プロフィール

【指 揮】リッカルド・フリッツァ Conductor : Riccardo Frizza
2005年『マクベス』、08年『アイーダ』に続いて3回目の新国立劇場登場となる。
イタリアのブレシア生まれ。ミラノ、ペスカラ、ヴェローナ、シエナで学ぶ。これまでにワシントン・オペラ、ローマ歌劇場、フィレンツェ・テアトロ・コムナーレのほか、マドリッド、ドレスデン、シアトルなどで活躍。今後は、メトロポリタン歌劇場で『リゴレット』、『イル・トロヴァトーレ』を指揮する事が予定されている。
新国立劇場での『マクベス』『アイーダ』は両演目とも劇的な成功であり、リッカルド・フリッツァという指揮者の名前を日本中に轟かせたプロダクションとなった。若杉弘芸術監督の最終シーズンオープニングを飾る指揮者として待望の再登場となった。

【演 出】マリオ・マルトーネ Production : Mario Martone
ナポリ生まれ。前衛演劇でキャリアをスタートさせ、演劇グループ「Falso Movimento」と「Teatri Uniti」を設立。1992年からは映画監督としても活躍。複数の映画がカンヌ映画祭で上映されている。オペラでは、英国ロイヤルオペラ、マドリッドのレアル劇場、ナポリ、フィレンツェ・テアトロ・コムナーレ、シャンゼリゼ劇場などで演出を手掛けている。これまで演出した作品は、『コジ・ファン・トゥッテ』『ルル』『ドン・ジョヴァンニ』『仮面舞踏会』『フィガロの結婚』『ファルスタッフ』などが挙げられる。映画監督としての手腕とその実績としては、91年『あるナポリの数学者の死』が代表作でありヴェネツィア映画祭のグランプリを始め数々の賞を受賞している。また、第48回カンヌ国際映画祭(95年5月)では、『L´ amore molesto』がコンペティション部門において上映されている。第53回カンヌ国際映画祭(2000年5月)では審査委員を務めている。
当公演で新国立劇場デビューとなる同氏。この度は、若杉弘芸術監督のファイナルシーズンのオープニング演目を担う。新国立劇場初登場。

オテロ:ステファン・グールド Otello : Stephen Gould
2006年『フィデリオ』フロレスタンに続き、2回目の新国立劇場登場となる。
アメリカのヴァージニア州生まれ。ボストンのニュー・イングランド音楽院に学ぶ。イタリアオペラではヴェルディ『オテロ』タイトルロール、ドイツオペラではワーグナー作品を主なレパートリーとして、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、フィレンツェ五月音楽祭など、ヨーロッパ各地の歌劇場で活躍している。08年は『ジークフリート』と『神々の黄昏』でバイロイト音楽祭に再登場して大絶賛を博している。
現在、ヨーロッパを中心に最も活躍しているテノールである。09年には、ウィーン国立歌劇場にて楽劇『ニーべルングの指環』の出演が予定されている。

デズデーモナ:タマ―ル・イヴェーリ Desdemona : Tamar Iveri
グルジア出身。トビリシ音楽院で声楽を学ぶ。1998年ブッセートでの“ヴェルディの声”コンクールで第2位、99年にはザルツブルクのモーツァルト・コンクールで第1位受賞。
短期間に収めた多くの公演実績には、『ドン・カルロ』(ボン市立歌劇場)、『シモン・ボッカネグラ』(ベルリン・ドイツ・オペラ)、『ラ・ボエーム』(ウィーン国立歌劇場)、『シモン・ボッカネグラ』『ドン・ジョヴァンニ』(英国ロイヤルオペラ)、『オテロ』(ヴェネチアのフェニーチェ歌劇場)などがある。
2004年ザルツブルク音楽祭に『コジ・ファン・トゥッテ』の新制作にフィオルディリージ役でデビュー、翌年はメトロポリタンオペラ『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ役で初登場。2006/2007シーズンと2007/2008シーズンには、ヒューストン・オペラに『ファウスト』で、ヴェローナ野外劇場に『ラ・ボエーム』でデビュー。その後、再びウィーン国立歌劇場とメトロポリタン歌劇場に出演、さらにバイエルン州立歌劇場に『エウゲニ・オネーギン』でデビュー。08年6月にはパリ・オペラ座に『ドン・カルロ』エリザベッタ役でデビューを果たしている。
コンサート活動では、ヴェルディ『レクイエム』をC.デイヴィス指揮でロンドン交響楽団と共演。同作品は、A.パッパーノ指揮でローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団、M.ヤンソンス指揮のバイエルン州立歌劇場管弦楽団とも共演した。
日本には2003年ポーランド国立歌劇場、ミラノ・スカラ座の来日公演で、いずれも『オテロ』デズデーモナを歌っている。新国立劇場初登場。

イアーゴ:ルチオ・ガッロ Jago : Lucio Gallo
2007年『西部の娘』ジャック・ランス、08年『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールに続いて、3回目の新国立劇場登場となる。
イタリアのタラント生まれ。トリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に学ぶ。ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、チューリヒ歌劇場など世界各地の著名な歌劇場に定期的に招かれているほか、ザルツブルク音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなどにも出演している。ヴェルディ、プッチーニ、モーツァルト、ロッシーニ、ワーグナーなど幅広いレパートリーを誇る。
今後の予定として、09年にバイエルン州立歌劇場において『オテロ』イアーゴ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)にて『トスカ』スカルピアなどが予定されている。

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