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― 生きているものすべてのなかに神秘がある ―

2021年 初台アート・ロフト『生命の木展』 

古来より人間は動物や植物によって生かされてきました。彼らは人々の暮らしを助け、精神世界に影響を与え、多くの絵画や物語のモデルになりました。また、彼らは神話や寓話、おとぎ話に現れ、人々を諭し、励まし、この世界の神秘について語ります。

そうした神話やおとぎ話の世界は、多くの文学、美術、演劇、オペラ、バレエにもとりあげられてきました。

この度の『生命の木展』では、新国立劇場で上演された舞台作品に現れた動物、妖精や精霊たちに光を当てます。蝶々、蟹、小鳥、鶴、ライオン、サル、羊、ヤギに姿を変えた精霊たち。

新たに舞台衣裳をまとった彼らは、再び命を吹き込まれ、瑞々しく美しい空間をつくり上げています。

ダーウィンは進化の過程で多種多様な生き物が生まれたこの世界を「生命の木」となぞらえ、その美しさに感嘆するとともに、人間もその一部にすぎないことを示唆しました。また、グスタフ・クリムトは、「生命の木」と題した抽象画を描き、見る者を生命力溢れる神秘的な世界へいざないました。

いつの時代も、人々はあたたかく、よりよき世界を求めています。世界的な困難の中、私たちは人間社会のことのみを考えがちですが、この展示が、今一度生き物たちの世界に目を向けるきっかけとなり、未来への希望として、一条の光となれば幸いです。

 

展示紹介


「初台アート・ロフト」は、新国立劇場のオープンスペースやギャラリーが会場となっています。高い天井から差し込む日光、夜の照明と展示物の影が織りなす神秘的な空間は、建築上の大きな魅力です。この空間では、展示された精霊たちはいきいきとし、その創造する世界により深い物語性が生まれてきます。

今回の展示では、生の植物がギャラリーを飾っています。また、舞台作品から飛び出してきた精霊たちの頭部は段ボールアートで表現されています。昼と夜の空間の印象の違い、「蝶々夫人」の貴重な着物の刺繍、特殊な工法で製作された小道具や動物着ぐるみなど、お楽しみください。

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3Fギャラリーの様子。
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昼間の明るい空間。展示は『夜叉ヶ池』蟹五郎と『魔笛』のサル。

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夜になると暖かな印象に。展示は『魔笛』の神殿前のライオンと『ワルキューレ』のフリッカ。
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『夕鶴』のおつう。夜は羽がより透明感を増して美しい。

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『ワルキューレ』よりフリッカの段ボールアート。
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『魔笛』より神殿前のライオンの段ボールアート。

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彩り豊かな空間。展示はナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタと、『ジークフリート』のジークフリート。そして柱の陰にかくれたのは誰でしょう?
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水をイメージした空間。展示は『さまよえるオランダ人』のオランダ人と、『ナクソス島のアリアドネ』のナヤーデ、ドリアーデ。

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長門美保の着用した『蝶々夫人』の着物。
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『魔笛』よりパパゲーノの子供たちの衣裳。

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個性豊かなキャラクターたち。『魔笛』より神殿前のライオン。
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存在感が圧倒的な『パルジファルとふしぎな聖杯』の筋肉女。

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オリジナル作品「生命の木」のドレス。
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参加型企画も予定しています!

 

展示一覧はこちら→生命の木展展示概要.pdf

 

 

2021年オペラ『蝶々夫人』公演に合わせ、生命の木展に、長門美保歌劇団・長門美保が着用した衣裳が登場します!―2階ブリッジ奥 ギャラリースペースにて

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長門美保は、戦後の日本のオペラを牽引した立役者のひとりです。1946年に『蝶々夫人』で自身の歌劇団の旗揚げ公演を行いました。その長門美保が着用した衣裳をただいま展示中です。

衣裳は白と橙色の2色あり、どちらにも蝶々の刺繍が施されています。蝶々夫人の後ろには金色の屏風や鳥かごが飾られ、また同じ空間には鳥をモチーフとしたキャラクター達が並び、明るい空間となっています。

 

また、開場では下記のパネル展示も行っております。ぜひご覧ください。

 ・蝶々夫人 戦後のオペラを牽引した3人の日本人 ― 長門美保 砂原美智子 青山圭男

 ・新国立劇場 歴代の蝶々夫人

 

 

初台アート・ロフトとは。「生命の木展」ご紹介動画はこちら。(2022年1月21日更新)


初台アート・ロフトは、2019年のプロジェクト発足以来、2回の舞台衣裳展示「ファンタジー展」「パラード展」を行ってまいりました。

こちらの動画では、最新「生命の木展」を含む、これまでの活動内容と歩みをご紹介いたします。

参加型企画「生命の木のドレス~みんなで一緒にドレスをつくろう~」の告知も公開いたします!

参加型企画「生命の木のドレス~みんなで一緒にドレスをつくろう~」ご案内

 

段ボールで作られたドレスに布を貼り、生命の木のドレスを完成させましょう!

劇場にお立ち寄りの際はぜひご参加ください!

 

場所:1階メインロビー

期間:2022年3月中旬まで開催予定。

(布がなくなり次第終了となります。また、状況に応じて休止させていただく場合がございます。

参加:どなたでも(ご自由にご参加いただけます。)

入場無料・撮影可。

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関連情報


【情報センター閲覧室】初台アート・ロフト「生命の木展」書籍・パネル展示「ようこそ、精霊たちがいざなうおとぎの世界へ」コーナーのご紹介(2022年1月20日更新)


初台アート・ロフト『生命の木展』:まもなく上演のオペラ『さまよえるオランダ人』『椿姫』の舞台衣裳展示について/初台アート・ロフトご紹介ビデオ公開(2022年1月20日更新)

 

2021年「初台アート・ロフト」生命の木展

■会期:ただいま開催中。2022年3月中旬まで
■会場:1階メインエントランスホールおよび、2・3階ギャラリー
 ※現在展示スペース内への立ち入りが一部制限されている区域があります。
  情報センター開室日に限り、5階情報センター閲覧室にて受け付けいただければ、ギャラリー全域へのご案内が可能です。
  事前にお問合せいただくか、開室日に直接お越しください。情報センターカレンダーはこちら

  

  オペラ劇場で公演がある日には、3F西側ギャラリーの「ギャラリー・カフェ」から展示を真近でご覧いただけます。詳しくはこちら


■ご観覧料:無料

 キュレーション:桜井久美

 インスタレーション :アトリエヒノデ

 写真撮影:田中亜紀

 映像撮影:森脇孝

 マネキン製作:株式会社七彩

 小道具:技術総括室

 制作:新国立劇場 情報センター

 

メディア掲載情報

2021/12/6 美術展ナビにご紹介いただきました!→こちら

 

 

お問合せ


新国立劇場 情報センター

〒151-0071 東京都渋谷区本町1-1-1 ☎03-5352-5716

 

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初台アート・ロフトは、時空を超えた人生の旅を構想する

屋根裏部屋です。

 

 ― アートはいつもあなたの中にある ―

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