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【特別展】美術・衣裳デザイナー オラフ・ツォンベックのオペラの世界 

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 「こうもり」美術・衣裳デザイナー オラフ・ツォンベックのオペラの世界
Olaf Zombeck's "The Opera World" Set&Costume Design

『こうもり』『ナクソス島のアリアドネ』『エレクトラ』『タンホイザー』ーー名作オペラを彩ったツォンベックの創造力が息づく特別展示。デザイン画から実物衣裳まで、舞台美術の魔法を間近に感じるひとときへ。創造の輝きをお見逃しなく。


オラフ・ツォンベックの美術・衣裳デザインには、作品の本質を静かにすくい上げ、舞台に気品ある息づかいを与える力があります。『こうもり』では祝祭の華やぎを洗練された空間に結晶させ、『ナクソス島のアリアドネ』では素材と色彩が音楽と人物の内面を映し出します。『タンホイザー』の緻密なデザイン画には人物の佇まいと光の気配が宿り、音楽と演出の核心を視覚へ昇華する創造力が際立ちます。一枚のデザイン画から、舞台は物語を語り始めます。

■『こうもり』 ソリスト・合唱衣裳デザイン画

■『ナクソス島のアリアドネ』 ドリアーデ(木の精)衣裳(マント実物)・舞台写真

■『タンホイザー』 ソリスト・合唱衣裳、装置デザイン画

■『エレクトラ』 ソリスト衣裳デザイン画

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デザイン画が語るツォンベック衣裳デザインの核心

ツォンベックの美術・衣裳デザイン画を公開し、世紀末ウィーンの華やぎと退廃が交錯する時代背景を映す関連美術書・図書の数々を紹介します。クリムトらが活躍した装飾芸術の潮流を手掛かりに『こうもり』の舞台世界がより立体的に浮かびあがります。さらに情報センターでは、ツォンベックが手掛けたこれら4つのオペラの公演記録映像も鑑賞でき、舞台芸術の魅力を多角的に味わえる機会となっています。

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『ウィーン 芸術と社会 1890-1920』R. ヴァイセンベルガー編
池内紀・岡本和子訳(岩波書店 1995年)
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『Essential KLIMT』LAURA PAYNE (Parragon Publishing 2002)

『ウィーン 芸術と社会 1890-1920』ウィーンが最も創造力に満ちていた1890年~1920年。クリムト、シーレ、ココシュカらの革新的な芸術、建築、思想、音楽、そして社会変革が交錯し、都市そのものが巨大な実験場となった時代。本書は、その文化的爆発の背景にある人々の葛藤と希望を読み解き、近代が生まれる瞬間の息づかいを鮮やかに描き出す。

『Essential KLIMT』は、グスタフ・クリムトの創作の革新を凝縮して紹介する入門書である。代表作から初期素描、装飾芸術、分離派での活動までを通し、黄金様式の象徴性や官能性と精神性の共存、装飾と構図の革新など、クリムト独自の美学を多角的に読み解く。作品の背景にある思想や時代性も丁寧に示され、クリムト芸術の本質が立体的に浮かび上がる内容となっている。


■場所 新国立劇場 5階情報センター(閲覧室) 

■期間 2026年3月22日(日)まで  10:00~18:00

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