平成28年度 新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演
オペラ「フィガロの結婚」/ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
Le Nozze di Figaro/Wolfgang Amadeus MOZART
全4幕〈イタリア語上演〉
ロームシアター京都 メインホール
「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室・関西公演」は、平成20年度より開始いたしました。9 年目となる今年度(平成28年度)は、会場を2016年1月10日にオープンしたロームシアター京都に移して新たなスタートを切ります。演目は『フィガロの結婚』。鑑賞教室公演では初めて上演いたします。指揮は広上淳一(京都市交響楽団常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー)、オーケストラは関西公演初登場の京都市交響楽団です。キャストは黒田博、腰越満美、萩原潤、九嶋香奈枝など、日本のオペラ界を代表する歌手が出演いたします。白と黒を基調とした舞台美術で封建社会の崩壊を見事に表現したアンドレアス・ホモキ(現・チューリヒ歌劇場総監督)のプロダクションです。
主催:京都市
ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
新国立劇場
公演日程・チケット
公演日程
- 2016年10月26日(水)13:00 ロームシアター京都 メインホール
- 2016年10月28日(金)13:00 ロームシアター京都 メインホール
チケット料金(税込)
全席指定:2,160円(高校生のみ)
当日料金:2,160円(高校生以下)/ 4,320円(一般・大人)
※引率される教員の方も同額(2,160円)でご覧いただけます。
※学生に限り、28日公演のみ当日券事前予約受付があります。
詳細はこちら(ロームシアター京都公演情報ページ)
チケットに関するお問い合わせ:
ロームシアター京都チケットカウンター
TEL: 075-746-3201(10:00~19:00/年中無休)
※新国立劇場でのチケットの取り扱いはございません。
学校団体のお申し込み・お問い合わせ:
ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
TEL: 075-771-6051
スタッフ・キャスト
スタッフ
- 指揮
- 広上淳一
- 演出
- アンドレアス・ホモキ
- 美術
- フランク・フィリップ・シュレスマン
- 衣裳
- メヒトヒルト・ザイペル
- 照明
- フランク・エヴァン
-
(指揮)
広上淳一
-
(演出)
アンドレアス・
ホモキ
キャスト
- アルマヴィーヴァ伯爵
- 黒田 博
- 伯爵夫人
- 腰越満美
- フィガロ
- 萩原 潤
- スザンナ
- 九嶋香奈枝
- ケルビーノ
- 小林由佳
- マルチェッリーナ
- 竹本節子
- バルトロ
- 久保田真澄
- バジリオ
- 青地英幸
- ドン・クルツィオ
- 糸賀修平
- アントーニオ
- 晴 雅彦
- バルバリーナ
- 吉原圭子
- 二人の娘
- 岩本麻里、小林昌代
- 合唱
- 新国立劇場合唱団
- 管弦楽
- 京都市交響楽団
-
(アルマヴィーヴァ伯爵)
黒田 博
-
(伯爵夫人)
腰越満美
-
(フィガロ)
萩原 潤
-
(スザンナ)
九嶋香奈枝
-
(ケルビーノ)
小林由佳
-
(マルチェッリーナ)
竹本節子
-
(バルトロ)
久保田真澄
-
(バジリオ)
青地英幸
-
(ドン・クルツィオ)
糸賀修平
-
(アントーニオ)
晴 雅彦
-
(バルバリーナ)
吉原圭子
-
(二人の娘)
岩本麻里
-
小林昌代
プロフィール
- 【演出】アンドレアス・ホモキ(Andreas HOMOKI)
- ドイツのマール生まれ。1987年から92年までケルン歌劇場でアシスタント・ディレクターを務める。ジュネーヴ歌劇場1992/1993シーズン開幕の『影のない女』の演出で大成功を収める。その後、ハンブルク州立歌劇場『リゴレット』、デンマーク王立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』、バーゼル歌劇場『エレクトラ』、バイエルン州立歌劇場『アラベッラ』、ネザーランド・オペラ『ルル』などヨーロッパを中心に活躍。2002/2003シーズンからベルリン・コーミッシェ・オーパーの首席演出家に就任し、『フィレンツェの悲劇』『金鶏』『マハゴニー市の興亡』『ハムレット』などを取り上げ話題となった。2012年エクサン・プロヴァンス音楽祭でのシャルパンティエ『ダビデとヨナタン』の洗練された演出で好評を博している。2012/2013シーズンからチューリヒ歌劇場総監督に就任。日本では08年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『ばらの騎士』などを手掛けている。新国立劇場では03年『フィガロの結婚』、07年『西部の娘』を演出している。
プロフィール
- 【マルチェッリーナ】竹本節子(TAKEMOTO Setsuko)
- 大阪音楽大学卒業。これまでに『カルメン』タイトルロール、『チェネレントラ』タイトルロール、『ファルスタッフ』クイックリー夫人、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラなどに出演している。マーラー『大地の歌』『復活』、ヴェルディ『レクイエム』などのソリストとしても活躍、東京都交響楽団をはじめ、国内の主要オーケストラのソリストとしても出演を重ね、デプリースト、セーゲルスタム、ロジェストヴェンスキーなど、多くの著名な指揮者から確かな実力を認められている。新国立劇場では『フィガロの結婚』マルチェッリーナ、『アンドレア・シェニエ』マデロン/コワニー伯爵夫人、『さまよえるオランダ人』マリー、『神々の黄昏』第一のノルン、『アラベッラ』アデライデ、『夜叉ヶ池』万年姥などに出演している。二期会会員。大阪音楽大学客員教授。
ものがたり
【第1幕】アルマヴィーヴァ伯爵の使用人フィガロとスザンナはもうすぐ結婚。しかし伯爵はスザンナを狙っており、女中頭マルチェッリーナは借金の証文をたてにフィガロとの結婚を目論んでいる。思春期の小姓ケルビーノがスザンナに伯爵夫人への思いを語っていると、伯爵が部屋に来たため、慌てて椅子の陰に隠れる。伯爵がスザンナに迫っていると、今度はドン・バジリオが来て、伯爵も大慌てで隠れる。ケルビーノが伯爵夫人に熱い視線を送っていたとバジリオが語ると、伯爵は怒って姿を現す。ケルビーノは伯爵に軍隊入りを命じられてしまう。
【第2幕】夫の愛が冷めてしまったと嘆く伯爵夫人。フィガロは伯爵夫人とスザンナに、伯爵を懲らしめる策を話す。それは女装したケルビーノと逢引させるというもの。さっそく仕度を始めるが、部屋に伯爵夫人とケルビーノ2人きりのときに伯爵が来たため、急いでケルビーノを衣裳室に隠す。愛人が潜んでいると疑う伯爵は、伯爵夫人と押し問答の末に、扉を開ける。すると、中にはスザンナがいて、伯爵だけでなく伯爵夫人も唖然。ここはフィガロの機転で窮地を脱したが、次にマルチェッリーナが借金の契約通りフィガロと結婚させろと訴えてきた。
【第3幕】借金の証書をめぐる裁判で、フィガロが生い立ちを話すうち、彼はマルチェッリーナとバルトロの子であることが判明。3人は親子の再会を喜ぶ。伯爵夫人とスザンナは衣裳を交換して逢引きする計画を立てる。フィガロとスザンナ、マルチェッリーナとバルトロの結婚式が行われ、その時にスザンナは伯爵に誘いの手紙を渡す。
【第4幕】夜。伯爵はスザンナと逢引きするが、その中身は伯爵夫人だと全く気づいていない。フィガロが伯爵夫人に愛を語るのを見た伯爵は怒るが、女性2人が入れ替わっていることを知り呆然。伯爵は非を認め大団円となる。