プロフィール

【指 揮】ハルトムート・ヘンヒェン Conductor : Hartmut Haenchen
ドレスデン生まれ。少年時代よりドレスデン聖十字架合唱団の団員として活躍。ドレスデン音楽大学で指揮と声楽を学び優秀な成績で卒業。同時に声楽指導の資格も取得。
バイロイト音楽祭や、カラヤンのもとで研鑽を積んだ後、R.フランツ声楽アカデミーのディレクター及びハレ響の指揮者として第一歩を踏み出す。1971年、C.M.vウェーバー指揮コンクール優勝。
1972年、ザクセン州ツヴィッカウ市立劇場の首席指揮者に就任すると同時に、ベルリン州立歌劇場にデビュー。同歌劇場では86年まで常任客演指揮者を務める。76年〜79年メクレンブルク州立歌劇場の音楽監督、80年〜96年ベルリン・コーミッシェ・オーパーの常任客演指揮者を務める。
80年、ベルリンのC.Ph.Eバッハ室内管弦楽団の音楽監督に就任。同時期にドレスデン音楽大学の教授にも任命されている。86年〜02年ネザーランド・フィル及びネザーランド室内管弦楽団の首席指揮者、86年〜99年ネザーランド・オペラの音楽監督を務める。同歌劇場での「ニーベルングの指環」チクルス上演後、06年までの首席客演指揮者の契約に変更。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ドレスデン州立歌劇場管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団に何度も招かれている他、世界各地のオーケストラに客演している。世界の著名歌劇場への客演も多く、ヘンヒェンの指揮した英国ロイヤルオペラでのオペラはローレンス・オリヴィエ賞に輝いている。録音多数。ドイツ人としては初めて、オランダ女王から獅子騎士勲章を受章、ザクセン州芸術院の会員でもある。また、08年10月6日にはドイツ連邦最高の勲章、連邦功労十字勲章を受章。音楽に関する執筆も多く、著書には14巻に及ぶ“Mahler’s Fictitious Letters” (マーラーの架空の書簡)やワーグナーに関する本などがある。

【演 出】アンドレアス・クリーゲンブルク Production : Andreas Kriegenburg
ドイツのマグデブルク生まれ。鋳型製作の技術を学んだ後、建具職人兼技術者としてマグデブルク劇場に勤務。ツィッタウとフランクフルト・アン・デア・オーダーで演出助手と演出家を務め、1991年にベルリンのローザ・ルクセンブルク広場フォルクスビューネの劇場所属の演出家になる。96年からハノーファー州立劇場、99年からはウィーン・ブルク劇場において業績を重ねる。2001年からハンブルク・タリア劇場において演出部責任者を務める。他にも、ミュンヘン・カンマーシュピーレにおいて数多くの演劇作品の演出を担当している。オペラ演出としては、マグデブルク劇場において、06年に『オルフェオとエウリディーチェ』、07年に『イドメネオ』を演出している。新国立劇場初登場。

ヴォツェック:トーマス・ヨハネス・マイヤー Wozzeck : Thomas Johannes Mayer
ケルン音楽大学で声楽を学ぶ。古典からワーグナー、現代音楽にまでおよぶ幅広いレパートリーを身につけ、ハンブルク州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、シュトゥットガルト州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、ザルツブルク・イースター音楽祭などに出演。楽劇『ニーべルングの指環』ヴォータン、さすらい人、『オテロ』イアーゴ、『魔弾の射手』カスパールなどに出演している。2008年2月にはミラノ・スカラ座において『ヴォツェック』タイトルロールで出演して絶賛を博した。新国立劇場初登場。

鼓手長:エンドリック・ヴォトリッヒ Tambourmajor : Endrik Wottrich
2007年『さまよえるオランダ人』エリック、09年『ワルキューレ』(予定)に続いて、3回目の新国立劇場登場となる。
ドイツのヴュルツブルクでヴァイオリンと声楽を学んだ後、ダニエル・バレンボイムの招聘でベルリン州立歌劇場と契約。2001、02年にバイロイト音楽祭で『ニュルンベルクのマイスタージンガー』にシュトルツィングで出演して大成功を収める。04年には、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)で『ワルキューレ』ジークムント、06年には同役でストックホルム、バイロイト音楽祭、パリ・シャトレ座に出演。08年2月にはミラノ・スカラ座において『ヴォツェック』鼓手長で出演(タイトルロールのトーマス・ヨハネス・マイヤーと共演)して絶賛を博した。

マリー:ウルズラ・ヘッセ・フォン・デン・シュタイネン Marie : Ursula Hesse von den Steinen
ベルリン芸術大学で声楽を学ぶ。ハンブルク州立歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパーなどで経験を積んだ後、ブリュッセル・モネ劇場、ネザーランド・オペラなどヨーロッパ各地の劇場に出演。その後、ザクセン州立歌劇場のメンバーとして活躍。「タンホイザー」ヴェーヌス、「カルメン」タイトルロール、「こうもり」オルロフスキー公爵、「ドン・カルロ」エボリ公女などを中心的なレパートリーとしている。今シーズン、バイエルン州立歌劇場にデビューが予定されている。新国立劇場初登場。

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