プロフィール

【指 揮】ミハイル・シンケヴィチ  Conductor : Mikhail Sinkevich
1969年モスクワ生まれ。サンクトペテルブルグ音楽院の合唱指揮、オペラ・シンフォニー指揮科を卒業後、ベラルーシにてオペラ・バレエ指揮者として活動を始める。2000年よりヴァレリー・ゲルギエフによってマリインスキー劇場に招かれ、「スペードの女王」「サトコ」「イーゴリ公」「ルスランとリュドミラ」「皇帝に捧げた命(イヴァン・スサニン)」「ムツェンスクのマクベス夫人」などのロシア・オペラから、「フィガロの結婚」「ランメンモールのルチア」「仮面舞踏会」マクベス」ドン・カルロ」「蝶々夫人」「トゥーランドト」「ラインの黄金」「ワルキューレ」「さまよえるオランダ人」「サロメ」など数多くのオペラを指揮する。マリインスキー劇場の海外ツアーにも数多く参加し、2002年にはバレエ「ラ・バヤデール」、03年は「マクベス」でメトロポリタン歌劇場にデビュー。また、01年はゲルギエフの音楽アシスタントとしてウィーン・フィルとマリインスキー劇場合唱団とともに「ムツェンスク郡のマクベス夫人」でザルツブルク音楽祭に、マリインスキー劇場のプロダクション「サロメ」の指揮でメルボルン音楽祭に、03年、04年にはバレエ指揮で、英国ロイヤルバレエにデビューしている。コンサート指揮者としても活躍しており、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、シェーンベルク、フォーレなど、幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【演 出】リチャード・ジョーンズ Production : Richard Jones
イギリス生まれ。演出家としてイギリスを中心に世界中で活躍。オペラの演出作品としては、バロック・オペラから近代・現代作品まで幅広く、過去に演出した作品として、ニーベルングの指環、さまよえるオランダ人、ジュリアス・シーザー、仮面舞踏会、ラ・ボエーム、ジャンニ・スキッキ、ヘンゼルとグレーテル、スペードの女王、利口な女狐の物語、ヴォツェック、ルル、子供と呪文、ペレアスとメリザンド等があり、今までに演出した劇場は、英国ロイヤルオペラハウス、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、ブレゲンツ音楽祭、バイエルン州立歌劇場、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、等である。
近年の活躍は目覚しく、2004年に英国ロイヤルオペラハウスで初演された「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、2003年にイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演された「トロヤの人々」は、イギリスで最も権威があるとされるローレンス・オリヴィエ賞(Lawrence Olivier Awards)において最優秀オペラ賞(Best New Opera Production)を2年連続受賞。また、2005年にはウェールズ・ナショナル・オペラで公演された「スペードの女王」がイギリスのTheatrical Management Association(TMA)において、俳優組合が選ぶ青少年の為の最優秀番組賞(The Equity Award for Best Show for Children and Young People)を獲得している。

ボリス・チモフェーヴォッチ・イズマイロフ:ワレリー・アレクセイエフ  Boris Timofeyevich Ismailov : Valery Alexejev
ロシアのノヴォシビルスク生まれ。同市で勉強した後、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場のメンバーとなり、数多くの作品に出演する。ミラノ・スカラ座をはじめ、フィレンツェ、トリノ、ローマ、ヴェローナ、ベルリン、ミュンヘン、ドレスデン、ロンドン、ウィーン、チューリヒ、マドリッド、などヨーロッパ各地の歌劇場のほか、メトロポリタン歌劇場、サンフランシスコ、ヒューストンなどアメリカでも歌っている。『炎の天使』『ホヴァンシチナ』『ボリス・ゴドゥノフ』『スペードの女王』『イーゴリ公』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』といった定評のあるロシアもののほか、最近では『オテロ』『マクベス』『アイーダ』『イル・トロヴァトーレ』などヴェルディ作品も得意とする。新国立劇場初登場。

ジノーヴィー・ボリゾヴィッチ・イズマイロフ:内山信吾  Zinovy Borisovich Ismailov : Uchiyama Shingo
2003年『ホフマン物語』ナタナエル、04年『椿姫』ガストン子爵、05年『マクベス』マルコム、07年『蝶々夫人』ゴロー等、新国立劇場登場には多数出演している。
武蔵野音楽大学卒業。同大学院修了。ドイツ・ブラウンシュヴァイク州立劇場と契約を結び数多くのオペラに出演。帰国後、精力的に活躍している。イタリアオペラ、ドイツオペラ、フランスオペラ、日本オペラと幅広いレパートリーをもち、今後が注目されているテノールである。

カテリーナ・リヴォーヴナ・イズマイロヴァ:ステファニー・フリーデ  Katerina Lvovna Ismailova : Stephanie Friede
2007年『西部の娘』ミニーに続いて新国立劇場2回目の登場となる。
ニューヨーク生まれ。ジュリアード音楽院で学ぶ。1993年に『ラ・ボエーム』ミミでウィーン国立歌劇場にデビュー。続いて、『蝶々夫人』タイトルロールでベルリン州立歌劇場にデビューを飾る。その後もパリのバスチーユ・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、ローマ歌劇場、フィレンツェ五月音楽祭、チューリヒ歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、など各地で活躍。『エレクトラ』クリソテミス、『ファウスト』マルガレーテ、『サロメ』タイトルロール、『ワルキューレ』ジークリンデ、『ジークフリート』ブリュンヒルデ、『アンドレア・シェニエ』マッダレーナなどのレパートリーを誇る。

セルゲイ:ヴィクトール・ルトシュク  Sergey : Viktor Lutsiuk
ウクライナ生まれ。チャルコフのコチャレフスキ音楽院で学ぶ。1996年よりサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場のアンサンブル・メンバー。『スペードの女王』ゲルマン、『マゼッパ』『ボリス・ゴドゥノフ』『エフゲニ・オネーギン』などの代表的なロシアもののほか、ローエングリン、パルジファル、ジークムントなどワーグナー作品、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『アイーダ』ラダメス、『ドン・カルロ』タイトルロール、『ランメルモールのルチア』エドガルド、『トゥーランドット』カラフといったイタリアオペラもレパートリーとしている。99年にミラノ・スカラ座でロストロポーヴィチの指揮で『マゼッパ』アンドレイに出演したほか、英国ロイヤルオペラ、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、メトロポリタン歌劇場など各地で活躍。『ムツェンスクのマクベス夫人』セルゲイでザルツブルク音楽祭に出演している。新国立劇場初登場。

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