プロフィール

指 揮:コンスタンティン・トリンクス  Conductor : Constantin Trinks
1975年ドイツ生まれ。カールスルーエ国立音楽大学で指揮とピアノを学び、同時にエッセン・アールト劇場、バーデン州立劇場カールスルーエなどで声楽コーチとして活動する。大学卒業後、バーデン州立劇場カールスルーエでは大野和士のアシスタントとして多くの作品にかかわりレパートリーを広げたほか、トーマス・ヘンゲルブロック、アンドレアス・シュペリングらのアシスタントも務め、古楽の分野でも造詣を深める。2002年にはザールブリュッケン・ザールラント州立劇場の第二カペルマイスターとなり、多くの作品を指揮、特にルイージ・ノーノ作曲「イントレランツァ1960」では「オペルンヴェルト」誌で絶賛を得た。05年に同劇場の第一カペルマイスター、2006/2007シーズンより音楽監督代行を務めている。新国立劇場初登場。

演 出:グリシャ・アサガロフ  Production : Grischa Asagaroff
2004年『カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師』、06年『イドメネオ』に続いて、3回目の新国立劇場登場。ドイツ・ジーゲン生まれ。ミュンヘン大学で音楽と演劇を学ぶ。バイエルン州立歌劇場、ドルトムント歌劇場、ライン・ドイツ・オペラなどで助手を務め、ギュンター・レンネルト、ジャン=ピエール・ポネルなどのもとで研鑽を積む。1982年からチューリッヒ歌劇場、86年からウィーン国立歌劇場主席演出家を務め、現在、チューリヒ歌劇場芸術監督を務めている。

ドン・ジョヴァンニ:ルチオ・ガッロ  Don Giovanni : Lucio Gallo
2007年『西部の娘』ジャック・ランスに続いて、新国立劇場2回目の登場。イタリアのタラント生まれ。トリノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に学ぶ。ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ベルリン州立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、ミラノ・スカラ座など世界各地の著名な歌劇場に定期的に招かれているほか、ザルツブルク音楽祭、フィレンツェ五月音楽祭にも登場。レパートリーは、クラウディオ・アバドの指揮で歌った『ファルスタッフ』フォード、『フィガロの結婚』フィガロと伯爵、『マクベス』タイトルロールなどが挙げられる。1996年に『ラ・ボエーム』誕生100年を祝うトリノ上演マルチェッロで出演、パヴァロッティ、フレーニと共演して好評を博した。

レポレッロ:アンドレア・コンチェッティ  Leporello : Andrea Concetti
イタリア、ペーザロのジャアッキーノ・ロッシーニ音楽院卒業。1996/1997シーズンに、リッカルド・ムーティ指揮の『アルミーデ』でミラノ・スカラ座にデビューし、イタリア各地の歌劇場や音楽祭に出演。その後、ベルリン州立歌劇場、パリのシャンゼリゼ劇場、ブリュッセルのモネ劇場、パリ・オペラ座、バイエルン州立歌劇場などヨーロッパ各地に活躍の場を広げる。『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、『フィガロの結婚』フィガロ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソ、『皇帝ティトゥスの慈悲』プブリオ、『愛の妙薬』ドゥルカマーラ、『シモン・ボッカネグラ』ピエトロなどに出演。新国立劇場初登場。

ドンナ・アンナ:エレーナ・モシュク  Donna Anna :Elena Mosuc
2008年『椿姫』ヴィオレッタに続いて、2回目の新国立劇場登場。ルーマニア生まれ。ブカレストのジョルジュ・エネスコ音楽院で声楽を学ぶ。複数のコンクールで優勝した後、チューリヒ歌劇場のメンバーとなり、夜の女王、コンスタンツェ、ドンナ・アンナ、ジルダ、ヴィオレッタ、ムゼッタなど数多くのレパートリーを身につけ、アーノンクール、メストといった著名な指揮者と共演。最近では、アムステルダム、ベルリン、ロンドン、パリ、ローマ各地で『魔笛』夜の女王で登場したほか、バイエルン州立歌劇場では『ランメルモールのルチア』と『椿姫』タイトルロール、ウィーン国立歌劇場で『清教徒』エルヴィーラで大成功を収めたほか、ミラノ・スカラ座に『椿姫』でデビューを飾り絶賛を博した。

ドン・オッターヴィオ:ホアン・ホセ・ロペラ  Don Ottavio : Juan José Lopera
コロンビア生まれ。医学を学び、1993年にヨーロッパに渡るまで、医師として仕事をするかたわら声楽を勉強していた。バイエルン州立歌劇場のオペラ・スクールで研鑽を積む。95年にインスブルック歌劇場のメンバーとなり、『愛の妙薬』ネモリーノ、『ドン・パスクワーレ』エルネスト、『チェネレントラ』ドン・ラミーロ、『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵などをレパートリーとする。ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、バイエルン州立歌劇場、ブリュッセルのモネ劇場、ウィーン国立歌劇場、パリ・シャトレ座、英国ロイヤルオペラなどヨーロッパ各地で活躍。新国立劇場初登場。

ドンナ・エルヴィーラ:アガ・ミコライ  Donna Anna :Aga Mikolaj
ポーランド生まれ。ポズナニの音楽アカデミーで学んだ後、ウィーン音楽大学でさらに研鑽を積む。エリザベート・シュワルツコップとレナータ・スコットのマスタークラス受講。数多くのコンクールの受賞歴を誇る。2002年にバイエルン州立歌劇場のメンバーとなり、『カルメン』ミカエラ、『魔笛』パミーナ、『魔弾の射手』エンヒェン、『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル、『フィデリオ』マルツェリーネ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラなどを歌う。新国立劇場初登場。

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