プロフィール

【指揮】デイヴィッド・サイラス  Conductor : David  Syrus
1971年より英国ロイヤルオペラでヘッド・オブ・ミュージックとして『フィガロの結婚』『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ』『皇帝ティトゥスの慈悲』『魔笛』『さまよえるオランダ人『椿姫』『ファルスタッフ』『イエヌーファ』『カーチャ・カバノヴァー』『サロメ』『エレクトラ』『ナクソス島のアリアドネ』『カルメン』『売られた花嫁』『ねじの回転』など数多くの作品を指揮しているほか、コンサート指揮者としてもBBC交響楽団、バンベルク交響楽団、ロンドン・シンフォニエッタなどを指揮している。リサイタルの伴奏ピアニストとしても定評がある。新国立劇場初登場。

【演出】ジャン=ピエール・ポネル  Production : Jean-Pierre Ponnelle
1932年パリ生まれ。ストラスブールとソルボンヌ大学で哲学、文学、美術史を、後にベルリン自由大学で演劇学を学ぶ。50年よりオペラとバレエの舞台装置と衣裳デザインを手がけるようになる。62年に、ライン・ドイツ・オペラで、初めてのオペラ・プロダクションとして『トリスタンとイゾルデ』を演出。1968/1969シーズンにザルツブルク音楽祭で演出した『セビリアの理髪師』により、オペラ演出家として国際的な名声を得る。81年にバイロイト音楽祭で演出した『トリスタンとイゾルデ』は、バイロイト史上、もっとも美しい作品の一つとして知られている。ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド、ダニエル・バレンボイムといった著名な指揮者と、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、パリのシャンゼリゼ劇場など各地で仕事をともにした。また、カール・ベーム指揮の『フィガロの結婚』など、数多くのオペラ映画も残してる。88年にミュンヘンで没。

ドン・ラミーロ:アントニーノ・シラグーザ  Don Ramiro : Antonino Siragusa
2002年『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵に続いて2回目の新国立劇場登場となる。1964年、イタリアのメッシーナ生まれ。同市のコレッリ音楽アカデミーで学ぶ。96年に『愛の妙薬』のネモリーノでオペラデビュー。その後イタリア各地の歌劇場に出演し、ミラノ・スカラ座には『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオでデビュー。これまでにウィーン国立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ローマ歌劇場、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場などで歌っている。『セビリアの理髪師』『ドン・パスクワーレ』エルネスト、『ジャンニ・スキッキ』リヌッチオ、『セミラーミデ』イドレーノ、『アルジェのイタリア女』リンドーロ、『チェネレントラ』ドン・ラミーロ、『夢遊病の女』エルヴィーノなど幅広いレパートリーを誇る。

ダンディーニ:ロベルト・デ・カンディア  Don Ramiro:Dandini:Roberto de Candia
1999年『マノン・レスコー』レスコー、2002年『セビリアの理髪師』フィガロに続いて3回目の新国立劇場登場となる。イタリア生まれ。当初はチェロを学んでいたが、声楽に転向。96年にリッカルド・ムーティ指揮の『アルミーデ』でミラノ・スカラ座にデビュー。グラインドボーン音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、メトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)など世界各地で活躍。レパートリーは『マノン・レスコー』レスコー、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『運命の力』メリトーネ、『チェネレントラ』ダンディーニ、『セビリアの理髪師』フィガロ、『愛の妙薬』ベルコーレなどが挙げられる。

ドン・マニフィコ:ブルーノ・デ・シモーネ  Don Magnifico / :Bruno de Simone
ナポリ生まれ。大学終了後、セスト・ブルスカンティーニに師事し声楽を学び始める。国内外の様々なコンクールで受賞し、高い評価を得る。1980年にスポレート歌劇場でデビューした後、1700〜800年代のドラマ・ジョコーソとオペラ・ブッファ、特にドニゼッティとロッシーニ作品のスペシャリストとして頭角を現す。ミラノ・スカラ座、ペーザロ・ロッシーニ・フェスティバル、フィレンツェ五月祭、トリノ歌劇場等イタリア国内外の主要な劇場や音楽祭に定期的に招聘され、芸術性の高さで称賛を浴びる。ロッシーニのレパートリーとしては、主に『セビリアの理髪師』ドン・バルトロ、『チェネレントラ』ドン・マニフィコ、『アルジェのイタリア女』タッデーオ、『オリー伯爵』ランボー、『絹のはしご』ジェルマーノ、『試金石』パクーヴィオ、『マティルデ・ディ・シャブラン』詩人イシドーロが挙げられる。新国立劇場初登場。

アンジェリーナ:ヴェッセリーナ・カサロヴァ  Angelina (Cenerentola) / Vesselina Kasarova
ブルガリアのスタラ・ザゴラ生まれ。4歳よりピアノを始め、当初はピアニストを目指していたが、声楽に転向し、ソフィア音楽アカデミーで学ぶ。1989年にドイツのコンクールに優勝したのをきっかけにチューリヒ歌劇場と契約。91年にザルツブルク音楽祭に初出演。続けてウィーン国立歌劇場に『セビリアの理髪師』ロジーナでデビュー。瞬く間に人気を博し、ミラノ・スカラ座、英国ロイヤルオペラ、バルセロナのリセウ劇場、バイエルン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座など世界各地の著名歌劇場に招かれる。モーツァルト作品、ベルカント・パート、フランスオペラには特に定評があり、ニコラウス・アーノンクール、小澤征爾、リッカルド・ムーティといった著名な指揮者と共演している。新国立劇場初登場。

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