【指 揮】アルフレート・エシュヴェ Conductor : Alfred Eschwé
ウィーン生まれ。ウィーン・コンセルヴァトリウムならびにウィーン音楽大学でピアノ、ヴァイオリン、指揮法の研鑽を積む。1989年にウィーン・フォルクス・オーパーの指揮者として活動開始。2003年に『魔笛』でウィーン国立歌劇場に初登場。また、ハンブルク州立歌劇場、トリノ歌劇場、トリエステ歌劇場、カターニャ歌劇場、パレルモのマッシモ劇場などにも定期的に客演している。最近は、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フォルクス・オーパー、ハンブルク州立歌劇場を拠点とした活動をしている。新国立劇場初登場。
ザラストロ:松位 浩 Sarastro : Matsui Hiroshi
2007年『さまよえるオランダ人』ダーラントに続いて、2回目の新国立劇場登場となる。
ベルリン芸術大学(西ベルリン)声楽・音楽劇学科にて宮廷歌手ブラウアー教授のもとで研鑽を積み、表彰つきの満点の成績で卒業。在学中より客演契約のあったヴュルツブルク市立劇場と即、2年間の専属契約を結ぶ。その間ダルムシュタット歌劇場と更なる3年間の専属契約を結んだ後、1996年にザールラント州立劇場ザールブリュッケンに更なる契約において首席バス歌手として招聘され、同ポジションにて現在に至る。オランダ、ルクセンブルク、スイス、オーストリアの劇場でもオペラ歌手としてデビュー。02年10月ザルツブルク祝祭大劇場にてワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』国王マルケに出演。国内外のメディアからも非常に高い評価を得る。ドイツ在住。
タミーノ:ステファノ・フェラーリ Tamino : Stefano Ferrari
イタリアのデセンツァーノ生まれ。ブレシアの音楽院でヴァイオリンを学んだ後、シェルマン・ローヴェに声楽を師事。1999年にイタリアのコモ歌劇場『魔笛』タミーノでオペラ・デビュー。その後、ブリュッセル・モネ劇場、トリノ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、カターニャ・ベッリーニ劇場、グラインドボーン音楽祭、ザルツブルク音楽祭などに出演。『魔笛』、『皇帝ティトの慈悲』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『マクベス』、『オテロ』、『アンナ・ボレーナ』などをレパートリーとしている。新国立劇場初登場。
夜の女王:安井陽子 Königin der Nacht : Yasui Yoko
桐朋学園大学声楽科卒業。同大学研究科修了。二期会オペラ研修所第43期マスタークラス修了。平成17年度文化庁在外研修員としてウィーンに留学。ウィーン国立音楽大学研究課程声楽科を修了。オーストリア在住中、ケルンテン州クラーゲンフルト市立劇場にてヘンツェ『若き貴族』イーダにてヨーロッパ・デビュー。その後、フォアアールベルク音楽劇場にて『魔笛』夜の女王として、またブレゲンツ音楽祭およびザンクト・ペルテン音楽祭にてオッフェンバック『青ひげ公』ロザリンデで出演。
2008年6月東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタで東京二期会本公演にデビュー。コロラトゥーラの見事な歌唱、そして豊かな音楽表現は新聞各紙で大絶賛を浴びた。そして08年11月には日生劇場開場45周年記念『魔笛』(上岡敏之指揮、高島勲演出、読売日本交響楽団)夜の女王で出演。磨かれた超絶技巧と妙なる美声で大成功を収め日本における本役の位置を確立した。二期会会員。新国立劇場初登場。
パミーナ:カミラ・ティリング Pamina : Camilla Tilling
スウェーデンのリンコピング生まれ。イェーテボリ大学とロンドン・ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで学ぶ。1999年にニューヨーク・シティオペラにてロッシーニの『ランスへの旅』コリンナで出演して国際的なキャリアがスタートする。2002 年には英国ロイヤルオペラにデビュー。その後もエクサン・プロヴァンス音楽祭、ブリュッセル・モネ劇場、メトロポリタン歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場、グラインドボーン音楽祭などで活躍。『魔笛』パミーナ、『フィガロの結婚』スザンナ、『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『ばらの騎士』ゾフィー、『セビリアの理髪師』ロジーナなどをレパートリーとしている。現在、ヨーロッパを中心に世界的な活躍をしている新鋭ソプラノ歌手である。新国立劇場初登場。
パパゲーノ:マルクス・ブッター Papageno : Markus Butter
オーストリアのブルック・アン・デア・ムル生まれ。ウィーン少年合唱団のメンバーを経て、グラーツのヨハン=ヨーゼフ・フックス音楽院とグラーツ音楽アカデミーで学ぶ。
2005年よりザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)のアンサンブル・メンバーとして活躍している。主なレパートリーとしては、『魔笛』タミーノ、『フィガロの結婚』伯爵、『ドン・ジョヴァンニ』マゼットなどのモーツァルト作品をはじめ、ワーグナー作品を主なレパートリーとしている。また、ケルン・オペラ、パルマ歌劇場、ライン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場などに出演している。新国立劇場初登場。
パパゲーナ:鵜木絵里 Papagena : Unoki Eri
東京芸術大学卒業。同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。修了時に優秀賞受賞。イタリア政府給費生としてミラノ市立音楽学校に留学。イタリアオルヴィエート国際コンクール2位入賞。00年DAN YEAR2000公演オペラ『ちゃんちき』子狐のぼう役に抜擢され、絶賛される。01年には、ブロードウェイミュージカル『キャンディード』(宮本亜門演出)ではクネゴンデ役、テアトロ・マンチネッリ劇場『ファルスタッフ』ナンネッタで出演。同年、二期会創立50年記念公演『ホフマン物語』オランピアに抜擢され、二期会オペラデビュー。卓抜した歌唱とコミカルな演技で喝采を浴びた。近年では、06年には神奈川県民ホール開館30周年記念『愛の白夜』ダニエル少年で出演し、好評を博した。同年『コジ・ファン・トゥッテ』のデスピーナも大きな当たり役として絶賛を浴びた。新国立劇場では『アラベッラ』、小劇場オペラ『ねじの回転』に出演。二期会会員。