プロフィール

森山開次:Moriyama Kaiji
21歳でダンスを始める。しなやかながら直線的で、空間を切り裂くような表現に定評があり、2001年エジンバラフェスティバルにて「今年最も才能あるダンサーの1人。」(英・Scotsman誌)と評される。2001年ソロ活動開始。03年『弱法師』2004年『OKINA』(ともに新国立劇場)と、能を題材にした作品を発表。観世流シテ方能楽師・重要無形文化財の津村禮次郎氏と共演し、高く評価される。
05年ニューヨーク・モントリオールにて発表、「驚異のダンサーによる驚くべきダンス」(ニューヨークタイムズ紙)と評されたソロ作品『KATANA』で06年の本人初の全国5都市ツアー(東京・札幌・名古屋・大阪・広島)を敢行、全公演ソールドアウトとなる。
 07年6月、ベネチアビエンナーレ2007ダンス部門に正式招聘され、新作『The Velvet Suite(ベルベットスィート)』を発表。現地でも異例のソールドアウトとなったばかりか、世界初演のもようがMBS系列『情熱大陸』で放送され大きな反響を集めた。
08年冬パリ・ローマツアー、09年正月公開映画出演予定。NHK教育TV『からだであそぼ』には2004年よりレギュラー出演。
 和の素材をモチーフとした独特の世界観と身体性、ジャンルを超えた活動が、次代を担う実力派の若手アーティストとして国内外の高い注目を集めている。

津村禮次郎 Tsumura Reijiro 
重要無形文化財(能楽総合)保持者 観世流緑泉会代表  
北九州市に生まれる。一橋大学在学中に女流能楽師の草分け・津村紀三子に師事、卒業後、能楽師の道を志し先代観世喜之に師事。1974年津村紀三子死去により緑泉会を継承する。91年文化庁により重要無形文化財(能楽総合)保持者に認定される。古典能の公演のほか指導者として若手の育成につとめる他、新作能、創作的活動も多い。特に、03年多田富雄作『一石仙人・アインシュタイン』は大きな話題になった。海外公演や他ジャンルのアーティストとのコラボレーションも多く、05年にアンデルセン作『ある母の物語』をデンマーク人音楽家、オペラ歌手と制作し、新たな境地を開く。新国立劇場ではコンテンポラリーダンス公演で03年『弱法師』に出演、引き続き04年『OKINA』を森山開次と制作上演し好評を得る。

種子田 郷 Taneda Go 【『OKINA』音楽】 
音楽家・プロデューサー。歌い手のさとうじゅんことproject suaraを主宰。主体性を帯びた不可視の身体としての独自の音響表現を確立し、リアルでジオグラフィカルなサウンドプロジェクションを実現。「存在感のある音」(Nytimes紙)、「水墨画のような濃淡を描く電子音」(舞踊評論家・石井達朗)と評される。公演シリーズ「sound+dance+visual」主催。グローバリズムの抱える問題とも向き合いながらアートネットワークの構築を目指す。ON-COO Projectの活動に参加。CD「vision in black」「sketch 2006」等を発表。http://suara.jp/

加賀谷香:Kagaya Kaori 【『弱法師 花想観』出演】
1976年より故・藤井信子、川村泉に師事。全国舞踊コンクール第1位、文部大臣奨励賞などコンクールでの受賞多数。存在感あるダンサーとして評価が高く、ジャンルを超えた数々の作品にメインダンサーとして海外公演にも多数参加している。加賀谷香Dance-SHANを主宰し創作の分野でも活躍。新国立劇場では、2003年森山開次との共作『弱法師』を発表。06年『きらめく背骨』、07年『如風』にソリストとして参加。08年9月『DANCE EXHIBITION 2008』公演ではソロ・ダンス『パレードの馬』を発表し好評を得た。

笠松泰洋 Kasamatsu Yasuhiro 【「弱法師 花想観」音楽】
東京大学文学部卒業。作曲を三善晃、ピアノを故ゴールドベルク・山根美代子の各氏に師事。作曲ではクラシック音楽のみならず、映像音楽や、劇音楽などを数多く制作。テレビ番組にも音楽を提供している。室内オペラ『エレクトラ三部作』は大きな話題となった。最近は江守徹の朗読での『走れメロス』のような言葉と室内楽による歌のないオペラシリーズの作曲に力を入れている。また、オーボエ奏者としても活躍している。咋年6月にはヴェネチア・ビエンナーレ展招待作品の森山開次ソロダンス『The Velvet Suite』作曲、演奏した。

木ノ脇道元 Kinowaki Dogen 【「弱法師 花想観」フルート演奏】
フルートを武田又彦、金昌国、細川順三の各氏に師事。作曲にも手を伸ばし、同世代の音楽を中心に活動している。フルートアンサンブル「NOZZLES」主宰。アンサンブルノマドメンバー、ムラマツフルートレッスンセンター講師。

YAS-KAZ 【『狂ひそうろふ(くるいそうろう)』音楽】 
打楽器奏者・作曲家。1973 東京芸術大学卒業。在学前より土方巽舞踏団の音楽を担当する等、ソロで活動を開始。卒業後、山海塾、MOMIXやISO等のダンスカンパニーの音楽、映画やTVなどのサウンドトラックやCM等、多数手がける。また、音楽・ダンス・美術・フラワーアレンジメント等を総合的に融合させたトータル・シアター『月の蓮’88』を自ら総合演出、作曲演奏(共演/勅使川原三郎、山口小夜子等)するなど幅広い活動を行っている。海外の劇場、フェスティバルに招待されるなど、海外でも高い評価を得ている。


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