、08年『魔弾の射手』アガーテ、09年のヒンデミット『カルディヤック』(新制作)にも出演する。バイロイト音楽祭には07年以降『ワルキューレ』オルトリンデ役で定期的に出演、09年にはバイロイト音楽祭の新企画であるこども向け作品『さまよえるオランダ人』でゼンタを演じた。パリ・シャトレ座『声にようこそ』ノルマの亡霊、モネ劇場『エレクトラ』第五の侍女など、ヨーロッパを中心に活躍。今年のグラインドボーン音楽祭には『ニュルンベルクのマイスタージンガー』にエーファで出演する。今後はハンブルク州立歌劇場『神々の黄昏』グートルーネ(12年2月)、フランクフルト・オペラ『恋愛禁制』マリアンナなどに出演予定。新国立劇場初登場。


【フランク】ルッペルト・ベルクマン
Frank : Rupert Bergmann

オーストリア・グラーツ生まれ。90年に同地の歌劇場でデビュー後、ウィーン・フォルクスオーパーなどオーストリア各地、及び世界中の歌劇場に登場している。ドイツオペラのほか、オペレッタ、20世紀の作品を主なレパートリーとし、現代作品の世界初演も多い。近年は彼のために書かれたモノオペラを多く手がけ、今秋にはテアター・アン・デア・ウィーンでツィクルスを行った。新国立劇場には09年『こうもり』に同役で初登場、アイゼンシュタインとのコミカルな絡みなどで好評を博し、2度目の登場となる。


【オルロフスキー公爵】エドナ・プロホニク
Prinz Orlofsky:Edna Prochnik

イスラエル生まれ。テル・アビブ、ルービン・アカデミー・オブ・ミュージックおよび、ウィーン音楽大学に学ぶ。ニュー・イスラエル・オペラにて『アイーダ』アムネリス、『ポッペアの戴冠』オッターヴィア、『カーチャ・カバノヴァ』ヴァルヴァラ、『ピーター・グライムズ』アンティーなどを演じる。バラダンシュヴィリ作曲『千年紀の終わりへ向けての旅』(世界初演)第一の妻は、ローマ歌劇場への客演公演や08/09シーズン再演(デヴィッド・スターン指揮)でも演じている。同シーズンにはダン・エッティンガー指揮でリショイ・ル・ザイオン交響楽団と主に第九、クルト・マズア指揮イスラエル・フィルでメンデルスゾーン作曲『真夏の夜の夢』で共演。09/10シーズンにマンハイム州立歌劇場の専属歌手となり、『カルメン』タイトルロール、『ラインの黄金』エルダ、『神々の黄昏』第一のノルン、『サロメ』へロディアス、『ホフマン物語』ミューズ/ニクラウス、『蝶々夫人』スズキなどを演じている。パームビーチ・オペラの『カヴァレリア・ルスティカーナ』サントゥッツァでアメリカデビュー。『こうもり』のオルロフスキー公爵を得意とし、パームビーチ・オペラのほか、ウィーン・カンマーオーパー(日本公演を含む)、ザルツブルク州立劇場などで歌っている。イスラエル・フィルほかヨーロッパ各地のオーケストラとのコンサート活動も活発に行い、P.アントルモン、W.サヴァリッシュ、M.ヤノフスキ、G.ベルティーニ、J.コウト、F.シャスランといった一流指揮者と共演している。新国立劇場には今回の公演指揮者であるエッティンガーより、“期待の新星”として推薦され、初登場となる。


【アルフレード】大槻孝志
Alfred : Otsuki Takashi

東京藝術大学卒業。同大学院ソロ科修了。二期会オペラ研修所マスタークラス修了。修了時に優秀賞ならびに奨励賞を受賞。2005年国際セルバンテス音楽祭(メキシコ)に『夕鶴』与ひょう役で参加。07年サイトウ・キネン・フェスティバルに『スペードの女王』チャプリツキーで出演。また08 年コンヴィチュニー演出東京二期会公演『エウゲニ・オネーギン』レンスキーでは恵まれた美声と堅実な役作りと歌唱は次世代を担う歌手として期待されている。新国立劇場には、09年『こうもり』アルフレード、『西部の娘』郵便配達夫、『ファルスタッフ』バルドルフォや、07年小劇場オペラ『フラ・ディアヴォロ』ロレンツォ、09年高校生のための鑑賞教室『椿姫』ガストン子爵にも出演している。二期会会員。


【ファルケ博士】ペーター・エーデルマン
Dr. Falke : Peter Edelmann

オーストリア出身。ウィーン音楽大学で、バス歌手の父、オットー・エーデルマンに師事。1989 年にハンブルク州立歌劇場でオペラデビュー。90年にベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となる。これまでにザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー、チューリッヒ歌劇場、スウェーデン王立歌劇場、モネ劇場、フェニーチェ歌劇場などに出演。『魔笛』パパゲーノ、『フィガロの結婚』フィガロ、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『タンホイザー』ヴォルフラム、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『エレクトラ』オレスト、『ばらの騎士』ファンニナル、『こうもり』アイゼンシュタイン、『メリー・ウィドウ』ダニロなどを歌っている。日本では、2010 年ウィーン・シェーンブルン宮殿劇場『こうもり』公演で来日。新国立劇場には、11年『ばらの騎士』ファーニナル役で初登場となる。


【アデーレ】橋本明希
Adele : Hashimoto Aki

東京藝術大学声楽科卒業。同大学院修士課程修了。2001年日生劇場オペラ教室『夕鶴』つう役を務める。第21回飯塚新人音楽コンクール第1位、第11回日本モーツァルト音楽コンクール第1位受賞後ザルツブルク・モーツァルテウム大学に留学し、06年ザルツブルク音楽祭にて、モーツァルト『アポロとヒアチントゥス』メリア、『第一戒律の責務』世俗の霊のカヴァーを務める。2007/2008シーズンからドイツのダルムシュタット州立劇場にて専属ソリストとして契約。2009/2010シーズンにはオルフのオペラ『犠牲』世界初演に日本人としてただ一人出演し、その模様がNHKにて放送される。また『ばらの騎士』ゾフィーのプレミエが、ドイツ・ヘッセン州のラジオ局で生中継され、素晴らしい讃辞を得る。2010/2011シーズンは『フィガロの結婚』スザンナ、『カルメン』フラスキータ、『ラインの黄金』ヴォークリンデの各役で出演予定。二期会会員。新国立劇場初登場。

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