「エトワールへの道程2016」が初日を迎えました
2月27日(土)新国立劇場中劇場にて、文化庁委託事業『平成27年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業』
バレエ研修所「エトワールへの道程2016 新国立劇場バレエ研修所の成果」が初日を迎えました。
クラシック作品3作は、新国立劇場バレエ団公演で度々ご登場いただいているアレクセイ・バクランさんを指揮に迎え、
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の演奏で上演しました。
第1部の幕開きは『ドン・キホーテ』第3幕より。スペインの作家セルバンテスの長編小説
「奇想驚くべき郷士 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」を基に作られ、
中でも第3幕は主役の2人を中心とした、公爵の館での華やかなシーン。
テンポのよいアントレのあと、キトリとバジルが登場。華麗なステップで客席を魅了しました。
続けて、初演から140年を経た、今も人気の高い作品『白鳥の湖』より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥを上演しました。
素晴らしいヴァイオリンソロの音色が、場面を一層盛り上げてくださいました。
次に、「大地の中から生まれ出てくる生命。息吹。春夏秋冬を経て、また大地へ還る」をコンセプトにした、
髙橋依吹による自作自演作品『Breath』。さらに第11期生を中心に、日々のレッスン風景や舞台実習など、
研修所の活動の様子をVTRでご紹介。
そして第1部のフィナーレは、キミホ・ハルバート氏振付のコンテンポラリーダンス作品『Vision of Energy』で
締めくくりました。一体感のある繊細でドラマチックな世界を総勢18名で披露し、日々のレッスンでは
クラシックバレエを多くレッスンしている研修所にとって、大きな挑戦・経験となりました。
第2部は、チャイコフスキーが作曲した大作『眠れる森の美女』よりプロローグと第3幕を上演。
劇的な序曲は、緞帳が上がる前に客席をこの作品の世界へとお連れします。
幕が上がると研修生・予科生がそれぞれの個性を活かして役を演じ、大変気品あふれる舞台となりました。
また修了生たちも青い鳥役の山本達史さんをはじめ、王妃・貴族等で参加して後輩たちを見守ってくれました。
明日の千穐楽、2月28日(日)も14:00開演です。
第11期生の修了公演となる今回の「エトワールへの道程2016」、どうぞお見逃しなく!