プロフィール

【指 揮】大野和士 Conductor : Ono Kazushi
東京生まれ。東京芸術大学指揮科卒業後、バイエルン州立歌劇場にてサヴァリッシュ、パタネー両氏に師事。1987年にイタリア「トスカニーニ国際指揮者コンクール」優勝。90年クロアチアのザグレブ・フィル、96年ドイツのバーデン州立歌劇場、2002年にはベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を歴任。2008年フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者に就任し、翌年フランス批評家協会によるクロード・ロスタン賞を受賞。リヨンでは10年カイア・サーリアホ『エミリー』(世界初演)、『ルイザ・ミラー』『パルジファル』などが予定されている。07年メトロポリタン・オペラにデビュー。同年デビューしたミラノ・スカラ座では、08年『マクベス』で日本人指揮者として初めてヴェルディを振った。メトロポリタン・オペラでは10年『さまよえるオランダ人』を予定している。08年には48歳の若さで紫綬褒章を受章。新国立劇場には1998年『魔笛』以来、待望の再登場となる。

【演 出】デイヴィッド・マクヴィカー Production : David McVicar
グラスゴー生まれ。ロイヤル・スコティッシュ・アカデミーで学ぶ。これまでに英国ロイヤルオペラ、シャンゼリゼ劇場、モネ劇場、マリインスキー劇場、メトロポリタン歌劇場、フランクフルト・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、グラインドボーン音楽祭、ザルツブルク音楽祭、シカゴ・リリック・オペラなどでオペラの演出を手がけている。これまでに『ドン・ジョヴァンニ』『フィガロの結婚』『皇帝ティトゥスの慈悲』『イドメネオ』『魔笛』『リゴレット』『マクベス』『椿姫』『トスカ』『ドン・カルロ』『蝶々夫人』『ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート』『カルメン』『真夏の夜の夢』『ばらの騎士』『ホフマン物語』『ねじの回転』『ビリー・バッド』『サロメ』などを手掛ける。今後の予定として、英国ロイヤルオペラで『コジ・ファン・トゥッテ』『アイーダ』の他、メトロポリタン歌劇場、シャンゼリゼ劇場などがある。新国立劇場初登場。

トリスタン:ステファン・グールド Tristan : Stephen Gould
アメリカのヴァージニア州生まれ。これまでにウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場などヨーロッパ各地の歌劇場で活躍。『フィデリオ』フロレスタン、『パルジファル』『ピーター・グライムズ』タイトルロール、楽劇「ニーベルングの指環」ジークフリート、などをレパートリーとする。今後の予定としては2010年にベルリン・ドイツ・オペラ『タンホイザー』タイトルロール、ウィーン国立歌劇場『さまよえるオランダ人』エリックと楽劇「ニーベルングの指環」(チクルス)、初登場のメトロポリタン歌劇場で『さまよえるオランダ人』と『ローエングリン』などに出演予定。新国立劇場にはこれまで『フィデリオ』フロレスタン、『オテロ』タイトルロールで出演。今回のトリスタン役は、ロールデビューとなる。

マルケ王:ギド・イェンティンス König Marke : Guido Jentjens
ドイツのゲルデルン生まれ。ケルン音楽大学で声楽を学ぶ。これまでにザクセン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、フランクフルト・オペラのほか、ベルリン、ミュンヘン、パリ、ブリュッセル、バルセロナなどヨーロッパ各地で活躍。バイロイト音楽祭にもたびたび出演している。『魔笛』ザラストロ、『後宮からの誘拐』オスミン、『フィデリオ』ロッコ、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『トリスタンとイゾルデ』マルケ王、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ポーグナー、『パルジファル』グルネマンツ、『ラインの黄金』ファフナー、『ボリス・ゴドゥノフ』タイトルロール、『ばらの騎士』オックスなどをレパートリーとする。新国立劇場初登場。

イゾルデ:イレーネ・テオリン Isolde : Iréne Theorin
スウェーデン生まれ。デンマーク王立歌劇場の専属歌手として数多くの公演に出演。これまでにベルリン・ドイツ・オペラ、ケルン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、メトロポリタン歌劇場、モネ劇場などに出演。2008年にイゾルデを歌ってバイロイト音楽祭デビュー。『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『ドン・カルロ』エリザベッタ、『オテロ』デズデーモナ、『さまよえるオランダ人』ゼンタ、『タンホイザー』エリーザベト、『ワルキューレ』ブリュンヒルデ、『トリスタンとイゾルデ』イゾルデ、『道化師』ネッダなど幅広いレパートリーを誇る。今後の予定としては、ザルツブルク音楽祭『エレクトラ』、ブダペスト、ベルリン、ミラノでブリュンヒルデ、イングリッシュ・ナショナル・オペラで『パルジファル』クンドリーなど。新国立劇場では『トゥーランドット』タイトルロールで初登場、10年『ジークフリート』『神々の黄昏』ブリュンヒルデに出演予定。

クルヴェナール:ユッカ・ラジライネン Kurwenal : Jukka Rasilainen
フィンランド生まれ。1986年ドルトムント歌劇場の専属歌手となり本格的に活動開始。これまでにウィーン国立歌劇場、ザクセン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、ローマ歌劇場、バイロイト音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演。『フィガロの結婚』フィガロと伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、『オテロ』イアーゴ、『トスカ』スカルピア、『ナブッコ』ザッカーリア、『フィデリオ』ドン・ピツァロ、『魔弾の射手』カスパール、楽劇「ニーベルングの指環」ヴォータンとさすらい人、『トリスタンとイゾルデ』クルヴェナール、『カルメン』エスカミーリョ、『影のない女』バラク、『エレクトラ』オレストなどレパートリーは幅広い。今後の予定としては、2012年にダラスで『トリスタンとイゾルデ』などがある。新国立劇場には03年『ジークフリート』さすらい人、09年『ラインの黄金』『ワルキューレ』ヴォータンに出演。10年『ジークフリート』さすらい人に出演予定。

メロート:星野 淳 Melot : Hoshino Jun
北海道大学理Tを経て、北海道教育大学札幌分校特設音楽科卒業。二期会オペラスタジオ第34期修了。修了時に優秀賞受賞。『フィガロの結婚』フィガロと伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールとレポレッロ、『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモとドン・アルフォンソ、『魔笛』パパゲーノ、『リゴレット』タイトルロール、『椿姫』ジェルモン、『仮面舞踏会』レナート、『運命の力』ドン・カルロ、『メリー・ウィドウ』ダニロ、サン=ブリオッシュ、『こうもり』ファルケなどに出演。最近では2007年『ダフネ』(新制作・日本初演)で大きな存在感を発揮した。新国立劇場には『カルメン』モラレス、『光』ミツダ、『セビリアの理髪師』フィオレッロ、『道化師』シルヴィオ、『愛怨』玄照皇帝、『黒船』吉田、コンサート・オペラ『ペレアスとメリザンド』ゴロー、『ヴォツェック』第二の従弟職人など出演多数。二期会会員。

ブランゲーネ:エレナ・ツィトコーワ Brangäne : Elena Zhidkova
ロシア出身。ゲッツ・フリードリヒに見出されベルリン・ドイツ・オペラの専属歌手となり、以来ザクセン州立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭、エディンバラ音楽祭などに出演。『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『エウゲニ・オネーギン』オルガ、『トリスタンとイゾルデ』ブランゲーネ、『ラインの黄金』フリッカ、『神々の黄昏』ヴァルトラウテ、『タンホイザー』ヴェーヌス、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『青ひげ公の城』ユディットなどを歌っている。新国立劇場には2003年『フィガロの結婚』ケルビーノで初登場後、『カルメン』タイトルロール、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『こうもり』オルロフスキー公爵、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ラインの黄金』『ワルキューレ』フリッカ、新国立劇場開場10周年記念オペラ・バレエ ガラ公演に出演。

Copyright (C) 2003-2007 New National Theatre, Tokyo. all rights resrved.